MENUメニュー

匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「漆喰下地」の記事一覧

2022/08/12(金曜日)ラスボードと石膏プラスターの下地に漆喰を塗る!


石膏プラスターに漆喰を塗る場合、下地処理が必要!


 

以前、お客様より石膏プラスターと【島かべしっくい】との水引きの関係について相談頂きました。

ちょうどお寺の現場での漆喰施工があったので見学させて頂きながらお話をお伺いすることとなり訪問させて頂きました。

最近一般住宅では少なくなりましたが、お寺の改修工事ではラスボードへの石膏プラスター塗り下地による漆喰施工はまだまだあります。

_DSC1663

 

石膏プラスターに直接、漆喰は塗れません

 

よくご相談を受けるのが、現場での悩みは、石膏プラスター上への漆喰施工での水引きです。

石膏プラスターは、収縮(乾燥による)が無く柱際のチリ切れも少ないよい材料ですが、石膏の性質や材料の配合、上塗り材料の目的により施工時の吸水の大小があります。

また、ラスボードは薄く柔らかいので石膏プラスターを8㎜程度塗ることでしっかりとした下地になることから厚く塗らなければなりません。

_DSC1645

_DSC1647

 

問題点、原因!

 

このようなことから、どうしてもその上に直接島かべ漆喰を塗ると下地に水を吸われ非常に塗りにくくなります。よくお問合せ頂く現象として

① ブツ(気泡)が出る! 

② 乾燥が早くて塗れない!

③ 細かい亀裂が発生する!


などのお問合せを頂きます。

 

改善方法、解決策!

 

このような問題点、原因を解決するには、石膏プラスターの水引きを抑える下地処理が必要となります。

ラスボード下地の石膏プラスターの水引きを調整する方法は、下記からご覧ください。

 

さまざまな下地への漆喰施工のことならご相談ください!

2022/08/10(水曜日)内壁のラスボードに漆喰を塗るのに適した下塗りは何?|漆喰専用下塗り材販売


 内壁の漆喰塗りにラスボードお使いですか?


 

 

最近は塗り壁でも石膏ボード(PB)が主流!

 

現場でもあまり見ることのなくなってきたラスボード、昔は塗り壁と言えば!みたいな雰囲気でしたが一般住宅ではほとんど見るとこも減りました。

見た目にも穴が開いて塗り壁が塗りやすそうな雰囲気で、材料の食らいつきもよさそうですね。

ただ、【島かべしっくい】をラスボードに塗るときは気を付けて下さいね。

 

ラスボードに漆喰は直接塗れません!

石膏ボード(プラスターボード)ももちろんですが、ラスボードにも【島かべしっくい】は直接塗ることはできません。

なぜなら漆喰は強アルカリ(Ph12から14)で乾燥も遅く、表面の紙と漆喰が付着しません。

ラスボードは穴が開いているから付着しそうですが、直接漆喰を塗るのはお控え下さい。

 

ラスボードに島かべしっくい塗るには?


※吉野石膏㈱様ホームページ「https://yoshino-gypsum.com/」より

<<島かべしっくいをラスボードに塗る方法はこちらから・・・

 

そもそもラスボードは通常厚み7㎜と薄いボードで、上記のBドライプラスターを規定の厚み8㎜塗って計15㎜厚で下地として成立します。
ラスボードを止めるビスが少なかったり、Bドライプラスターの塗り厚が薄い場合などは、漆喰を塗った時、ボードが反ることがあるのでご注意ください。

 

島かべしっくいをBドライプラスター上に塗る場合の注意点は!

Bドライは必ず8㎜以上塗って下さい。そして必ず完全乾燥!Bドライ(石膏プラスター)ですが、乾燥が遅いので注意!

乾燥したBドライプラスターは水をよく吸う、吸水が激しい下地です。吸水調整のために【島かべドライストップ】3倍液を塗布してください!

【島かべドライストップ】乾燥後、下地材【ボードベース】中塗り材として塗って下さい!

<<様々な下地の吸水を止めるドライストップくわしくはこちら・・・

 

ドライストップの上に直接上塗りをせず、下記の下地材をご利用ください。仕上げ漆喰の作業性が良くなります。


<<漆喰の作業性が抜群の下地材!くわしくはこちら・・・  

 

ラスボード下地で漆喰を塗る場合、過去に問い合わせがあった不具合!

① Bドライと漆喰の上塗りが剥がれる!

