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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2021/09/17(金曜日)土間三和土(たたき)とは何か|土間たたき材料販売


 「土」と「石灰」と「にがり」を使った土間材料です!


土間三和土(たたき)とは何か?~土間三和土なぜ三和(さんわ)?

◇三和土(たたき)は三和土と書くの?

土間三和土(どまたたき)は、「土」「消石灰」「天然にがり」の三つの素材を混ぜ合わせて作る土間です。

一説三つの素材が合わさった「土」三和土と書いてたたきと読みます。

まだまだ、「消石灰」が高価な物であった時代は、土とにがり(海水)などを混ぜて叩き締めた土間もあり「二和土(たたき)」とも言われていました。

歴史的には古く、日本伝統の建築意匠として今も人気で、古民家や武家屋敷の玄関土間や、台所土間、縁側下の犬走として使われることが多い材料ですが、セメントの無い時代、住宅の基礎、石の礎石のつなぎ材、井戸の枠、便所の溜め壷、用水路などに用いられていた「土」を固める工法です。

特に良質な土が採れる関西圏から三河地方中心に広い範囲でその利用が認められ、歴史的にはどの時代から使われていたかはわかりませんが、歴史的価値のある建築材料の一つと考えております。

土塀としても活用されています!

お城やお寺の土塀でもある「土塀」などもこの土間たたきの応用で作られておりました。

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京都桂離宮で使われている土間三和土

 

一二三石が施された、有名な土間三和土仕上げです!

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三つの素材から出来ている土間三和土

「土」と、「消石灰」と、「天然にがり」の3つの材料を原料として作られることから、三つの素材を合わせて作る土ということから、三和(サンワ)『三和土』と書き『タタキ』と呼ばれているそうです。そのほかにも石灰(消石灰)が貴重な時代は、土とにがりだけでたたき締め固める「二和土」というものもあり、石灰が無くてもそれなりに固くなる土の性質で利用されていました。

◇三和土(たたき)に使われる材料!左から土、消石灰、にがり

   

 

土間たたきに使われる土は、それぞれの地方で産出する、花崗岩の風化した「真砂土(まさつち)やサバ土」が使われました。東海地域では「三州土(サバ土)」や、関西でも京都の「深草砂利(深草砂利)」や「白川砂利(しらかわ砂利)」などの砂利交じりの土が利用され、地方色豊かなネーミングで『三州三和土』や『深草三和土』と呼ばれています。

弊社も大正時代から土屋として販売する「淡路土(あわじつち)」を使った三和土(たたき)材料開発を行い、創業者「浜岡重吉」の思いを継承した伝統の三和土(たたき)製品『重吉たたき』(じゅうきちたたき)を販売しております。

 

しかし、このような土を使った土間を三和土(たたき)と呼ぶ一方で、近年では土間全体を「たたき」と呼び、コンクリートのこともたたきという場合もあり、セメントを使用しない昔ながらの土間たたきとは同意で呼ばれるようになっています。



土間たたきとは何か?~特長!

◇土間たたきの特長

三和土(たたき)は土間材として、「茶室の待合」や「民家の犬走」などのほかに、京町屋住宅の玄関土間などの数奇屋建築など多く用いられてきました。
主成分が「土」ということもあり、セメントや樹脂系の材料とは違う温かく表面の柔らかい感触と、長年使用することにより現れる青カビやコケなどが侘び寂びとして実に風流で、独特の味わいを持っていることも茶人などを中心広まり現在も親しまれています。

 

全国各地でたたきのデザイン・意匠も様々!

表面の仕上げも鏝押さえのツルツルとした物から表面をふき取った洗い出しのようなもの、むしろなどを引いてたたき締め模様を出したものなど豊富で、犬走には沓脱石の配置や、鉄平石などを敷き詰めたり、意匠用に玉砂利を並べ、洗い出しなど好みに応じた仕上げが出来るのも大きな特徴です。

室内でも、台所や玄関土間に使用されていますが、空気中の湿気を土と石灰とにがりが吸収し、冬場乾燥期には適度な湿度を放出するなどの漆喰同様の調湿機能や透水性もあり水打ちを行うと夏涼しく、冬は温度低下を防ぐなどの効果もあります。

しかし、良い部分だけではありません。コンクリートや、セメントを利用しない為に強度は低く、長年使用することにより人の良く通るところは良く減り、表面が凸凹になるという欠点があります。

このようなことから、本来人がよく歩く場所には飛び石が伏せられております。



土間たたきとは何か?~素材!

◇ 土間たたき(三和土)の素材

 

土間たたきの施工方法や使われる素材などは、各地方により様々で自然素材の土を主成分とすることから配合比や、施工方法など答えがありません。
漆喰や土壁などと同様に施工する『職人の技』に頼るところが多大にある建築材料ともいえます。

 

◇土間たたきに使われる主材 『土と砂利』

土間たたきの主成分となる土は、真砂土(サバ土)と呼ばれる花崗岩が風化しできる砂利混じりの土で、関西では淡路島の淡路真砂土を利用した「淡路たたき」京都では、深草砂利を利用した「深草たたき」、愛知県では真砂土と同様のサバ土を利用した「三州たたき」などが有名で今も受け継がれている伝統的な土間たたき材料です。


>たたき用真砂土や京都深草砂利を販売しております。

 


◇土間たたきに使われる配合材『消石灰』

 

配合材として利用される消石灰は、土と空合わせ利用しますが、生石灰を現場で水で消化させ石灰乳と土を混ぜ使う方法、土壌改良のように泥の中に直接生石灰を投入し消化させる方法など様々です。

一般的には主材となる真砂土と粉の消石灰を混ぜ、にがりと水を加え練っていく方法となります。


消石灰の硬化は、空気中の炭酸ガスと反応し硬くなってゆく気硬性です。しかし土間たたきは、土に含まれる珪酸質と消石灰が反応しある種の水和反応、ポゾラン反応を起こし硬くなるといわれています。


このような反応以外にもたたきには、土を叩き締め土自体の自硬性と、消石灰の気硬性などとともに、天然にがりを加えることによる土の保湿効果や、CaやMgイオンが土と反応して、土を硬くする収斂作用(しゅうれん)などが絡み合い、俗称はがねともいわれるコンクリートのような強度が出ると考えられております。
※ポゾラン反応・・・可溶性シリカが水酸化カルシウムと反応し、不溶性で硬化するシリカ質化合物を生成する反応。

>土間たたきに使われる消石灰はこちら・・・

◇土間たたきに使われる硬化の補助剤『天然にがり』

 

硬化を促す補助剤として使用する天然にがりは、海の海水から塩を採るのに海水の水分を釜などで炊き蒸発させ濃度を濃くしていき、塩分を結晶化させて取り出した残りの液体(塩生産の福産物)のことで、豆腐作りでも豆腐を固めるのに使われます。

主成分は、塩化マグネシウムですが厳密には「塩化マグネシウム」と記されたものと「塩化マグネシウム含有物」と2種類あり、塩化マグネシウムは、塩化マグネシウム含有物を精製して塩化マグネシウムの純度を上げたもので、凍結防止剤やグランドの防塵剤などに利用されます。塩化マグネシウム含有物または粗製海水塩化マグネシウムとは、いわゆる天然にがりのことです。


>天然にがりをご購入のお客様こちらをご覧ください。



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