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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2021/08/12(木曜日)汚れカビに強い塗り壁材 使い方|門のデザインにも使える白い壁

 


 

汚れに強く、接着性も高いため門部分にも使用でき、家の壁とセットでかわいい

 

洋風住宅、戸建の外壁に汚れやカビの心配なく、使用できるデザイン性が高い塗り壁材。

この塗り壁材を実際にご採用いただいた、ご住宅をご紹介いたします。

こちらのご住宅は当初、家の外壁部分のみ使用いただく予定でした。しかし、この製品は防汚性と高い接着力が魅力なので、門にも使用してもいいよねとの工務店様のお考えから、門にもご利用いただきました。

住宅の外壁と、門の色を合わせるとかわいい雰囲気がUP。白は清潔感もありますが、かわいらしさも出してくれるカラーですね。

 

 

この度の住宅はリノベーションでのご採用で、家の外壁と門が白くきれいによみがえりました。この白さが持続するのが、防汚性が高い、この壁材の特長です。

この塗り壁材はリノベーション、新築どちらにもご利用いただける材料です。

 

ご興味ある方はお問わせお待ちしております!

2022/09/01(木曜日)土壁販売|土壁材料について こんな時何を使うの?


土壁専門!土壁のことならおまかせください!


 

土壁材料と言っても種類や利用場面で使用する材料が違う

 

当社は土屋として創業し、今現在も豊富に土壁の材料を取り揃えております。

そのため、お問い合わせを多く頂く土壁ですが、実は土壁にも色々種類があり、種類や利用場面によって使用する材料が違います。

今回はそんな土壁材料についてまとめてみました。

 

 

■下地(荒壁)

 

 

「木舞竹(割竹)」を格子状に組み、荒壁用の土壁を分厚く塗り付けて下地とします。
木舞下地を作るには「木舞竹(割竹)」と、それを編む「木舞縄」が必要になります。作り方は下記をご覧ください。

 

<<小舞荒壁下地の関連ブログは下記から・・・

 

荒壁土を作り、木舞下地に塗るには「荒壁練土」「荒すさ(切り藁)」を混ぜる必要があります。
荒壁土は塗って乾燥すると、田んぼが干上がったときようにひび割れが発生します。

 

 

■中塗り土壁

 

荒壁で出来た割れや不陸(凸凹)を直し、上塗り土壁の仕上がりを綺麗にする為の大事な工程です。中塗り土壁は荒壁と比較すると、表面は平滑になり、ひび割れも小さく、少なくなります。

中塗り土壁を作るには、「中塗り土」「中塗り藁すさ」「左官砂」の三つの素材を混ぜて作ります。三つも素材を混ぜることになり、作業が大変なため、当社では配合済み中塗り土「中土」を製造しております。

仕上り表面は、荒壁ほどの荒々しさはないですが、そのまま仕上げとして楽しむ方も多く、そのまま仕上げにしてしまうのを【中塗り仕舞い】。
そのまま同じような材料を追っかけて仕上げ(一度目に塗った中塗り土が半乾き状態の上に二度目を塗って仕上げ塗り)、藁や土や砂の表情を見せる【切り返し仕上げ】等があります。

 

■上塗り土壁

・水捏ね仕上げ
色土(粘土)とみじんすさ、みじん砂を水だけで練り合わせ、塗って仕上げる土壁の最高級仕上げです。
糊が入らないので耐久性も良いのが特長です。
しかし、糊が入らない土壁は作業性が悪く、塗り厚も厚くなるため、水捏ね仕上げを行うには、かなりの経験と知識、専用の道具等が必要となります。まさに土壁仕上げの最高級です。

・糊差し仕上げ
上記の水捏ねの材料に少しの糊を加えて、水で練ったものを塗る土壁です。糊が入るので作業性は良くなりますが、その分耐久性は落ちます。
弊社の「本土壁やすらぎ」「塗ってくれい」は糊土と言っていますが、厳密には糊差し仕上げの材料になります。

「本土壁やすらぎ」の糊は自然素材が原料の海藻糊、「塗ってくれい」の糊は水性樹脂(水性ボンド)。混ぜる糊の種類を変えることで表面強度に違いを出しております。

・糊捏ね仕上げ
水捏ねや糊差し仕上げの材料を、「黒葉銀杏草」などの海藻糊を炊いて濾した溶液(海藻炊き糊)のみで練り合わせて作った材料を塗る土壁です。
糊差しよりさらに作業性は良くなりますが、耐久性はかなり悪くなります。

 

■土壁補修

土壁補修で一番重要になるのは、下地となる現状の古い土壁の適正な処理です。下地が悪いままだと、そこから剥がれ落ちてしまい、塗り重ねてきれいにした補修作業がすべて無駄になってしまいます。

まず、下地に定着しておらず浮いている部分や、弱く、もろくなっている箇所は確実に落としてください。その後、弱くなっている現状の土壁を固める土壁強化剤「土強」を塗布し、強度を高めます。「土強」の強さは動画でご確認ください。

 

 

