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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2021/09/10(金曜日)下地からのアク(灰汁)を止めるには?

アクにも様々な種類が


アクといっても実は様々あります。
一般的には、炭酸カリウムが主成分のアルカリ性のアクが有名ですが、こちらは無色です。
一方、植物のアクの成分で無機質のカリウムやマグネシウムやカルシウムと、有機物のポリフェノール(リグニンやタンニン)が反応したものが色がついているアクで漆喰等の白色では目立ってしまうものになります。
反応物質(リグニン酸カルシウム等)の特徴として、水に溶ける物質で水と共に広がり移動する性質になります。ですので、塗り壁をした場合に乾燥過程(表面に水が移動)で水と共にアクが移動し、表面に色が付いたアクが出るようになります。

ではアクを止めるには?ですが・・・方法は数種類あります。
①アルカリ系(漆喰等)の材料はアクが水と共に移動しやすいので、中性材料の石膏系や樹脂系の方がアクは出にくい。
※上塗り材料の変更は現実的ではないので、下地に石膏系のアク止め下地材等を塗るのが効果的です。

②アクは陰イオン(アルカリ)に帯同しているので、陽イオンの物質で吸着します。
※塗る材料の中に陽イオンのアクを吸着する物質を混入すれば、プラスとマイナスの関係で表面に出る前に吸着してアクが止まります。勿論混入量が大事になります。

③アクは水と共に広がるので、吸水を押さえて止水する。
※シーラー材等で止水をし水の移動を押さえればアクは表面に出ませんが、ペンキのように完全に止水すると上塗り材(漆喰等)との付着が著しく低下します。

上記のような方法を併用すれば限りなくアクが出る事を抑えますが、全てを行うのは手間の面でもコストの面でも大変です。かといって一か八かで施工をし、アクが表面に出てきて塗り替えとなったらもっと大変です。
そこでおすすめするのが、「島かべプライマー」です。

弊社の島かべプライマーは③の止水をしてアクを止めるタイプですが、唯一の弱点の上塗り材との付着力の改善をしている商品になります。
上塗りに漆喰を塗っても剥離すること無く付着します。コンパネ下地や古い壁の塗り替え時の下地処理としてもご利用いただけます。
是非お試しください。

 

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