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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2021/11/01(月曜日)土壁販売|文化財には荒壁土が必要


伝統工法で補修する文化財には荒壁土も使う


 

以前から何度かご紹介させていただいた文化財補修現場ではただいま荒壁土づくりの真っ最中でした。
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荒壁土に入っている荒すさ(切りわら)が発酵して無くなっては追加で投入し、再度練り合わせ、一定期間熟成させてから使用します。
非常に手間のかかる作業です。
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この作業を行うことにより、塗りつけの際の作業性向上、保水性向上、収縮クラックの防止や分散などに繋がると言われています。先人の方々はどこからこのような考えが思いついたのでしょうか?すばらしいですね!
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もちろんこちらの文化財現場も落とした古い土壁(古土)と新しい荒壁土とを混ぜて使用します。

古土を混ぜると強度が上がり、灰汁が出ることが少なくなり、凍害も少なくなると言われております。
ますますすばらしい!どこからこんな知恵が・・・・

荒壁土だけを見ても先人の方々の知恵の集約ですね。本当に奥が深いです。

ただ現在は残念なことに、全国的に練り土屋(ドロコン屋)さんが少なくなっております。お近くに荒壁土を購入する手立てが無い場合は弊社までお問い合わせください。
当社では荒壁土、荒壁土に混ぜる荒すさ(切りわら)とも販売しております。

<<荒壁土はくわしくはこちら・・・
<<荒すさ(切りわら)くわしくはこちら・・・

 

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