古い土壁の強度高めたら、土壁補修用漆喰「島かべドカッ!」を利用し、穴埋めや凸凹を平滑にする作業を行います。

土壁補修用の「島かべドカッと!」の特長は・・・

①厚く塗れる。だから凸凹を簡単に平滑にできる。どれだけ厚く塗れるかは動画をご覧ください。

 

②軽く軽量化しているため、そんなに強度がない古い土壁にやさしい。軽さは動画でご確認ください。

特に土壁補修の場合は、凸凹で平滑にするために厚く塗る必要があるので、補修材料の重量は下地への負担になります。

 

■土壁の下地材料(土壁を塗るための下地)

土壁は自然素材が原料のため、接着力はそれほど無く、適正な下地処理をしないと剥がれてしまします。
近年塗り壁を塗る下地として圧倒的に実績が多いのが、内壁なら【石膏ボード(プラスターボード)】、外壁なら【ラスモルタル】です。土壁も同様で、補修や塗り替えを除くと、施工するならこの2種類の下地に塗ることが多くなります。

この2種類の下地、内壁【石膏ボード】、外壁【ラスモルタル】に土壁を塗ることを想定して、開発したのが「万能下地材 さっと!」になります。

「さっと!」で下地を作ることにより、上塗り(仕上げ塗り)の土壁の作業性が良く非常に塗りやすくなり、また、壁面にしっかり土壁が定着します。

 

このように土壁の種類や、利用場面で使用する材料は違うのでみなさん注意してください。

 

◇土壁材料関連ブログは下記から

<<土壁を塗るための下地材料について


<<仕上げ(上塗り)に使う土壁材料について


<<土壁をつくるための材料(素材)について


<<土壁補修に使う材料について

 

土壁材料、施工方法のことならご相談ください!

2022/08/10(水曜日)土蔵を修繕したいが補修方法でお困りの方へ

土蔵補修のお問わせは多く仕上げは漆喰


島かべしっくいの使用実績は社寺仏閣を始め、一般住宅内外装、店舗、文化財建築等様々あります。
その中でも実績が多いのが土蔵です。

本来、漆喰や土の持つ調湿性や保温性能等によって、土蔵の中の大事な物を保存するのに最適とされてきました。
ですので、造りは木舞土壁下地→大直し→中塗土→砂漆喰→上塗り漆喰とされてる事が多いです。

では土蔵を補修する時、どうすればいいんでしょうか?
新築の場合は、下地から上塗りまでの各工程があるので答えはあるんですが、補修は現存の壁の状況によって全く工法が変わります。


①まずは壁の傷み具合を把握し、剥がせる部分は全て剥がします。
この際、漆喰部分だけ剥がれて中塗土から下の部分がきれいに残るなんてことは稀です。
上塗り漆喰も剥がれない箇所があったり、水切りに近い箇所は中塗土や荒壁土も剥がれ、木舞の下地(竹部分)まで露出しているかもしれません。

②土まで落ちている箇所は剥がれない漆喰の高さまで補修しなければ塗り替えは出来ません。

③剥がれた下地が土の場合は土自体を補強しないとその後の材料が厚みがあり、重量があるので、折角補修したのに剥離してしまいます。

下地作りが完成すると次は剥がれない漆喰の高さまでの不陸調整です。
モルタルですればいいのか、昔みたいに土で補修するのか、それよりも砂漆喰(中塗り漆喰)なのか・・・
それぞれのメリットとデメリットを考えておすすめを書きたいと思います。

■不陸が3㎜ぐらいまで
・中塗り漆喰「島かべ砂漆喰」で不陸調整するのがいいと思います。

■不陸が3㎜以上ある場合
・中塗土や荒壁土での不陸調整は、下地の土と同じ素材なので相性はいいのですが、乾燥まで日数がかかるのと、材料が重いので、下地の土壁に負担がかかり、補修した土がよほど強固でなければいけません。

・モルタルでの不陸調整は中塗土での補修と違い、乾燥が早いので工期の短縮は出来ますが、モルタル自体の強度が強いので、厚く塗ると、下地の土を補強していても、引き起こし(土をモルタルが引っ張り上げてくる)等のリスクが高くなります。

・おすすめは「島かべ漆喰ドカッと!」です。軽量化された厚付け可能な漆喰で一度に10㎜以上つけてもダレがありません。通常の漆喰(気硬性・・空気中の二酸化炭素を吸い反応して固まる性質)と少し性質が違いセメントのような反応(水硬性・・水の中でも固まる性質)で乾燥硬化を促進しますので、工期も短くて済みます。又、非常に軽いので作業性もよく、壁にかかる負荷も最小限に抑えられ、補修には最適だと思います。

≫ドカッと!を利用した土蔵補修方法はこちらから・・・

不陸調整が終われば、吸水調整の「島かべドライストップ」を塗布し、下地材「漆喰ベースを」塗り付け、乾燥後上塗り漆喰を塗ればOKです。
この方法で大きな不陸がある土蔵補修も楽々と出来るので、ぜひお試し下さい。

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