近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
MENUメニュー

匠に役立つPEKIブログBLOG

「土壁お探しですか?」の記事一覧

2018/11/21(水曜日)荒壁の補修を訪問!

兵庫県養父市大屋町というところに、伝統的建造物群保存地区があります。
近くには日本の滝100選にも選ばれている落差98メートルの天滝があり、自然豊かな地域です。

この地域の建物は外壁が土壁で仕上げられているものが多く、今回はその補修にお邪魔しました。


おそらく元々は地元で採取出来る土を使用し、荒壁から中塗り、仕上げまで土壁で行われていたのでしょうが、今は土屋さんも無くなり、色合わせも困難という事で、弊社にオーダーメイドの依頼があり出来るだけ再現しました。
近畿壁材オーダーメイドのご依頼はこちら・・・


やはり土なので、風雨によって洗われ土が流れてたり、すさが見えてたりしますね。


色合わせした荒壁土を練り置きして頂いています。
実は荒壁土といっても、上塗りになる為、通常の荒壁のようなひび割れがおこるとそこから水が浸入して壁を傷めてしまうので、今回は荒壁と中塗りの中間のような配合で、わらすさの繊維も粗さを変え数種類投入し、10ミリ程度の補修でひび割れがおきないように工夫しています。


下地処理をした下地に塗りつけます。
工法が分かる!参考の下地処理方法はこちらから・・・


塗り付け完成です。
このままでは、強い雨がかり等でまた流れてしまう危険性がありますので、乾燥後土壁専用の撥水剤「土守」を塗布して頂きます。
外部の土壁の強い味方「土守」はこちらから・・・

完成後の写真を撮りに伺うのがまだで、それはまたの機会に・・・
しかし左官様から乾燥した色も合ったしひび割れも無かった。撥水剤もバンバン弾いて凄いねと連絡を頂き一安心です。

 

—————————————————————
NEWS
—————————————————————

●施工方法にお困りではございませんか?
各種商品説明を動画で行っております。ご覧下さい
YouTube「匠に役立つ動画」

●近畿壁材のHPが新しくなりました! https://www.kinkikabezai.com/
漆喰壁・土壁に関する最新情報がご覧頂けます。

●土壁製品ならなんでも揃う!「土屋重吉ネットショップ」をご活用下さい。 https://www.jukichi.com/

2022/08/05(金曜日)土壁販売|伝統的な土壁仕上げ材料 糊土

 


伝統材料を自分で調合して作るには知識と経験が必要になる


 

以前、出張時に古民家の改修現場で「糊土」施工をしているという事でご訪問させて頂きました。

サンプル作りの際に、仕上がりの色で使用する土を決めています。

今回は淡路土の色味の素朴な感じが希望だそうです。淡路土を上塗り用にする為、篩にかけた物の粘性に合わせ、砂(珪砂)とひだしスサを配合し、最後に作業しやすい粘性に海藻糊を投入します。

今は、海藻糊100%の【島かべ角又】があるので便利ですね~。このまま1日ほど練り置いた材料を施工しています。

下地は中塗り土下地になります。

実際に塗りつけている作業です。

塗りつけて養生をすぐ剥がしを繰り返しますが、養生テープを貼る前、事前にちり厚に合わせて薄く油を柱に塗っています。

そうする事で、粘着によって木材がささくれる事を防いでいます。

何度もサンプル作りをしている賜物でしょうか?実際に少し触らせて頂きましたが非常に塗りやすいです。

 

左が塗り付け鏝。右が波消し鏝です。

塗りつけて場を平滑にし、出来た波を波消し鏝で1~2回撫でて終了です。

あまり触らない方が、土本来の表情が出る為、土壁は撫でものと言われるんですね。

 

綺麗に仕上がりましたね~。お施主様には会えなかったのですが、この工程を非常に楽しみにされていたそうです。

梁も素晴らしくこだわりの木材が使用されています。

このように茶室の壁のように、上品に仕上がる糊土ですが、やはり配合は難しいのも事実。

そんな場合には当社が販売している配合済み糊土「本土壁やすらぎ」があるのでご検討ください!


«本土壁やすらぎの商品情報はこちらから・・・

 

土壁の事ならご相談ください!

2018/11/01(木曜日)補修工事は下地補強が非常に大事です

台風後の被害で補修工事のお問い合わせが急増しております。
新築の場合と違い、補修する物件はそれぞれ状況により補修内容が変わります。

例えば・・・表面がしっかりしているからといって、クラックから水が侵入し浮きあるような壁の上に補修をしても、一時的に表面は綺麗になりますが長くは持ちません。浮き部分から剥離してくるからです。結果的に短いスパンでの補修が必要になり、メンテナンス費用も余計にかかってしまう事になります。
なので補修の場合は下地をきっちり作ることが重要です。

写真のような物件も多く、中々マニュアル化は難しいのですが、お問い合わせが非常に多いため、補修マニュアルを作成しました。
>>補修マニュアルの資料はこちら・・・

補修マニュアルに沿った動画もあります。
>>補修マニュアル動画はこちら・・・

蔵などの下地には土壁が塗られている事が多いと思います。最終仕上げを漆喰にするにしろ、土壁のままにしろ、下地である荒壁土や中塗り土の土壁を強化する必要があります。短いスパンで補修にならないように、この下地強化が非常に重要です。
このような場合には浸透性土壁強化剤の「土強」をおすすめします。
なぜ土強(どきょう)をおすすめするのか?は土強(どきょう)の強度試験を動画でご覧ください。
>>浸透性土壁強化剤 土強(どきょう)強度試験動画はこちら・・・

塗布して乾燥させることで土壁内部で溶けださない無機物質を形成し、この無機物質が土と土とを接着させ強固な土壁に生まれ変わります。この工程があるだけで大きく壁の耐久度が変わり、それに伴い建物の耐久性につながります。
>>土強(どきょう)のご購入はこちらから・・・

—————————————————————

●近畿壁材のHPが新しくなりました! https://www.kinkikabezai.com/
漆喰壁・土壁に関する最新情報がご覧頂けます。

●土壁製品ならなんでも揃う!「土屋重吉ネットショップ」をご活用下さい。 https://www.jukichi.com/

匠に役立つPEKIブログ

CATEGORYカテゴリー

ARCHIVE月別アーカイブ