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PEKIのお悩み解決ブログBLOG

2020/02/10(月曜日)蔵にはやっぱり漆喰ですねぇ~

福井県で酒蔵に販売せさていただいた漆喰を使用した現場にお邪魔しました。
シンプルですがかなりの巨大さにビックリしました。一枚の壁も大きなものなので、人数をかけて一気に追っかけ工程で施工したとの事。
砂漆喰は糊が濃い目で上塗りの押さえ時間に余裕があり使いやすかったと言って頂きました。
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«漆喰の下地別の施工方法はこちらから・・・

施工方法を守って永く美しい状態の漆喰施工のお手伝いが出来ればと思いますので、漆喰について不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。

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2020/02/09(日曜日)漆喰の素材(原料)麻すさのお話!

麻すさは漆喰に混ぜても大丈夫な自然素材


漆喰用麻すさ「富士すさ」に各サイズ登場です。

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麻すさについて・・・
麻すさは、藁すさに並び天然の塗り壁材には欠かせない材料で、原料となる麻もご存知の通り寝装や衣料品の清涼素材として多く利用されています。
麻といっても栽培の歴史は古く、紀元前7000年頃からといわれており、現在では数多くの名称や種別に分類され、産地も日本、インド、タイをはじめ東南アジア諸国から、ロシア、イギリス、フランスなどヨーロッパ諸国など世界中で栽培されています。
ロープや袋などでも良く使われていることから、ビニールやナイロンなどと混同されがちですが100%天然素材であり、燃やしても有害物質を出さず、土中に埋めても完全に分解されるため地球環境にやさしいエコロジー素材であるといえます。特に壁材に使用されるものは麻ロープや漁用の網、麻袋などの廃材を利用したものでリサイクルの分野でもわらすさ同様に優れた材料であり、21世紀の素材であると関心も高まっています。
麻すさは耐アルカリ性質があり昔から漆喰やドロマイドプラスターなどに混入され、水に強く、吸水性や弾力性があり、鏝離れや鏝伸びを良くし、塗りやすく材料に張りを与え磨き仕上げや堅押えなどの強い鏝圧に耐えそれらによる水分不足を補い作業性をあげるなどこれ以上ないほどのすさとしての役割を果しています。基本的には当社販売の『漆喰・島かべシリーズ』などは100%完成された既調合製品であるため麻すさの追加混入は必要なく安心して使用していただけます。しかし特別必要とされるお客様には富士すさの混入をお勧めいたします。

原材料による分類
大麻(Hemp)浜すさ (関西では苧すさ)に使用される。
桑科の一年生の植物で、中国などで産出され日本では、大麻取締法等の影響で減少し最近では栃木県・群馬県・長野県で少し生産されている程度と少なくなっています。張力強度も高く吸水性、耐水性に優れており、腐敗しにくい特性から漁具・船具・網・ロープなどに使用され、これらの廃物をすさとして利用し、漂白も容易なで、晒しすさとして販売もされています。浜すさとしては品質により並・中・特上など区別していましたが最近ではあまり細かい分類にこだわるところも少なくなっており、『富士』や『白雪』など商品名として区分けされています。いずれも2、3cmに切断されよくほぐしたものが使いやすいとおもいます。

マニラ麻(Abaca)マニラすさ・白毛すさに使用される。
芭蕉科の多年生植物で原産はフィリピンで産出されるバナナに似た作物です。必ずしも白くなく張力強度も大麻より劣り柔軟性に乏しく繊維も粗いことから上塗りには不向きで主に中塗りなどに使用されます。しかし軽くて温度・湿度に対し強い抵抗力があり船舶用ロープや網に使用されていることからその廃物は多くでき、それを5cm内外に切断して使用します。当社も『マニラすさ』として販売しております。

黄麻(Jute)硝石すさ・南京すさに使用される。
田麻科の多年生植物で原産は主にインド・バングラデシュなどの水量が豊富で高温多湿の土壌で産出され、100日ほどで収穫されます。
黄麻は光合成が盛んで通常の木の5~6倍も二酸化炭素を吸収し地球温暖化を抑制する働きもあります。張力強度は大麻とマニラ麻の中間ぐらいで硝石袋(南京袋)の故物を原料とし、現在も米や穀物などを入れる袋から作られています。すさとしての繊維は細く軟らかいが、色が悪く品質も劣り、主に下塗り用ですが浜すさの代用として漂白し晒しすさとして上塗りなどに使用することも可能です。

*その他
亜麻(Linen)亜麻科の一年生植物・苧麻(Ramie)葦麻科の多年生植物・洋麻(Kenaf)綿葵科・サイザル麻(Sisal)石蒜科の多年生植物など他にも色々ある。これらも麻すさとしての使用は可能ですが亜麻と苧麻はおもに衣類や家庭用品に使われています。
晒しすさと呼ばれるものも麻すさで、これらは浜すさや硝石すさを漂白したもので晒す時間により品質に差があり当社でも『富士すさ』として上塗り用として一番白くさらされているものを販売しています。

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3㎜カット品
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5㎜カット品
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10㎜カット品
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通常品約20㎜
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2022/06/01(水曜日)土塀の弱くなった土壁は補修できる?!


土壁を固めて土塀の補修ができる!


 

お客様よりご連絡いただき、明石城改修工事現場行ってきました。

今回は塀部分の改修工事で、漆喰壁の汚れが目立ってきていたので塗り替えとなりました。

上塗りの汚れた漆喰を剥がし落としたら下地は中塗り土。

 

土塀の補修は土壁を固めるのが重要!

 

古い中塗り土下地の改修工事はこの古く弱くなった部分の撤去と、古い中塗り土の強化が非常に重要な工程になります。

下地の強度をしっかりしておかないと、塗り替え工事でこれから塗り上げる壁が弱い下地部分から落ちてしまう可能性があるからです。

改修の場合は塗り上げていく各材料も、下地の凸凹をなおすため塗り厚が厚くなります。

その分下地への重量負担が大きくなります。

ですからこの下地処理が非常に重要です。

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土壁を固める方法

 

ほうきで古い中塗り土下地表面を力強く掃き、風化して弱くなった部分を全て落とします。

もちろん浮きが確認できた場所も落としていただきました。

その後、浸透性土壁強化剤 土強(どきょう)を塗布して中塗り土を強化!

>>古い土塀の詳しい補修マニュアルはこちら・・・

今回の文化財など土塀の補修は、やはり下地の強度が大事!

下地の土壁を固めるには、土壁浸透性強化剤【土強】をご利用ください。

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