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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「淡路土について」の記事一覧

2023/10/23(月曜日)淡路島の「土」が身近な仏具に利用されるかも

「おりん」という仏具わかりますか

 

上記画像が「おりん」です。見たことはあるけど名前は知らなかった、そんな方が多いのではなでしょうか。

身近な宗教用具のひとつで、読経をはじめる前と終わった後に打ち鳴らす仏具です。

その澄んだ音色は邪気を払い、空間を清浄にすると言われています。

「おりん」には数種類の材質があり、その中でも特に音質や余韻が良いとされる最高級素材が佐波理(さはり)【銅と錫の合金】が材質のものです。

その音の良さからシンバルなど、金属製楽器にも使用されています。

この度、淡路島の「土」を求めて来社いただいた(有)りんよ工房様は、この佐波理(さはり)材質の「おりん」を製造しているメーカーです。

 

■有限会社りんよ工房様⇒https://rinyo.co.jp/

 

鋳型に土を使用する

 

佐波理(さはり)が材質の「おりん」は鋳造と言う製造法によって作られています。

型を作り、溶かした金属を型に流し込み、切削加工を施し製品にしていきます。

この製造工程の中で、土には非常に大きな役目があり、土を基に様々な種類の真土(まね)を作り鋳型を作ります。

土の良し悪しで音が大きく変わるそうです。

また、鋳型に成形するため、壁土と同じように、高い粘性を持つ「土」が条件になります。

 

希少になった粘性が高い土

 

お客様は歴史あるメーカーなので今まで使用していた「土」があったのですが、その土が採取できなくなり、この度淡路島の「土」を検討することになったそうです。

当社の地元淡路島は昔から「土」の都と呼ばれ、粘性が高い良質な土が豊富に取れ、壁土はもちろん、淡路瓦やタイルなどに使用されてきました。

採取する山の層はまだまだあり、安定供給が期待できる点なども淡路島の「土」を選択するポイントになったそうです。

強度や音色を含め、2年程試験結果ができるまでにかかるそうですが、良い結果になり、淡路島の「土」の可能性が広がるのことを期待しております。

2021/11/06(土曜日)淡路島の淡路土|土壁・陶芸・瓦で地域資源発掘 【淡路島の土屋】


淡路島は、土の都と言われる理由


 

淡路土は様々な物に使われる! 匠の職人が集う島淡路島の淡路土

 

当社が販売する淡路土は、歴史的にも古く瓦やタイル、陶芸や土壁に使われます。

歴史的には、西暦1800年代頃に賀集珉平により焼かれた楽焼と言われており、

黄色や青の鮮やかな釉薬を完成させ、京焼風から黄南京や柿釉など豪華絢爛な作風で、大きく発展しました。

 

 

この珉平焼きが明治16年淡陶社(だんとうしゃ)として引き継がれ、今や日本を代表するメーカー「ダントー㈱」さんになっているというわけです。

その珉平焼きの元祖、賀集珉平が始めたきっかけが、洲本市で採れる「白土」と言われています。

洲本に「白土山」って確かにあります・・・

 

 

そんな良質な土が採れる淡路島!

陶芸家の先生や、趣味で陶芸をする人たちが移住してくる理由が、その土の質と種類であり、

淡路島は、1種類ではなく様々な土が採れるようで、それが魅力のようですね

 

淡路土をメジャーにしてくれた!淡路瓦

 

珉平焼きもダントータイルさんも凄いが!

淡路土を語るに忘れてはならないのが淡路瓦

淡路瓦は、日本三大瓦産地、淡路・三州・石州の一つ、とくに淡路土別名「なめ土」は有名でいぶし瓦の生産は日本一である。

もちろん原料は淡路土、土が無い所では瓦は作ることが出来ませんからね。

 

淡路瓦は、その歴史や伝統も素晴らしいですが、やはりこの見た目のいぶし銀が素晴らしい。

いぶし瓦と言われる焼き方は、個人的には釉薬瓦とは比較にならない美しさだと思う。

 

進化する淡路瓦

最近では、確かに瓦の需要は減っている。

そんな中でも瓦製造会社の皆さんは、切磋琢磨し素晴らしい作品(商品)を作っている。

淡路瓦のタイルは、何とも言えない魅力的なものです。

 

そして土壁へ!淡路土と言えば・・・土壁

淡路土で何が出来るか、創業以来近畿壁材が挑戦してきた課題である。

焼き物・瓦・タイル以外にも建築材料Design、空間意匠に土は貢献できる。

そこで、当社が提案する「淡路土」の次の提案が・・・

塗り壁デザインと、土壁デザインです。

淡路土の土壁素材で新たな文化を創造する。

 

淡路土でできる土壁・タイル・瓦を組み合わせ新たな空間作りに挑戦します。

淡路土に興味のある方は、お問合せ下さい。

 


□ 淡路土関連記事

2021/11/06(土曜日)淡路島の淡路土|土壁だけじゃない泥染めもできる 【淡路島の土屋】


淡路土で泥染め、土染めに挑戦!


 

淡路土は様々な物に使われる! 何気なく始めた泥染めが好評!

20161016-_DSC3792

なんとなくやって見たくなって、やってみた!「淡路土で土染め」
淡路土は土壁だけじゃないと思い、何か出来ないか?から土染めをやってみました。

土染めは昔からある伝統技法、奄美大島の大島紬が有名で、八丈島や久米島などやはり「島向き!」

なので出来ないことは無いだろうと、染物の得意な知人に相談。

「付けて干せばいいじゃん!」

「子供の靴下泥汚れ取れないでしょ、あの理屈でしょ・・・」

相談になってない・・・

 

まずは、淡路黄土で挑戦!

早速に近所でさらしを買ってやってみることに。

見よう見まねですが、意外に染まります。柄は全然だめですがなんとか染まりました。

淡路黄土 

壁土 淡路黄土

ただ、絞り染めは難しいですね。

その他にもいろいろな土染めやってみる。

淡路土、土壁に使う土は、沢山あるのでその後も色々やってみる。

当社も染物を本業にするつもりはありませんが・・・・色土の染物にはまってしまいそう。

今回は、赤土と浅葱土です。

浅葱は、昔から熊本のイグサ染に使われています。
そんなことから染物にも使えます。

淡紅土 浅黄土 土壁
今回の主役「淡路紅土」と「高級浅黄土」もちろん壁土なので壁に塗れます。

前回の淡路黄土に引き続きなかなか味わいのある色です。
ただ相変わらずしぼりがへたくそで柄にならない・・・

土壁 本土壁 淡路色土

土壁 淡路土 

 

淡路土は、土壁だけじゃない!染物にも幅を広げていきたいと思います。

 

20161016-_DSC3757

今回使ったのは、「淡路土」と「浅葱土」と「赤土」

どんな土でも染まりそうです。

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結構濃い色に見えますが、顔料や染料と違って以外に草木染のようなやわらかい色になるんですよ。
染めている布は今回は、手ぬぐいです。写真上の手前が赤、真ん中が黄、奥が淡路土の定番褐色です。

染色後は水でよく洗って・・・乾燥!

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やわらかいいい色じゃないですか・・・ほんのりムラがあるのも土染っぽい!

後はアイロンして完成、皆さんも淡路土の染物いかがですか?

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