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2022年7月の記事一覧

2022/07/08(金曜日)土間たたき仕上げで表面の劣化を抑える方法?!|土間三和土(たたき)施工方法の検証

 


 スポンジ拭きで土間たたきの劣化を抑える!


 

昔ながらの土間たたき材料【重吉たたき】を使ってスポンジ仕上げ。

 

「重吉たたき」は、土と石灰とにがりがセットになった昔ながらの土間たたきです。
古民家や伝統建築の三和土(たたき)の施工は、「重吉たたき」をご利用ください!

元々は三和土の上を歩くわけではなくて、飛び石を伏せこんでその廻りをたたきにし、飛び石の上を歩いていたので劣化抑えられていました。
しかし、最近では飛び石がない場所へのたたきの採用が増えており、劣化しやすくなっています。なので施工時にちょっとひと工夫して表面劣化を予防することができます。
今回は、そんな劣化を抑えるために「重吉たたき」のスポンジ拭き仕上げをご紹介!

 

土間たたきスポンジ拭き施工方法

 

①バッサ状態(手で握り水分が出ない程度)に練ります。
※水分が多いと叩き締める際に材料が右へ左へ寄ってしまい上手く叩けません。

 


②叩き締める前にある程度全体が均一になるように敷き詰めます。その後万遍無く叩き締めます。
※いきなり叩き締めると不陸(凹凸)がうまくとれません。叩き鏝や木材でタコを作りたたくと重みがあってあまり力を入れなくても叩き締まります。

叩き終わっても、バッサ状態の材料を叩き締めているため表面が凸凹でザラザラしています。
このまま硬化しても表面がザラザラ状態なので上を歩くと削れてしまったりします。

 

 
③表面にスポンジで水分をあげながら整えていきます。表面に水分を含ませたら、分厚い鏝で全体を整えます。
水分を多く含んだ表面が密になり、表面強度が上がります。

 


④表面を整えたら(③)、当日もしくは翌日にスポンジ拭きを行います。
スポンジ拭きは、表面に浮いてきたノロ(表面にできた膜)を拭き取ることで、砂利が見えるような仕上がりになります。

 

酸洗い

⑥スポンジ拭き後、完全乾燥したら「酸洗い」の工程に入ります。
三和土はスポンジ拭き乾燥後は表面が白華(白く色ムラ)になるので、表面を酸で洗って仕上げ終了。

以上の工程で土間三和土の表面が密に結合しているため、削れに強い本物の三和土になります。
折角こだわりを持って採用頂いた三和土がいつまでも長持ちして頂きたいので、施工時のひと手間を加みてはいかがでしょうか?

 

【重吉たたき】を使った削れにくいスポンジ拭き工法のご紹介でした!

 

土間たたきに関する関連ブログはコチラ・・・

2022/07/18(月曜日)土壁意匠|ご希望の土壁意匠があれば弊社にご相談下さい!かっいこいい土壁

土壁のデザインに関しては、様々なご提案が可能です!


土壁表現と意匠!を考える会社

出張中某所で見つけた古い土壁。この黒く寂びた感じと、大量の藁すさが自然に入っている感じが最高ですね。個人的には大好きです。

このような土壁のデザイン(意匠)に関してご興味があれば皆様のご要望を形にしませんか?

土壁を作る会社、下記より近畿壁材にお問合せ下さい。

 

土壁の意匠とデザインに関するご相談は・・・

2022/07/01(金曜日)新商品:ボードベースLight(ライト)試験

おかげさまで内装用漆喰専用下地材「ボードベース」はたくさんの左官様にご愛好いただき高評価をいただいております。
その左官様の方々より冬場対策のボードベース、つまり水引きが適度にあり、乾燥スピードを補助してくれるバージョンもあればとのご意見と、合わせて通常ボードベースは主材に結合材を混ぜる2材型の商品となっているので、水練りだけで使用できる1材型の製品にして欲しいとの声もいただき新商品「ボードベースLight」を製造開発しました。
試験はまず通常ボードベースとボードベースLightを石膏ボードに塗り完全乾燥します。
その後同量の水滴を各下地材へ落としました。
水滴落とし
時間の経過とともに落とした水滴の変化を観察しました。
通常1時間後
通常ボードベース1時間後
ライト1時間後
ボードベースLight 1時間後
通常3時間後
通常ボードベース3時間後
ライト3時間後
ボードベースLight 3時間後
御覧のとおり良い試験結果がでました。対応下地等は通常品と同じで水引きだけ適度にあります。
また1材型なので混練が便利になっております。
求めておられた方はぜひ一度ご使用してみてください。

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