PEKI produced by 近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
MENUメニュー

PEKIのお悩み解決ブログBLOG

「社員の日々雑感!」の記事一覧

2026/07/03(金曜日)塗り壁が剥がれる原因は「材料」ではなく「下地処理」かもしれません

「漆喰を塗ったらひび割れてしまった」

「思ったより弱く、ポロポロと剥がれてきた」

「塗り壁材を変えれば改善すると思っていた」

このようなご相談を、私たちは数多くいただきます。

しかし実際には、原因が塗り壁材そのものにあるケースは意外と少なく、多くは「下地処理」にあります。

どんなに優れた塗り壁材でも、下地処理が適切でなければ本来の性能を発揮できません。

これはDIYでも、新築住宅でも、店舗でも、文化財補修でも同じです。

大正元年の創業以来、私たちは土壁・漆喰・土間たたきに携わり、多くの現場を見てきました。

その経験の中で断言できることがあります。

塗り壁の仕上がりは、下地処理で決まる。

今回は、DIYをされる方にも分かりやすく、「下地処理とは何か」「なぜ必要なのか」をご紹介します。

 

下地処理とは「仕上げ材が力を発揮できる土台をつくる作業」です

家を建てるとき、基礎工事をしないまま柱を建てることはありません。

塗り壁も同じです。

仕上げ材の前には必ず「土台づくり」が必要になります。

それが下地処理です。

例えば・・・

□表面のホコリを取り除く

□剥がれそうな部分を補修する

□水の吸い込みを調整する

□下地の強度を高める

□凹凸を平らにする

こうした一つひとつの作業が、きれいで長持ちする塗り壁につながります。

 

下地処理を省略すると、

□塗り壁が剥がれる

□ひび割れが発生する

□乾燥ムラができる

□材料が密着しない

□想定以上に材料を使ってしまう

といったトラブルにつながることがあります。

下地処理は「見えない工程」ですが、完成後の品質を左右する最も重要な工程のひとつです。

 

塗り壁の下地処理で体表的な5つの作業

① 下地を固める
弱くもろくなっている下地を強化剤などで固める作業

② 凹凸を平らにする
補修時凸凹しているなら穴埋めし、下地をフラット(平滑)にする作業

③ 吸水調整をする
モルタル、石膏プラスターなどスポンジのように水を吸う下地の吸い込みを抑える作業

④ 密着性を高める
下地材などを施工して、仕上げ材料がよく定着する下地をつくる作業

⑤ クラック対策をする
メッシュ(ネット)などを下地挟み込み下地補強する作業

 

私たちは「材料」ではなく「施工まで考えた提案」をしています

近畿壁材工業は、大正元年の創業以来、土壁・漆喰・土間たたきに携わってきました。

私たちが販売しているのは、袋に入った左官材料だけではありません。

現場に応じた施工方法や下地処理、材料選びまで含めてご提案しています。

DIYで初めて塗り壁に挑戦される方から、文化財補修を手掛ける左官職人の方まで、それぞれの現場に合わせたアドバイスを行っています。

「この下地に塗れるだろうか?」

「どの工程が必要なのだろう?」

そんな疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。

塗り壁を100年以上見続けてきた知識と経験で、お客様の現場をサポートいたします。

2026/06/05(金曜日)「土壁」と「漆喰」 仕上がり表情はどんな違いがある?

土壁は表情が豊か 素材感ある

 

当社製品をご利用いただくお客様、特にDIYのお客様が最近増え、そんなDIYのお客様に「土壁と漆喰どちらを塗ろうか迷っているんだけど、仕上がりにどんな違いがありますか?」と聞かれることがあったので少しご紹介します。

「土壁」は「漆喰」と比較すると、仕上がり表面は素材に含まれる「砂」の影響で少しザラつきがあり、同じく素材に含まれる「藁すさ」がよく見えるので、素材感ある仕上がりになります。

また、色は明るさがそれほどない、少し暗めのトーンの色なので、塗った空間は重厚感ある仕上がりになります。

 

 

漆喰はマットで滑らかな表面で上品な表情

 

「漆喰」は「土壁」と比較すると仕上がり表面は滑らかで、マットな質感に仕上がります。色はベースが白なので、着色しても比較的明るくなるため、シックで大人の雰囲気がある、上品な空間になります。

 

 

もちろん「土壁」も「漆喰」も塗り方を変えたり、素材を追加したりすれば、ご紹介したような仕上がりにならない事はありますが、「土壁」と「漆喰」の原料素材から見ると、ご紹介したような違いがあるので、参考にしてくださいね。

2025/11/28(金曜日)漆喰と土どちらがカビが生えにくい?

性質上漆喰の方がカビが生えにくい、ただし条件が揃えば漆喰にも発生する

 

先日古民家を購入し、改修をDIYでする予定のお客様からお問わせをいただきました。

購入した古民家は数年間空き家になっていたそうで、壁には土壁が施工されているそうです。

購入のポイントは立地や家の状態の良さもあったそうなのですが、土壁に囲まれた部屋の風合いの良さも気に入ったポイントでした。

ただ、数年間空き家で締め切った状態だったので、土壁にはカビが生えているそうです。お客様は土壁の風合いをとても気に入っているので、再度新しい土壁を施工して改修したい気持ちがあるのすが、カビが発生している現在の土壁を見て、土壁を選択すると再びカビが生えるのでは?と気になされていました。

 

 

そこでお客様は自分でお調べになり、漆喰がカビに強い、生えにくいという事を知り、漆喰を施工するべきなのか、それとも気に入っている土壁を選択するべきなのか悩んでおり、ご相談をいただきました。

お客様がお調べになったとおり、「漆喰」と「土壁」を比較した場合、カビが生えにくいのは「漆喰」です。ただし、たとえ「漆喰」を選択してもカビの発生条件が揃えば、漆喰にもカビは発生します。

 

 

現在の土壁にカビが生えている原因として、数年間空き家で締め切り状態で空気の流れなどがほとんどなかったことも大きいと思います。これからはお客様がお住まいになるので、日常的に窓やドアの開閉、人の動きもあり、空気の流れができます。それだけで今までとは屋内環境は全く違うものになり、カビがより発生しずらい環境になります。

素材だけで考えると「漆喰」の方がカビが発生しずらいのは確かですが、一番の原因はその環境条件なので、「漆喰」「土壁」どちらを選択したとしても、空気の流れを作ってあげることは重量です。「漆喰」「土壁」どちらも呼吸する壁材で湿気を吸う調湿性能がありますが、吸うばかりではなく、吐き出す環境も作ってあげることが必要ということです。

 

 

また、この度のお客様のように現在カビが生えている壁の上に塗り重ねて改修する場合は、現在発生しているカビを除菌や除去することも重要です。そのまま塗り重ねると、もともとカビ生えていた部分から再度カビが新しく塗った壁表面まで出てきます。

漆喰や土壁が持つ調湿性能も万能ではなく、生きている壁なので、吸った湿気を吐き出す環境も作っていただくことを意識していただけるとカビ対策になります。

PEKIのお悩み解決ブログ

CATEGORYカテゴリー

ARCHIVE月別アーカイブ