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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「土間たたきについて」の記事一覧

2022/07/08(金曜日)いい感じ!コンクリート下地に土間三和土は施工できるのか?|土間たたき販売

 


 土間たたきをコンクリート上に施工することが出来るのか?


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結論:もちろん問題なくコンクリート上に施工できます!

 

玄関の土間に土間三和土(たたき)の現場へ

コンクリートベタ基礎の上の施工はあまりお勧めできませんが、お客様のご要望でやってみるとの事で見せて頂きました!
土間三和土(たたき)の欠点は、樹脂やセメントと違い付着力がありません、よって平滑なコンクリート下地には付着しないので浮いてきます。

そこで・・・接着剤代わりに樹脂モルタルで圧着させます。
コンクリートと三和土(たたき)の浮きを考慮して、樹脂モルタルを塗り追っ掛けで三和土(たたき)材料を入れたたきしめるやり方で行ってみました。

今回使用材料は、土屋重吉の「重吉たたき」

 

コンクリートにはさすがに直接土間三和土はできません!

そこで、下地に樹脂モルタルを塗って追い掛けで仕上げます。
上手く仕上がり一安心。重吉たたきもコンクリート上に施工出来ないとなかなか採用できないですからね。

 

ただ、コンクリート下地は推奨できませんがニーズは多いですからね

コンクリート下地はメーカーとしてお勧めできませんが、施工上問題ありません。
ご安心ください!
土間三和土

三和土

樹脂モルタルをしごいて追っ掛け仕上げ!

たたき

コンクリート下地への施工動画はこちらから⇩

重吉たたきは、「土」と「石灰」と「にがり」、3つの素材を混ぜてたたいて行きます。だから三和土(たたき)

表面を整えるのも高い左官技術がいります。

どまたたき

土間たたき たたき (1)

 

やっぱり重厚感がり、雰囲気が違います!昔ながらの土間たたき「重吉たたき」は最高です。

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2022/07/01(金曜日)土間三和土(たたき)とは何か|土間たたき材料販売


 「土」と「石灰」と「にがり」を使った土間材料です!


土間三和土(たたき)とは何か?~土間三和土なぜ三和(さんわ)?

◇三和土(たたき)は三和土と書くの?

土間三和土(どまたたき)は、「土」「消石灰」「天然にがり」の三つの素材を混ぜ合わせて作る土間です。

一説によると、三つの素材が合わさった「土」三和土と書いてたたきと読みます。

まだまだ、「消石灰」が高価な物であった時代は、土とにがり(海水)などを混ぜて叩き締めた土間もあり「二和土(たたき)」とも言われていました。

歴史的には古く、日本伝統の建築意匠として今も人気で、古民家や武家屋敷の玄関土間や、台所土間、縁側下の犬走として使われることが多い材料ですが、セメントの無い時代、住宅の基礎、石の礎石のつなぎ材、井戸の枠、便所の溜め壷、用水路などに用いられていた「土」を固める工法です。

土塀としても活用されています!

お城やお寺の外塀でもある「土塀」などもこの土間たたきの応用で作られておりました。

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京都桂離宮で使われている土間三和土

 

一二三石が施された、有名な土間三和土仕上げです!

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◇三和土(たたき)に使われる材料!左から土、消石灰、にがり

   

 

土間たたきに使われる土は、それぞれの地方で産出する、花崗岩の風化した「真砂土(まさつち)やサバ土」が使われました。東海地域では「三州土(サバ土)」や、関西でも京都の「深草砂利(深草砂利)」や「白川砂利(しらかわ砂利)」などの砂利交じりの土が利用され、地方色豊かなネーミングで『三州三和土』や『深草三和土』と呼ばれています。

弊社も大正時代から土屋として販売する「淡路土(あわじつち)」を使った三和土(たたき)材料開発を行い、創業者「浜岡重吉」の思いを継承した伝統の三和土(たたき)製品『重吉たたき』(じゅうきちたたき)を販売しております。

 

しかし、このような土を使った土間を三和土(たたき)と呼ぶ一方で、近年では土間全体を「たたき」と呼び、コンクリートのこともたたきという場合もあり、セメントを使用しない昔ながらの土間たたきとは同意で呼ばれるようになっています。



 

◇土間たたきの特長

三和土(たたき)は土間材として、「茶室の待合」や「民家の犬走」などのほかに、京町屋住宅の玄関土間などの数奇屋建築など多く用いられてきました。
主成分が「土」ということもあり、セメントや樹脂系の材料とは違う温かく表面の柔らかい感触と、長年使用することにより現れる青カビやコケなどが侘び寂びとして実に風流で、独特の味わいを持っていることも茶人などを中心広まり現在も親しまれています。

 

 

全国各地でたたきのデザイン・意匠も様々!

表面の仕上げも鏝で押さえてツルツルとした物から表面をふき取った洗い出しのようなもの、むしろなどを引いてたたき締め模様を出したものなど豊富で、犬走には沓脱石の配置や、鉄平石などを敷き詰めたり、意匠用に玉砂利を並べ、洗い出しなど好みに応じた仕上げが出来るのも大きな特徴です。

室内でも、台所や玄関土間に使用されていますが、空気中の湿気を土と石灰とにがりが吸収し、冬場乾燥期には適度な湿度を放出するなどの漆喰同様の調湿機能や透水性もあり水打ちを行うと夏涼しく、冬は温度低下を防ぐなどの効果もあります。

しかし、良い部分だけではありません。コンクリートや、セメントを利用しない為に強度は低く、長年使用することにより人の良く通るところは擦り減り、表面が凸凹になるという欠点があります。

このようなことから、本来人がよく歩く場所には飛び石が伏せられております。



土間たたきとは何か?~素材!