Bドライに吸水調整をせずに施工し、吸水が激しくドライアウトして剥がれた。

② 黒漆喰を塗ったら、ラスボードの穴の部分だけ色が変わった!

Bドライの塗り厚みが規定より薄く、尚且つ中塗り材を使用しなかったため、穴の部分の吸水の違いで色が変わった。

③ 塗っている最中にブツ(気泡)が出た!

Bドライの吸水が激しく接着界面に水分が無くなり、空気が入る。

④ Bドライを塗ったらボードが膨れてきた!

ラスボードの止め方が悪い場合や、著しく乾燥が遅い場合は、ボードが水を吸って反ってきます。

ラスボード下地は、厚みも確保でき、優れた下地だとは思いますが、使い方を間違えると不具合が出るので注意ください。

 

現在では、ラスボードより、石膏ボード(PB)のほうが良いかもしれませんね!

内壁石膏ボード下地に漆喰を塗る場合は、下記を参考にして下さい。

≫石膏ボード(PB)下地への漆喰施工方法はこちら・・・

 

★その他漆喰下地関連ブログはこちら・・・

<<住宅外壁に漆喰を塗る場合は何が良い?


<<内壁石膏ボードに漆喰を塗る方法とは?


<<RCコンクリート下地に漆喰を塗るには?


<<漆喰を塗る下地は何が良いの?


<<古い壁を漆喰に塗り替える場合の下地はどうすればいい?

 

漆喰のことならなんでもご相談ください!

2022/09/10(土曜日)漆喰は塗っちゃダメ!ラスカットパネルや無塗装サイディング!外部ボード系下地に漆喰は施工しないでください

何事も下地が大事!漆喰割れますよぉ~


 

弊社カタログやホームページでもご案内しておりますが、ラスカットパネルや無塗装サイディングなどの外部ボード系下地には島かべしっくいが割れる為、施工できません。
まだ知られていない方もいるようで「漆喰が割れたんです」と言うお問い合わせの中で、下地をお聞きすると外部ボード系下地の上に施工している場合が結構あります。

ではなぜ漆喰が割れるのでしょうか?外部ボード系下地は弾性下地になり、下地の動きがあるからです。特にジョイント部分はよく動きます。
下が動くからその上も割れる、考えてみれば当たり前なのですが、それが近年当たり前ではなくなってきているのも理由としてあると思います。

補修割れBEFORE

当たり前でなくなったのは弾性系鏝塗り仕上げ材の登場です。
上塗り仕上げ材に弾性力を持たせ、下地が動いてもその動きに追随できる為、割れないのです。わかりやすくお伝えするとサランラップの原理です。サランラップは伸ばしてもなかなか切れないですよね?それが弾性系仕上げ材です。
この仕上げ材の登場で、外部ボード系下地には同じ塗り壁材なのだから、漆喰も施工ができる!と考えておられる方もいるようです。

しかし、漆喰は伝統的な建築仕上げ材で、原料は自然素材のみで製造されており、弾性力を持たせるための化学合成樹脂などは含まれておりません。
また、漆喰壁の主成分となる消石灰は、元は石灰岩という石から製造されており、漆喰は塗りつけ後、空気を吸ったり、吐いたりを繰り返しながら、元の石に戻ると言う性質があります。石は硬いですよね?このような理由から漆喰は弾性力は無いんです。だから下地が動くと割れます。

漆喰壁は自然素材、無機素材で安全・安心な壁材ですが、それゆえの性質もご理解いただき施工していただければ、割れに関するリスクは減るのではないでしょうか。

塗り壁材である以上、弾性系仕上げ材も漆喰壁も絶対に割れない!という方法はありませんが、各材料の特長や性質を知ることで割れにくくする方法はあるのでご理解いただければと思います。

★その他漆喰下地関連ブログはこちら・・・

<<住宅外壁に漆喰を塗る場合は何が良い?


<<内壁ラスボードに漆喰を塗る場合はどうするの?


<<RCコンクリート下地に漆喰を塗るには?


<<古い壁を漆喰に塗り替える場合の下地はどうすればいい?


<<内壁石膏ボードに漆喰を塗る方法とは?


<<漆喰を塗る下地は何が良いの?

 

塗り壁の下地でお悩みの方はご相談ください!

匠に役立つ塗り壁ブログ

CATEGORYカテゴリー

ARCHIVE月別アーカイブ