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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2021/09/12(日曜日)外壁にはボード系下地の使用は要注意!でも、内部石膏ボード下地には漆喰は安心して塗れます!


外壁のラスカット、無塗装サイディング、構造用合板などへの漆喰施工は
割れやすいので注意してください!


 

 

「以前のブログでも外部ボード系下地には漆喰が割れる為、施工はしないほうが良いですね」というお話をさせていただきましたが、「じゃあ内部の石膏ボード下地も同じなんじゃないの?」と思っていらっしゃる方もいると思います。

 

漆喰を内装に塗りたいのに・・・

 

最近の内壁下地の主流は、石膏ボード下地が圧倒的に多いので心配ですよね。

 

もうご存じとは思いますが、安心してください。内部石膏ボード下地に漆喰は塗れます!

 

漆喰専用の下地材「ボードベース」を販売してからは、割れの報告もほとんどありません。

「なぜでしょうか?」

建築の専門家でないので、ご了承頂きたいのですが、・・・

外壁ではラスカットパネルなどは耐力壁として壁で建物を支え、建物に構造的な要因などでなんらかの力が働いた場合、壁が動いて(反りや湾曲)します。
その時に外部のボード系下地は性質上、継ぎ目のジョイント部分などから漆喰が割れてしまうのでしょう。

ただ、内壁にはその力が伝わりにくく、動く可能性が少ないため、石膏ボードをしっかりと止め、固くて強い下塗り材を塗れば割れにくいのでしょうね。

 

石膏ボードは、12.5mm使って下さい

 

ボード下地なので塗り壁をする場合は適正な処理は必要になります。石膏ボードは厚み12.5ミリを使用して下さい。

また、胴縁を450ミリピッチで縦、横に入れ、ジョイント部分には必ず受け材を入れて、クロスを施工する時のように不陸が無いようにしてください。

不陸があると石膏ボード下地の場合、仕上げ塗りまで約3ミリ程度と薄いため、不陸調整ができず、塗り厚の違いによる割れが発生する場合があります。

また、石膏ボードに施工する場合によく「島かべドライストップ(シーラー)処理のみで漆喰を塗ってもいいですか?」とお問い合わせいただきますが、これは絶対にやめてください。
シーラー処理だけでは漆喰が剥がれる事があるからです。

シーラー処理だけで剥がれる理由は、強アルカリ性質の漆喰が石膏ボード表面の紙に触れてしまい、紙を痛めて剥がれる事があります。また、塗った漆喰の乾燥が遅くなった場合、水分が表面の紙にまわり紙がふやけて、紙と石膏部分から剥がれ落ちる事があります。ようするに漆喰と石膏ボードへの遮断が完全にできないからです。
実際に私もこのような現場にお伺いしたこともありますし、業者様からの報告も多数いただいております。

このような理由から、漆喰と石膏ボードを触れささないよう遮断する為、専用の下地材塗りの工程は必ず必要になります。

 

内装石膏ボード下地に漆喰を塗ろうと悩んだら・・・

 

また、石膏ボードへの漆喰施工要領がございます。下記からご確認ください。

 

漆喰施工の事ならなんでもご相談ください!

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