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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2017年7月の記事一覧

2017/07/31(月曜日)黒漆喰をやってみたいけど「その1」・・・とお考えのお客様へ!

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「黒漆喰をやってみたいけど・・・難しいでしょ?」
というお問合せを頂きます。当社としても「やってみたい!」と思うお客様に出来る限りのご提案をと考えております。

というわけで、今回は・・・「また、瑞黒のしょうかいでしょ!」と言われるので、「古代漆喰の黒漆喰」をやってみたいと思います。
瑞黒が発売されるまでは、この古代漆喰の黒漆喰が当社の定番!でした。

≫瑞黒についてのおさらいはこちら・・・

≫古代漆喰上塗用についてはこちら・・・


もちろん黒漆喰は、日本の伝統的な左官技術ですので、簡単ではありません。まして白い漆喰を「黒」にするわけですから大変難しい工法です。ただ、少しでもこの伝統の黒漆喰施工方法を研究し、伝統工法を絶やさないようにしたいと考えております。

で、第一弾として古代漆喰上塗用を使った「プラスターボード(PB)」への黒漆喰工法をやってみたいと思います。
今回、お客様にご協力頂き、社内での検証後実際に試験施工をやってみました。

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今回使用する材料は・・・

下塗り材料(2㎜~3㎜程度)
ボードベースライト・・・・4kg
硅砂 5号・・・・・3kg

下塗り砂漆喰
古代漆喰上塗用・・・・20kg
硅砂 5号・・・・5kg
硅砂 6号・・・・5kg

引き糊漆喰
古代漆喰上塗用・・・・20kg
マーポローズ・・・・100g(※注意1)

上塗り漆喰
古代漆喰上塗用・・・・20kg
城かべ松煙・・・・2kg(※注意2)

といった感じで、あまり特殊な材料を使用せず、当社通常の在庫品で行うことにしました。
(※注意)については、下地の水引き及び、出したい色によって変わります。ご注意下さい!

社内での検証

1、下地作り!
下地は、石膏ボードなので12.5mmのプラスターボードがよいですが、仕上の漆喰の押さえや亀裂などを考えて2重張りが望ましいです。
もちろん石膏ボードに直接漆喰は塗ることが出来ませんので、ボードベースやボードベースライトを塗ります。今回は、厚みをとるためにボードベースライトに硅砂を入れて塗りました。

①砂漆喰を作ってみる!
平ボード(プラスターボードPB)に黒漆喰ということなので、ボードへの下塗りにボードベースライトを使います。乾燥したボードベースライト上に塗る砂漆喰ですが、便宜上すべて古代漆喰上塗用を使いたいので、古代漆喰上塗り用で砂漆喰を作りました。

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今回硅砂を使いましたが、本来漆喰への骨材は、硅砂より「寒水石(白砂)(炭カル)」のほうが良いといわれています。
寒水石の場合は、1厘と3厘サイズぐらいのものを混ぜると使いやすいと思います。

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ボードベース上に砂漆喰をできるだけフラットに塗ります。ここがフラットになっていないと上塗りに影響するので、出来る限りフラットに塗って下さい。

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これで下塗りは完成です。砂漆喰は、完全に乾燥させます。

なぜ?砂漆喰を塗るの?ボードベース上に直接仕上てもいいのでは?
という質問がありますが、理由は2つあります。一つ目にはボードベースでは下地がフラットにならないので砂漆喰でフラットな下地を作ります。

「じゃ、砂漆喰でなく普通の漆喰でもいいんじゃないの?」

これには、2つ目の理由が関係します。
2つ目の理由は、下地に水を引かせないといけないからです。
下地に均一に水を引かせ、その水を長時間貯水しておく場所が必要になります。これが砂漆喰の役割になります。貯水タンクは大きいほうがよいので砂漆喰を厚く塗る必要があります。

②引き糊で下地の水引きを均一にしよう!
「引き糊」とは、ある意味昔の「城かべシーラー」代わりみたいなものです。色々な場所で使えますが、特に吸水の激しい下地に塗ることで、下地の水引を止め上塗りを塗りやすくします。

糊の濃い漆喰ですね・・・この材料を薄くしごき塗りして上塗り漆喰を追い掛けします。

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城かべ角又や、マポローズやメトローズなどを古代漆喰に入れて使います。
今回は、塗りやすく、厚みが揃うように寒水石の1厘を入れて使います。

また、寒水石とこのような粉末糊を先に空合わせしておくと古代漆喰のような練った漆喰にも直接入れることが出来ます。便利ですね。

このように糊を効かせた漆喰は、シーラーや水打ちがなくても直接砂漆喰に塗ることができます。

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色漆喰の大敵は、下地のムラ引きによる色ムラです。城かべシーラーや水打ちでは解消できないムラ引きをこの引き糊で均一にします。
注意点は、この引き糊の厚みが揃わないとまたムラ引きの原因になるので注意して下さい。

③上塗り黒漆喰作り!

