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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2017年9月の記事一覧

2017/09/29(金曜日)こだわりの伝統建築を続けている工務店様のお寺の現場へ

いつも当社の漆喰をご使用いただいている工務店様より近々漆喰を塗る予定があり、一度商品や施工方法などについて詳しく話を聞きたいと言うご依頼を受け、代理店様と一緒に訪問しました。そのこだわりの工務店様とは愛媛県今治市の小林建工様です。
>>愛媛県今治市 小林建工様のホームページはこちら・・・
日本建築に惚れ込み、釘金物を使わず、木と木を組み合わせて家を建てる技術を後世に残していかなくてはならないと社長様は言っております。また日本には四季があり、日本の気候風土にあった材料こそが湿度調整にはかかせない木と土壁の家だともおしゃっておられます。
そんな小林建工様のお寺の新築現場にお伺いしました。
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伝統建築にこだわっているのでもちろん下地は竹木舞に荒壁土を付け、その後中塗り土で大直ししてありました。小林建工様のすごいところは、一般住宅でも必ず木舞荒壁で建てるそうです。その分工期は長くなりますが、良いものを作ろうと思えばそれだけ時間がかかること、また木と土壁の家がどれだけ日本の気候に合っているのかの良さを事前に施主様に伝え施工しているそうです。荒壁土に関しては最近手に入りにくいこともあり、自社の土場にプールをつくり、そこで練ったものを保管しているそうです。本当にすごいこだわりです。
木材の彫刻ももちろん小林建工様が行っております。あまりのすばらしい技術に見とれてしまいました。
このお寺の現場は中塗り土に城かべ中塗用で下塗りをし、その後古代漆喰上塗用で仕上げていただく予定です。完成が今から本当にたのしみです(^^)
>>中塗り土に塗る 城かべ中塗用はこちら・・・
>>上塗り漆喰 古代漆喰上塗用はこちら・・・

2017/09/20(水曜日)漆喰を皆様に安心してご使用頂く為に実験中・・・

漆喰壁は特長である高機能さやデザインの自由度等から問い合わせも増え、ご採用頂く事が増えています。しかし現代建築に漆喰を使用する際に、今までになかった過酷な環境になり不具合がおきてしまった等のお声があるのも事実です。
内装ではほぼ大丈夫ですが、外装になるとやはり家そのもののデザインによってはきちんと保護をしないと短期間でカビや汚れのリスクがあり、弊社も保護材料をいくつも販売させて頂いています。

下地→中塗→上塗り漆喰→島かべ撥水剤

こういった保護材料はありますが、より良い製品にならないか?もっと手軽に施工出来ないか?もっと作業性がよくならないか?日々研究を続けています。

勿論実験途中に付き、紹介出来るのは限りがありますが・・

撥水でバンバン弾くのと、壁が早く乾燥する仕組みになるのとではどちらがいいのか?

凄く吸水する土には撥水剤は有効なのか?


カビが生えてしまっている漆喰をどう補修すればいいのか?
カビ除去と撥水剤が一つに出来ないか?
※これは結構効果が出てきていますね!

今あるものに満足せず、もっと皆様が安心して漆喰や土壁を使用出来、漆喰や土壁に囲まれた空間が増えるように改良、開発していきたいと思います。

お客様からの声がヒントになる事が多々ありますので、どんな些細な事でも困った事があればご相談下さいませ。

お問い合わせはこちらから・・・

2017/09/18(月曜日)ベッラムーロのノウハウを活用したハイブリット漆喰の研究!

先日発売した「ベッラムーロ」お客様のニーズに合わせた商品と言うこともあり、よい評判を頂いております。感謝!

