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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「淡路土について」の記事一覧

2024/04/24(水曜日)土はどうやってできる?

砂や粘土に腐った動植物の遺骸が混ざったもの

 

私達が住む地球の70%は海ですが、残りの30%は茶色や緑の大地が占めています。茶色い大地は土の色です。

土は数ある惑星の中で、地球にしか存在しないと言うことをご存でしょうか?なぜなら、現在生物が確認できている唯一の惑星だからです。

土ができる過程を簡単に説明すると、岩石の風化によって砂や粘土ができます。その砂や粘土上に生きていた植物や動物の遺体が重なり、腐って腐植し、混ざり合うことで土ができます。

混ざり合い、数百年~数百万年かけて土が生成されます。

地球が誕生したのが今から46億年前、そんな地球上に土が誕生したのが5億年前と言われています。地球と土はおじいちゃんおばあちゃんと孫ほどの年の差があります。

話はそれましたが、つまり、土ができるには生物が必要なため、地球にしかない特産物なんです。

 

 

土は植物や生態系を支える基盤になっています。

生き物を育み、同時に生き物が育んだもの、相互作用によってつくられる土が、現在人類が抱えている環境問題を解決するためのヒントになるような気がします。

 

2023/10/23(月曜日)淡路島の「土」が身近な仏具に利用されるかも

「おりん」という仏具わかりますか

 

上記画像が「おりん」です。見たことはあるけど名前は知らなかった、そんな方が多いのではなでしょうか。

身近な宗教用具のひとつで、読経をはじめる前と終わった後に打ち鳴らす仏具です。

その澄んだ音色は邪気を払い、空間を清浄にすると言われています。

「おりん」には数種類の材質があり、その中でも特に音質や余韻が良いとされる最高級素材が佐波理(さはり)【銅と錫の合金】が材質のものです。

その音の良さからシンバルなど、金属製楽器にも使用されています。

この度、淡路島の「土」を求めて来社いただいた(有)りんよ工房様は、この佐波理(さはり)材質の「おりん」を製造しているメーカーです。

 

■有限会社りんよ工房様⇒https://rinyo.co.jp/

 

鋳型に土を使用する

 

佐波理(さはり)が材質の「おりん」は鋳造と言う製造法によって作られています。

型を作り、溶かした金属を型に流し込み、切削加工を施し製品にしていきます。

この製造工程の中で、土には非常に大きな役目があり、土を基に様々な種類の真土(まね)を作り鋳型を作ります。

土の良し悪しで音が大きく変わるそうです。

また、鋳型に成形するため、壁土と同じように、高い粘性を持つ「土」が条件になります。

 

希少になった粘性が高い土

 

お客様は歴史あるメーカーなので今まで使用していた「土」があったのですが、その土が採取できなくなり、この度淡路島の「土」を検討することになったそうです。

当社の地元淡路島は昔から「土」の都と呼ばれ、粘性が高い良質な土が豊富に取れ、壁土はもちろん、淡路瓦やタイルなどに使用されてきました。

採取する山の層はまだまだあり、安定供給が期待できる点なども淡路島の「土」を選択するポイントになったそうです。

強度や音色を含め、2年程試験結果ができるまでにかかるそうですが、良い結果になり、淡路島の「土」の可能性が広がるのことを期待しております。

2021/11/06(土曜日)淡路島の淡路土|土壁・陶芸・瓦で地域資源発掘 【淡路島の土屋】


淡路島は、土の都と言われる理由


 

淡路土は様々な物に使われる! 匠の職人が集う島淡路島の淡路土

 

当社が販売する淡路土は、歴史的にも古く瓦やタイル、陶芸や土壁に使われます。

歴史的には、西暦1800年代頃に賀集珉平により焼かれた楽焼と言われており、

黄色や青の鮮やかな釉薬を完成させ、京焼風から黄南京や柿釉など豪華絢爛な作風で、大きく発展しました。

 

 

この珉平焼きが明治16年淡陶社(だんとうしゃ)として引き継がれ、今や日本を代表するメーカー「ダントー㈱」さんになっているというわけです。

その珉平焼きの元祖、賀集珉平が始めたきっかけが、洲本市で採れる「白土」と言われています。

洲本に「白土山」って確かにあります・・・

 

 

そんな良質な土が採れる淡路島!

陶芸家の先生や、趣味で陶芸をする人たちが移住してくる理由が、その土の質と種類であり、

淡路島は、1種類ではなく様々な土が採れるようで、それが魅力のようですね

 

淡路土をメジャーにしてくれた!淡路瓦

 

珉平焼きもダントータイルさんも凄いが!

淡路土を語るに忘れてはならないのが淡路瓦

淡路瓦は、日本三大瓦産地、淡路・三州・石州の一つ、とくに淡路土別名「なめ土」は有名でいぶし瓦の生産は日本一である。

もちろん原料は淡路土、土が無い所では瓦は作ることが出来ませんからね。

 

淡路瓦は、その歴史や伝統も素晴らしいですが、やはりこの見た目のいぶし銀が素晴らしい。

いぶし瓦と言われる焼き方は、個人的には釉薬瓦とは比較にならない美しさだと思う。

 

進化する淡路瓦

最近では、確かに瓦の需要は減っている。

そんな中でも瓦製造会社の皆さんは、切磋琢磨し素晴らしい作品(商品)を作っている。

淡路瓦のタイルは、何とも言えない魅力的なものです。

 

そして土壁へ!淡路土と言えば・・・土壁

淡路土で何が出来るか、創業以来近畿壁材が挑戦してきた課題である。

焼き物・瓦・タイル以外にも建築材料Design、空間意匠に土は貢献できる。

そこで、当社が提案する「淡路土」の次の提案が・・・

塗り壁デザインと、土壁デザインです。

淡路土の土壁素材で新たな文化を創造する。

 

淡路土でできる土壁・タイル・瓦を組み合わせ新たな空間作りに挑戦します。

淡路土に興味のある方は、お問合せ下さい。

 


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