◇ 土間たたき(三和土)の素材

 

土間たたきの施工方法や使われる素材などは、各地方により様々で自然素材の土を主成分とすることから配合比や、施工方法など答えがありません。
漆喰や土壁などと同様に施工する『職人の技』に頼るところが多大にある建築材料ともいえます。

 

◇土間たたきに使われる主材 『土と砂利』

土間たたきの主成分となる土は、真砂土(サバ土)と呼ばれる花崗岩が風化しできる砂利混じりの土で、関西では淡路島の淡路真砂土を利用した「淡路たたき」。京都では、深草砂利を利用した「深草たたき」。愛知県では真砂土と同様のサバ土を利用した「三州たたき」などが有名で今も受け継がれている伝統的な土間たたき材料です。

           

      


◇土間たたきに使われる配合材『消石灰』

 

配合材として利用される消石灰は、土と空合わせ利用しますが、生石灰を現場で水で消化させ石灰乳と土を混ぜ使う方法、土壌改良のように泥の中に直接生石灰を投入し消化させる方法など様々です。

一般的には主材となる真砂土と粉の消石灰を混ぜ、にがりと水を加え練っていく方法となります。

◇土間たたきに使われる硬化の補助剤『天然にがり』

 

硬化を促す補助剤として使用する天然にがりは、海の海水から塩を採るのに海水の水分を釜などで炊き蒸発させ濃度を濃くしていき、塩分を結晶化させて取り出した残りの液体(塩生産の福産物)のことで、豆腐作りでも豆腐を固めるのに使われます。

主成分は、塩化マグネシウムですが厳密には「塩化マグネシウム」と記されたものと「塩化マグネシウム含有物」と2種類あり、塩化マグネシウムは、塩化マグネシウム含有物を精製して塩化マグネシウムの純度を上げたもので、凍結防止剤やグランドの防塵剤などに利用されます。塩化マグネシウム含有物または粗製海水塩化マグネシウムとは、いわゆる天然にがりのことです。



 

3つの材料がセットになったのが「土屋重吉! 重吉たたき1㎡セット」

三和土について様々なことをご紹介させていただきました。伝統的な三和土仕上げをされたい方は、是非【重吉たたき】をご利用ください!

 

土間三和土(たたき)の事ならなんでもご相談ください!

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2022/07/08(金曜日)質感ある本物の土間たたきでリノベーション|土間たたき販売


 


 古民家改修に使える壁材と床材!

 土壁と土間たたきで一味違うリノベーション!


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■古くなった土間、土間たたきを新しくするリノベーションの方法!

この度お客様より江戸時代の建物の土間たたきが古くなったので修繕したいとのご要望から、

重吉たたき(三和土)をご採用頂きました。

 

重吉たたきは、淡路土と石灰、にがり、藁すさを配合した昔ながらの土間たたきを忠実に継承した土間材料です。

≫淡路、深草、三州の3色展開!にがりと土で固める本格的な土間たたきは重吉たたきだけ!

 

現場は、玄関の土間長年使いこんだ感のある土間たたき・・・何回か上に塗り重ねて補修した感じ

この古いたたきはしっかりしているので、剥がさずこの上に新しく重吉たたきを施工するそうです。
重吉たたきの施工条件は40㎜以上、十分な厚みもあるので大丈夫!
念のため、「たたき表面強化剤」を前日に塗布しました。

材料を練ります。

≫重吉たたきご購入ページ

主材と色材をいれます。

土を入れます。淡路土と砂利と砂をブレンドしてあります。

空合わせを行い、水3Lとにがりを入れますが、少し硬いのでもう少し加水します。

詳しい施工要領は、ユーチューブの動画をご覧ください。

≫その他にも重吉たたきの動画ご覧いただけます!

材料を敷き詰め叩きしめながら勾配を整え整地していきます。

叩きしめ整地完了!

このままではまだ表面がボコボコして玉砂利と土が密になっていない状態です。
このまま乾燥でも硬化しますが、少し表面が弱く玉砂利が転げたり、削れてきます。

これを防ぐためにノロ(アマ)を浮かせ表面を整えます。水不足なたたきなので刷毛で水を表面に含ませながら鏝でしごいてアマを浮かせノロをかぶせます。

このひと手間がたたきを強くします。
通常叩きっぱなしで仕上げることもありますが、弊社ではこの工程を推奨しています。
この状態でしばらく養生します。今回は、1日置いて翌日スポンジ拭きを行います。

土間たたきはセメント系と違い1日で硬化しません。よって1日程度置いてスポンジ拭きでも問題ありません。

翌日~

鏝で押さえてノロを浮かせた表面をスポンジで拭くことで土系の表情にします。
洗い出しで玉砂利を出すような要領です。

叩いて仕上げた表情とは違い、目が詰まり玉砂利もチラチラ綺麗に出ています。
鏝で押さえたツルツルの土間より表情があります。
重吉たたきには藁すさも入っているので見た目もいい感じです。

江戸時代からの古民家に合う!すごく合う!いい感じだ~


土屋重吉の「重吉たたき」如何ですか?

≫重吉たたきは1㎡セットで販売中!

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