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「漆喰下地」の記事一覧

2025/07/11(金曜日)下地の透けを防止するにはコテ塗り下地材がベスト

ジョイント(継ぎ目)がわかってしまう仕上り

 

DIYのお客様よりお問わせいただきました。

「新規の石膏ボード(PB)にジョイント処理をして、その後市販のシーラーを壁に塗布し、漆喰を塗ったら、ジョイント部分が目立つ仕上がりになってしまった」

同じお問わせが結構多いので、この度はその理由のと対策をご説明致します。

 

 

■ジョイント(継ぎ目)が目立つ理由

・ジョイントのパテ処理作業でフラット(平滑)にできていない

・水でうすめすぎたシーラー材の下地処理性能の低下

・仕上げに塗った漆喰の塗り厚が薄すぎる

 

特にジョイント処理には「ジョイントテープ(ジョイントネット)」を貼る作業を行うため、テープの厚さ分の凹凸が必ずできます。この凹凸をなくす作業がパテ処理になりますが、ご経験のある方はわかると思いますが、これが結構難しい作業です。

ここで凹凸をなくしておかないと、上に塗る漆喰は2ミリ程度の厚みで塗る材料のため、ジョイントテープの膨らみがわかる仕上りになります。

もし、このパテ作業でかなりフラット(平滑)に下地処理できていたのに、ジョイントが目立つ仕上がりになったのなら、シーラー材を水でうすくしすぎたか、漆喰の塗り厚がうすいかのどちらかです。

 

 

ジョイント(継ぎ目)の膨らみを隠せる下地材

 

では、ジョイントが目立たないようにする対策はどのようにするればよいのかご説明すると・・・

 

■ジョイント(継ぎ目)対策

・シーラー材ではなく、コテで塗る下地材で下地処理を行う

・仕上げ漆喰はフラット仕上げではなく、コテ跡を残すパターン(模様)仕上げを採用する

 

コテ塗りになるため、シーラー材より作業は多変ですが、下地材を塗ることでかなり対策になります。理由はコテで塗る分、下地処理の段階で厚みがつくため、パテ処理が多少雑な処理になっていたとしても、下地材塗りの段階でかなりフラットにできます。

 

【漆喰用コテ塗り下地材はこちら・・・】

 

また、漆喰の仕上げ方もパターン(模様)を採用することにより、最終仕上げに凹凸ができるので、下地処理で多少凹凸があってもわからなくなります。

 

 

もし、最終の漆喰塗りをフラット(平滑)で仕上げる場合は、下地処理にコテ塗り下地材をご利用することをお勧めいたします。

2023/12/25(月曜日)【塗り替え下地処理】ビニールクロスは剥がさず下地処理するのがおすすめ

ビニールクロスは剥がさず塗り替える

 

リフォーム需要が高くなり、土壁や漆喰など、自然素材壁の塗り替えにチャレンジする方が増えています。

塗り替え時、一番多くいただくご相談下地が「ビニールクロス」。

ここでいつも問題になるのが「ビニールクロス」剥がすべきか剥がさないべきか論争です(笑)

当社は剥がさず、塗り替えする方法をおすすめています。その理由をご説明します。

 

クロスだけ綺麗に剥がれることがほとんど無い

 

クロスを剥がすと、糊が弱くなり定着が弱くなっていた部分は綺麗に剥がせますが、糊が成分が残り、しっかり定着している部分は

クロスの仕上げ面だけが剥がれ、薄い白い皮のようなものが残ったり、石膏ボード表面の紙まで一緒に剥がれ、石膏が露出して

しまったりします。

こなると下地が凸凹なる部分が増え、下地処理作業が大変になります。

また、薄い皮のような部分は強度がそれほどなく、塗り重ねる下地としてはかなり脆弱です。これを残したまま上に塗り重ねると、その部分から剥がれるリスクもあります。

以上のような理由から当社では「ビニールクロス」は剥がさず、塗り替えすることをおすすめしております。

塗り替え手順は下記でご覧ください

 

■ビニールクロス塗り替え手順⇒近畿壁材 | ビニールクロスに漆喰を塗る方法 (kinkikabezai.com)

 

剥がさず塗り替えをできるのはビニールクロスだけ

 

ただし、「布」や「紙」が素材のクロスの場合は、水分を吸うとかなり弱くなるため、事前に剥がす必要があるのでご注意ください。

2023/11/27(月曜日)天井に漆喰、土壁を塗る時のひと工夫

専用の下塗り材を利用する

 

自然素材の塗り壁の需要はさらに高まっているのを感じます。SDGsやエコで環境にやさしい素材という側面から注目いただいております。

当社には毎日数件のお客様から漆喰や土壁の素材に関してのご質問や、それらを施工するためのやり方のご質問をいただきます。

そんな中で、内部の壁への施工、特に最近は天井にも漆喰や土壁を塗って、空間の壁すべてを自然素材の塗り壁にしたいと思っている方が増えているようです。

 

 

樹脂(ボンド)配合塗り壁材ならそれほど気にする必要がございませんが、自然素材の塗り壁、漆喰や土壁は自身の定着力(接着力)がそれほどないため、天井に施工する場合は下地にひと工夫することで定着力を上げます。

天井はずっと下を向いているので壁面施工時より定着を上げる必要があります。なので、専用下塗り材を使用し定着を上げ、さらに工夫を加えます。

 

下塗り材表面を荒らす

 

内部の天井に施工する場合、石膏ボード(プラスターボード)が下地になることがほとんどです。

石膏ボード表面はツルツルした紙なのでひっかかりがありません。なので専用下塗り材を使用し、ひっかかりを作ってあげます。

壁面ならこれでOKですが、天井は下塗り材を塗った後、下塗り材表面を刷毛引きし、表面を荒らし、ひっかかりを大きくします。こうする事で漆喰や土壁の定着力を上げます。

 

天井に自然素材の塗り壁を施工する場合はぜひひと手間加えてください。

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