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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「社員の日々雑感!」の記事一覧

2022/09/10(土曜日)漆喰は塗っちゃダメ!ラスカットパネルや無塗装サイディング!外部ボード系下地に漆喰は施工しないでください

何事も下地が大事!漆喰割れますよぉ~


 

弊社カタログやホームページでもご案内しておりますが、ラスカットパネルや無塗装サイディングなどの外部ボード系下地には島かべしっくいが割れる為、施工できません。
まだ知られていない方もいるようで「漆喰が割れたんです」と言うお問い合わせの中で、下地をお聞きすると外部ボード系下地の上に施工している場合が結構あります。

ではなぜ漆喰が割れるのでしょうか?外部ボード系下地は弾性下地になり、下地の動きがあるからです。特にジョイント部分はよく動きます。
下が動くからその上も割れる、考えてみれば当たり前なのですが、それが近年当たり前ではなくなってきているのも理由としてあると思います。

補修割れBEFORE

当たり前でなくなったのは弾性系鏝塗り仕上げ材の登場です。
上塗り仕上げ材に弾性力を持たせ、下地が動いてもその動きに追随できる為、割れないのです。わかりやすくお伝えするとサランラップの原理です。サランラップは伸ばしてもなかなか切れないですよね?それが弾性系仕上げ材です。
この仕上げ材の登場で、外部ボード系下地には同じ塗り壁材なのだから、漆喰も施工ができる!と考えておられる方もいるようです。

しかし、漆喰は伝統的な建築仕上げ材で、原料は自然素材のみで製造されており、弾性力を持たせるための化学合成樹脂などは含まれておりません。
また、漆喰壁の主成分となる消石灰は、元は石灰岩という石から製造されており、漆喰は塗りつけ後、空気を吸ったり、吐いたりを繰り返しながら、元の石に戻ると言う性質があります。石は硬いですよね?このような理由から漆喰は弾性力は無いんです。だから下地が動くと割れます。

漆喰壁は自然素材、無機素材で安全・安心な壁材ですが、それゆえの性質もご理解いただき施工していただければ、割れに関するリスクは減るのではないでしょうか。

塗り壁材である以上、弾性系仕上げ材も漆喰壁も絶対に割れない!という方法はありませんが、各材料の特長や性質を知ることで割れにくくする方法はあるのでご理解いただければと思います。

★その他漆喰下地関連ブログはこちら・・・

<<住宅外壁に漆喰を塗る場合は何が良い?


<<内壁ラスボードに漆喰を塗る場合はどうするの?


<<RCコンクリート下地に漆喰を塗るには?


<<古い壁を漆喰に塗り替える場合の下地はどうすればいい?


<<内壁石膏ボードに漆喰を塗る方法とは?


<<漆喰を塗る下地は何が良いの?

 

塗り壁の下地でお悩みの方はご相談ください!

2021/09/10(金曜日)カビと汚れに強い塗り壁 使い方|住宅の基礎もこれでオシャレ

お客様の発想で基礎巾木もおしゃれに!


住宅の基礎巾木は、通常コンクリートのままか、モルタル刷毛引きが多いと思いますが、今回お客様よりアイデアを頂いたのが、超撥水漆喰調外壁材「キープウォール」を基礎巾木に塗ってみたら?というご意見です。
確かに、基礎巾木に求められるのは、もちろん化粧材としての「意匠性」、汚れ等が付きにくい「防汚性」、水を吸い込まない「撥水性」などが求められます。
このような特長が必要となれば「キープウォール」には、実はその特長がすべてあると言う事です。
塗り壁メーカーはこのアイデアにはまったく気付きませんでしたが、日々現場で作業する職人さんはこのようなことに気付くのはやはり素晴らしいと思いました。

というわけで、実際「キープウォール」を基礎巾木に塗っていただきました。感謝!

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まずはセットになっているローラー塗り下地材を基礎に塗ります。
通常のシーラーとは違い、格段に下地と仕上材の付着力を向上させます。

ローラー塗り下地材が乾燥したら仕上げ材練り、上塗りします。
「キープウォール」はパターン仕上げなどが簡単にでき、洋風なおしゃれな仕上げが可能です。

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いかがでしょう!「キープウォール」を基礎巾木に!
「キープウォール」の特長を活かせる可能性が広がりました。

2022/03/03(木曜日)漆喰の施工時期いつが良いの?冬場、夏場の対策について

 

漆喰の施工は、春と秋がベストなんです!

 

漆喰は、自然素材のみを原料とした伝統的な塗り壁材料です。

その自然素材を原料とする漆喰は、施工する季節や環境により出る様々な影響をご紹介。

 

冬場と夏場の漆喰施工のデメリット。

 

夏場の施工では、乾燥スピードが早すぎて作業する時間が短く施工が難しくなります。

その他にも、乾燥が速すぎることで「ドライアウト」という現象が起き、漆喰の表面に細かいひび割れ(クラック)入る場合があります。

冬場では、乾燥スピードが遅くなることで、「押さえ」工程でなかなか水が引かず作業にかなりの時間がかかります。

さらに、着色した漆喰は乾燥がスピードが遅いと、「白華」という色ムラになるリスクが高くなくなります。

 

 

冬場や夏場などは対策が必要になります。

 

夏場は乾燥がはやくなるため、シーラー材の「島かべドライストップ」3倍液による水引き調整や、海藻糊「島かべ角又」を追加で投入し乾燥スピードを遅くする対策をしてください。

特に夏場は、水持ちのいい漆喰専用下地材の内装用「ボードベース」と外装用「漆喰ベース」の水引き具合が、ちょうど良いとユーザー様より好評をいただいております。

逆に冬場は、島かべドライストップを薄めの5倍液に変更したり、島かべ漆喰の練り加減も練り水量を減らし、いつもより硬めに練って漆喰自身の水分量を減らしたもので塗りつけ、よく押さえて水分をはやく飛ばすなど、乾燥をはやくする対策が必要になります。

冬場の内部の場合は、通常品のボードベースより少し水引きが早い、ボードベースLight品の方が良いかも知れませんね。

季節的には春、秋が漆喰施工にはベストな気温ですが、すべてがその季節に施工できるわけではないので漆喰の養生にかかる影響もご理解いただくと、施工もスムーズになると思います。

 

 

 

漆喰のことでお困りの方はぜひお問合せください。

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