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「問題解決のご提案!」の記事一覧

2025/10/03(金曜日)2つある土壁強化剤の違いと利用方法


違いは土壁の中と表面どちらも強化するか、表面のみか

 

当社では土壁補修時の強化剤として2製品ご用意しております。

一つ目は浸透タイプで土壁の中と表面どちらも強化する「土強(どきょう)」

 

 

中も表面も固めるハイグレード品です。なのでボロボロで、凸凹が目立つ土壁補修にご利用ください。

「土強」の強度は試験動画でご確認ください。

 

 

二つ目の製品は「土壁表面強化剤」

 

 

その名のとおり補修する土壁の表面を強化します。
補修する土壁に凸凹はあまりなく、比較的平滑(フラット)な部分が多い場合にご利用ください。

「土壁表面強化剤」の施工方法は動画でご確認ください。

 

 

製品が違うため、使い方や性質も違うので一覧表でまとめてみました。

【土強(ドキョウ)】 【土壁表面強化剤】
用途 古い土壁内部を固める 古い土壁表面を固める
容量 1リットル 4リットル
施工面積 約1坪(3.3㎡)1回塗布 約1坪(3.3㎡)2回~3回塗布
成分 溶剤系 水性
下地 乾燥下地 濡れていてもOK
道具 ローラー、刷毛 ローラー、刷毛、噴霧器

 

状況により使い分けるわけなので、どちらかでかまわないですが、まずは、土強で内部を固め、次に表面強化剤で表面を固めればより完璧ですね!

皆さんも、2つの商品を使って、古い土壁補修如何でしょう!

 

CIMG2583

※ただ、注意事項があります。

 

CIMG1293 CIMG1301

【注意事項】
古い土壁の状況を確認し、上記のように小舞竹や小舞縄が見えてボロボロになっている状況では、補修は難しいと思います。
下地が悪いといくら土を固めても長くは持ちません。この状況になる前に補修したいところですね。

2025/09/30(火曜日)【内部漆喰の塗り替え】出っ張りのある角部分が少しだけ欠けて漆喰が落ちている

塗り替え用下地材「ボードベース」でパテをつくろう

 

漆喰の塗り替え工事の依頼を受けた施工業者様よりお問わせいただきました。

「内壁の古い漆喰の塗り替え工事をお願いされたんだけど、出隅部分だけ、何かぶつけたのか漆喰が少し欠けて、剥がれている。その他の場所の漆喰はしっかり定着しているので、欠けている部分をどのように処理すれbさいいかな」

※出隅とは出っ張りのある角(コーナー)の事です。

 

とご相談を受けました。

このような場合は、塗り替えに使用する下地材「ボードベース」をご利用ください。

 

 

「ボードベース」は古い漆喰の上に新たしい漆喰を塗る場合などに使用する下地材ですが、少しだけ欠けや剥がれがある場合は、まず「ボードベース」を通常使用方法、壁面施工時より練り水量を減らし、パテ状(紙粘土より少し柔らかい程度)の固さになるように練り、それで欠けた部分の穴埋め作業を行い、平滑(フラット)にします。

埋めたボードベースが乾燥したら、塗り替え予定壁全面に今度は通常使用の練り水量で練ったボードベースを塗り付け、乾燥させてください。このように施工していただければ、ご用意いただく材料は「ボードベース」ひとつで済みます。

≫ボードベース詳しくはこちら・・・

 

あとは、その上に新しい漆喰を仕上げ塗りすれば塗り替え工事は完了です。

この度のお客様のように、「内壁の古い漆喰の上に、また新しい漆喰を塗る工事」と言っても、その現場で状況はさまざまです。

内壁の塗り替えに「ボードベース」を使用するのはわかるんだけど、現場の状況がこんな感じだからどうすれば良いかわからない場合はお気軽にお問わせください。

 

2025/08/25(月曜日)リフォームするならアク止め処理も肝心

 


塗り替え前にまずあく止め処理を!

 

20年以上前に張ったべニアの上に「漆喰」を塗る試験を行いました。当社の研究室内の古い壁です。

アクがどの程度出るか確認するためにアク止め下地処理をせず、そのまま石膏プラスターを塗ってみましたが、やはりアクがかなり出ました。

古いべニア下地のアクが強い!のが有名です。しかもこの部屋は歴代の研究室担当者や営業マンがたばこを吸う場所でもあったため、非常に手強い!(笑)

 

 

 

写真の通り顕著にアクが出ています。
出ていない白い部分もありますが、ジョイント付近で、石膏プラスターの塗り厚が厚い部分だからなのか?出ていない場所もあります。

下地材を厚く塗れば止まるのか?検証が必要ですが、基本的にアクは何も処理しなければ止まりません!

 

この上に仕上げ塗りすると、当然仕上げ塗り面にまでアクは出てきます。

このような下地のリフォームを行うには「島かべプライマー」をこの上から塗布しましょう。

 

 

 

「島かべプライマー」は原液をそのまま塗布していただく商品です。

ビニールクロスのリフォームや、古壁の塗り替え時のアク止め処理にご利用ください。

 

手順としてはまず、合板(べニア)などの下地に直接「島かべプライマー」を塗布します。
乾燥させてから専用下地材「ボードベース」を塗って下地を作ってください。専用下地材「ボードベース」にもアク止め成分が含まれております。

工程は2工程になり作業手間が増えますが、メリットもあります。

「島かべプライマー」「ボードベース」ダブルでアク止め処理できるのより丁寧な施工方法になる点。また、「ボードベース」は乾燥すると白くなる下地材なので、「ボードベース」を塗って乾燥した時点で、アクが上がってきているかどうかの確認ができます。

「島かべプライマー」塗布だけだと、プライマーの塗り厚がほとんど無いため、アクが止まっているかどうかの確認ができません。

 

 

 

「島かべプライマー」の施工方法は、ローラーや刷毛で塗布し、乾燥は6~12時間、「ボードベース」は鏝(こて)で施工し、乾燥は12~24時間となります。

汚れが目立つ古壁の塗り替え時や、べニア、合板など木が材質の下地への施工をお考えの方はアク止め処理を忘れずお願いします。

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