いよいよ上塗り材料ですが、以外に大事なのは下地のような気もします。
上塗りは、古代漆喰上塗用と城かべ松煙ですね。

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城かべ松煙をまず古代漆喰と同じ硬さくらいに練っておきます。水量は目安ですが、例えば城かべ松煙100gだと水100gぐらい1:1ぐらいでよさそうです。
つくづく思いますが、城かべ松煙の水解け最高ですね!ぜんぜん粒が残りません。

≫すごい!と感じた人は・・・城かべ松煙はこちら!

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で練った城かべ松煙と古代漆喰上塗用を混ぜます。

練ったものどおしなのでよく混ざります。

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で塗り付け・・・
「引き糊」に追い掛け塗りですが、タイミングは「え!」大丈夫と言うぐらい乾いてからというか手に付かなくなってからが最適です。

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あまり厚くならないように出来るだけ薄く塗ります。

あとは水が引くまで押さえていきますが、あまり触らないほうがいいですよ。

見本だとついつい触ってしまいますが、塗り付けてからの1回目の押さえは、一度「しゅっと」引いてからのほうがいいですねぇ~
触り過ぎないように注意でした。

つづく・・・・

この続きは、8月1日のブログに投稿します。
明日もお楽しみに!

2017/07/23(日曜日)汚れた漆喰壁の塗り替えをお考えの方へ!塗り見本作成中

漆喰壁の住宅の採用実績は増えておりますが、それとともにお客様より
「漆喰の汚れが目立ってきたんだよ。簡単にリペアできる商品てないのかな?」
「リペアしたいけど、せっかく漆喰を塗っているんだから機能や、風合いは変えたくないよね。」
「リペアするなら次は汚れにくい商品だと安心だけど。」
こんな声が多く寄せられるようになりました。漆喰の汚れのお問い合わせは特に外部施工の場合が多く、その理由は洋風の建築が増え、外部一面の大きい壁に軒の出もほとんどなく、風雨に直接壁面がさらされる状況になっているからだと思われます。また漆喰壁は白色のため、汚れると目立ってしまうということもあると思われます。しかし、だからといって昔の日本の在来工法の住宅ばかりに漆喰壁を採用するわけにはいかないですよね。
こんなお客様の声より開発した商品が「ベッラム―ロ」です。発売はまだもう少し先になりますが、いよいよせまってきた発売に備え、ご提案用の塗り見本を作成しました。
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まずベッラム―ロを塗る下地をあらかじめ派手に汚し、その上に塗り付けます。これはベッラム―ロのリペア材としての汚れを隠す、隠ぺい力の高さをご確認していただくためです。
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いかがでしょうか?こんなひどい汚れも塗り付け後はきれいに隠れ、全くわからなくなっています。ちなみに塗り厚は1.5ミリ程度です。
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次に撥水性能の高さの試験です。完成した塗り見本に霧吹きでたっぷり水をかけました。写真のとおり、水をはじくため、吹きかけた水が下へ流れ落ちました。これだけの撥水性があると汚れにくいですよね。
ご提案時は今回作成した塗り見本で隠ぺい力のご確認と、水を入れた霧吹きを持参し、お客様の目の前で水を吹きかけ撥水性能をご確認していただこうと考えております。まもなく販売です。漆喰が汚れてリペアをお考えの方はぜひご検討ください。

2017/07/21(金曜日)たたきと漆喰壁のコラボは和モダンや古民家風住宅によく合いますねぇ~

お客様よりお声かけいただき、現代風たたき「ウルトラソイル」をご採用いただいた新築現場へ行ってまいりました。木造住宅を基本に、和モダン建築や古民家風の建築をされている工務店様で、そこがお施主様が求めるイメージと合い、決め手になったのではないでしょうか。
実際現場にお伺いし、感じましたが、古民家風の木造住宅にたたき仕上げと漆喰壁のコラボは本当よくマッチしますね。住宅の雰囲気がグッと上がります。どちらも実際に昔の住宅建築に使われていた材料、仕上げ方法だからでしょう。
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施工途中なので完成後写真でないのが残念ですが、玄関入口の階段と玄関基礎立ち上がり部分からウルトラソイルによるたたき仕上げがはじまり、古民家風の建築なので中に入ると、玄関からかなり広めの土間部分を設けており、その土間が玄関~御風呂場入口まで広がっております。その土間が全てたたき仕上げで、内装一階部分の壁が漆喰仕上げとなっております。完成し玄関を開ければ、広い土間部分のたたきと壁の漆喰が目に飛び込んでくる造りになっており、新築なのに古民家の雰囲気がより演出されております。みなさんもたたきと漆喰壁のコラボはいかがですか?木造、たたき、漆喰壁による古民家風住宅もピッタリマッチしていいですよ(^^)
>>販売実績日本№1の漆喰壁はこちら・・・

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