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「研究室!研究報告」の記事一覧

2020/09/05(土曜日)本物のしっくいが屋根に利用されてきた理由

日本家屋の屋根を守る漆喰!

日本建築に見られる瓦屋根。昔から屋根しっくいは雨から守るために雀口に埋め込んだり、瓦と瓦のつなぎ目に盛り付けたりと使用されています。今現在流通している屋根漆喰の中には本物のしっくい製品のものから、「屋根しっくい」という商品名にはなっていても、セメントが主成分の製品まで何種類もありますが、本物のしっくいが屋根に使用されてきたのは理由があります。
その理由とは本物のしっくいの特長に隠されているのでご紹介します。

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特長①:初期硬化ではセメント系には勝てませんが、本しっくいは完全硬化すると元の石(石灰岩)に戻る性質があるので、吸水率がセメント系よりも低くなります。要するに漆喰の方が水を吸い込まない、吸い込みにくい性質なので劣化が少ないんです。

特長②:土との相性が良く温度、湿度などで起こる膨張の膨張率が土とほぼ変わらないので、施工後はがれにくい。(土を原料とした和瓦・日本瓦の場合)

特長③:漆喰は調湿性能があるため、屋根のような密封空間でも結露せず、中の木材を腐らせない。セメントには調湿性能はありません。

もちろん立地環境や条件など様々な影響がありますが、このように本しっくいが屋根に適した材料だから使用されてきた歴史と実績があるんですよ。

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2020/08/19(水曜日)新人奮闘記!「俺の研究」・・・その10

漆喰に鉄粉!初めての試み・・・


少し前に錆壁、蛍壁の話を聞きました。これは土壁や漆喰に鉄粉などをいれる工法のことだそうです。見たことがないので自分でやってみようと思い挑戦しました。土壁はちょっと難しいので、今回は漆喰に鉄粉を混ぜて塗ることにしました。用意したのは漆喰と鉄粉です。

混ぜるとグレーのように色が変わったので、完成したら漆喰の白色ではないんじゃないかと思いました。塗って乾燥させました。

心配しましたが漆喰は乾燥したら白くなりました。錆はあまり広がりませんでした。後から聞いたのですが漆喰はアルカリ性なので錆びにくいそうです。土壁はほぼ中性なので錆が蛍のようにボヤーっと広がるのだそうです。漆喰でも一味違った表情でいいと思いますが皆さんはどうですか?
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鉄粉は当社で測り売りしています。

 

 

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2021/09/16(木曜日)高級島かべでパラリ壁をやってみた!


ぱらり壁に挑戦!


 

本に掲載されている桂離宮のパラリ壁を参考に高級島かべを利用してやってみました。「ぱらり壁」のような伝統工法は、材料と技術が必要で既調合では出来ないですが、紙すさ漆喰「高級島かべ」を売っている事もありついついやってみたくなりました。確かに伝統工法は難しく簡単にできません。諦めます・・・・
という事で高級島かべとぱらり紙すさを利用して伝統工法を模した(すいません、偽物ですが・・・)パラリ風漆喰壁を作ってみました。

パラリ仕上げ ぱらり壁

 

本に掲載されていた桂離宮のパラリ壁、上品で素晴らしい壁です。
今回は、高級島かべ≫高級島かべはこちら・・・
と、ぱらり紙すさ≫ぱらり紙すさはこちら・・・
を使用しました。

ぱらり紙すさ

パラリ紙すさ 城かべ

ぱらり紙すさを水で浸し、十分撹拌するとどろどろのコウゾ繊維になります。

パラリ紙すさ ぱらり壁

このすさを高級島かべに追加して、不純物代わりに寒水石と骨材を入れて塗り付けて鏝波を消す程度で撫で切りで完成!偽物ですが・・・
これでいいのか?多分ダメでしょうね、もう少し研究が必要です。反省!

完成がこちら・・・

高級城かべ 紙すさ漆喰

 

伝統漆喰工法のことならご相談ください!

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