荷姿圧縮

ただ、営業中お客様との話の中で、「このベッラムーロの特長でもある【撥水性能】を御社も漆喰メーカーなら城かべに活かせないの?」と言うお声を数件頂戴し、早速に研究室と打ち合わせを行いました。

城かべ漆喰の撥水性能を向上させるには今まで2つの方法をご提案してきました。

1つには、「城かべ油」の混入!
≫伝統の漆喰に使われる漆喰用の油はこちら・・・・

「城かべ油」は、城かべ漆喰内に混入する油で、ことわざの【水と油】にあるように城かべ漆喰に油を入れることで良く撥水します。
もちろん、これには城かべ漆喰等伝統の漆喰に使われる技術【押さえる・・・】という技術が付加されてこその効果ではあります。

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2つ目には、「撥水材」を利用します。
当社では、現在撥水材を下記2種類ご用意しております。市場に出回っている撥水材には各社の思いと知恵を混ぜ込んだ様々な物が販売されています。分類の方法は色々あります。

(塗布後の表情) テカリがあるか無いか?漆喰面の表情を変えないか?など
(成分) 水性か?溶剤か?
(効果) 白華は止まるのか?止まらないか?表面で止めるのか?内部で止めるのか?
(付加価値) 防カビ効果や光触媒効果による汚れ防止効果

などなど、撥水材といってもいろんな種類があります。と言うわけで、当社が扱う撥水剤は下記の2商品になります。

①「城かべ撥水材」
城かべ撥水材は、塗布後のテカリも無く、漆喰内部に浸透し漆喰自体を撥水層として強化する撥水材です。防カビ材を付加し、よりカビなどの防止に特化した撥水材になります。

≫城かべ撥水材の効果を実感されたいお客様は・・・・サンプルをお送りします。

城かべ撥水材16kgwebサイズ

②「プロテクターEX」
プロテクターEXは、塗布後のテカリは若干ありますが、抜群の撥水効果を出します。また、最大の特長として色漆喰などにある「2次白華」を防ぐ効果に対しては、あらゆる撥水材の中でもNO,1!です。

≫2次白華を防ぐプロテクターEXの効果を試したい方は、このリンクの商品問合せよりサンプル請求して下さい。
プロテクターEX18kgWebサイズ

ただ今日のブログは、撥水材の話ではありません。

漆喰自体のをベッラムーロみたいな撥水性の高い物に変えられないか?という話です。

答えは「無理!」です。

まず、ベッラムーロのような撥水効果を漆喰に付加したらこれは漆喰ではなくなってしまいます・・・・
当社が作る伝統の漆喰には、そもそも撥水材は入っていません。当然!撥水材を入れたら伝統じゃなくなってしまいます。
伝統の漆喰は、城かべ油を入れてしっかりフラットに押さえれば驚くほど水は弾きます。

城かべ油16.5kgwebサイズ

 

これで解決!・・・・では無いんです。

現代の漆喰は、押さえないフラットな仕上げではないんです。
外壁にも、モルタル上にパターン仕上げを行って洋風なおしゃれなイメージに漆喰を利用します。
※フラットな押さえ仕上げがおしゃれじゃないと言っているわけではありません!フラットな押さえも和風モダンでおしゃれですよぉ~

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このような状況を考えると、「城かべ油」だけではちょっとカビや汚れが心配になります。もちろん、押さえることで強度も出るので、塗りっぱなしのパターンでは不安ですね。

このような場合を考えて、城かべ漆喰を改良し伝統じゃないけど漆喰の良さを残したハイブリット漆喰を作ることにしました。
漆喰の良さは皆さんご存知だと思いますが、樹脂系の塗り壁材と漆喰の違いは性能やデザインだけでは無いんです。とにかく一番のメリットは、「塗り継ぎの容易さ」と「作業性」です。
樹脂系の塗り壁材を大壁で使う場合やはり一番問題になるのが「塗り継ぎ」です。樹脂系は樹脂が表面から乾くので塗り継ぎが大変ですが、漆喰は特にパターン仕上げは塗り継ぎが楽なんです。

この特長を活かし、外壁用のハイブリット漆喰「リライム」が誕生しました。

リライム荷姿

どうせハイブリット漆喰なら、このリライムの性能をもっともっと向上させよう!と言うことで、現在このリライムにベッラムーロの撥水効果を付加できないか研究を進めております。
ただ、性能面では、絶対に漆喰ではベッラムーロを超えられないのでご理解下さい。

リライムハイブリットは、まもなく発売します。ご期待下さい。

≫リライムという新しい漆喰に興味がある方は、こちらをご覧下さい。

 

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