PEKI produced by 近畿壁材 | PEKIが創る土壁・土間製品とは
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PEKIが創る土壁・土間製品とはABOUT PRODUCTS

「土屋」としての歴史大正元年、土屋として創業した近畿壁材工業

弊社は、大正元年創業者濵岡重吉によって土屋として創業しました。当時はまだまだ土壁(木舞荒壁)の住宅が主流で建築における「土」は建築には無くてはならない建材でした。重吉の父弁吉は海運業を営んでおりまだまだトラックなど無い時代、海運が物流を支えていました。重吉が二十歳を過ぎたころ、淡路瓦に欠かせない「淡路土」の採掘場を見て思います。「この粘土、壁に使えるのではないか?」早速に重吉は良質な淡路土を取り寄せ、砂とすさを混ぜ壁に塗ってみました。淡路土は粘性が強いわりにネバみがすくなく、施工性も良好でした。乾燥後の強度もある、これは建材として売れるのではないか!重吉はこの淡路土の原土を乾燥粉砕し稲わらで編んだ俵に詰め販売を始めました。もともとの海運業での物流の下地と、淡路瓦で安定的に採掘されていたことなどもあって順調に建築用壁土として販路を広げていったのです。 昭和に入り戦前までは、朝鮮半島から台湾にも出荷することになり、隣町から大きな港がある現在の淡路島郡家に拠点を移動し現在に至っております。

淡路島は土の産地

重吉が淡路土をブランド化する以前より、淡路島は土の産地でした。近年では多くの陶芸作家がこの淡路土の魅力に魅了され淡路に移り住み窯元となっています。とある陶芸家は、「備前焼や清水焼など全国に焼き物の産地はあるが、淡路島ほど多様な粘土が出る町は珍しい」と言っていました。
この様な「土の都~淡路島」では多くの産業が生まれました。中でも400年以上の歴史ある淡路瓦はいぶし瓦としても有名で、日本瓦3大産地として三州、石州と並んで全国に出荷されています。ほかにも江戸後期の文政、淡路島の南端で賀集珉平が創始した珉平焼が前身となっているダントータイルも淡路島の土を使ったのが始まりです。

そのような淡路土も弊社では壁材としてだけではなく、戦後の高度成長期、セメントが主流になる中その混和剤として「浅黄土(ブルー)」も各地へ流通するようになりました。
このような歴史と日本の伝統文化を支えてきた地域資源淡路土を、壁土だけでなくこれからもあらゆる方面への活用を目指しております。

淡路土について土の都 ー淡路島ー

淡路島は古くから土の産地として知られ、多くの産業が生まれました。当社の本土壁、土間たたきはもちろん、400年以上の歴史を持つ淡路瓦や、江戸時代にはじまった珉平焼など、淡路土は様々な分野で用いられ、地域資源として日本の伝統文化を支えてきました。

淡路土は色の種類は多く、狭い地域の中で白、赤、黄、茶、様々な色の粘土が採れます。粘性が強いわりにネバみがすくなく、施工性も良好で乾燥後の強度があることが特徴です。

土壁ってすごい! 5つの特徴

  • 調湿機能

    土壁の表面は、多孔質で空気中の湿気が多いときに吸収し、少ないときに放散する、湿度を一定に保つ機能があります。畳や木材などの住宅建材にもその機能がありますが、土壁は特に、木材の約3~5倍の効果があるといわれております。

  • 断熱機能

    土蔵などの室内温度が一定に保たれているように、土壁には高い断熱効果があります。これも土の持つ多孔質で、熱の伝達が遅い特性が活かされ、在来工法の民家でも屋根瓦の下に土を敷き、天井裏に木舞下地を作り、土を載せる土天井などといった工法により夏でも快適に生活できます。

  • 防火性能

    木造建築においての研究で、土は厚さが同じなら耐火構造であるコンクリート壁より熱を通しにくいとされており、そのほかにも土壁の防火研究は各地で進められ、防火構造としての高い評価を得ています。

  • 安全性能

    近年問題となっているシックハウス症候群でも土壁の評価は高く、土・砂・藁などの100%天然素材からなる土壁は、化学物質の混入や、揮発もありません。土壁の持つ呼吸性能により汚染物質の除去にも効果が期待されています。

  • リサイクル

    土といっても壁に利用できる土壁は、無限にあるわけではありません。古い土壁の土を新しい壁土に混ぜて利用することで、収縮の少ない良質の荒壁に変わります。リサイクルとヘドロなどの廃品利用を可能にする環境建材でもあります。

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