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PEKIのお悩み解決ブログBLOG

2017/08/30(水曜日)今では貴重な昔ながらの施工法での漆喰工事とは・・・

福井県の県庁は昔の福井城があった場所にあります。
元はお城ですからお堀に囲まれており、東西南北の各通用口から中へ入る仕組みになっています。

今回はその中の西側、山里口御門の修復にあたり職人様との打ち合わせも兼ね訪問しました。

10年程前には山里口御門へ続く橋「御廊下橋」を城かべ漆喰で仕上げています。
≪城かべ漆喰の商品説明はこちら・・・
≪城かべ漆喰の施工実績はこちら・・・


御廊下橋を抜けると・・・
今回の工事場所の山里口御門です。

中塗土の箇所や仕上げの漆喰まで終了している箇所もありました。

お城の門の復元なので撃つ事はないでしょうが、鉄砲狭間もあります。
下地はこのように作ります。


奥に行くと、下地からの展示があり訪問者に分かりやすく説明してくれています。
木舞下地→荒壁→大直し→中塗土→中塗り漆喰→上塗り漆喰
と工程が続き手間暇をかけて修復されているのが分かります。
通常の木舞と違い「なるほどな~」と思ったのは、一枚に見える壁でも二重構造になっている点です。
やはりこれもお城の防御といった観念から二枚の壁の間には大量の砂利が入っています。槍等で突かれても貫通しないようにですね。その分手間も倍かかっているわけですが・・・


瓦も一つ一つが凄い重量のある石瓦です。
近くで見ても重厚感があります。


こちらは土扉の製作中の様子です。
土の乾燥収縮で隙間が出来ないように丁寧に布連打ちをしています。
これを伏せこみながら土を塗り仕上げていきますが、まさに左官職人しか出来ない仕事の数々に感銘を受けました。

また完成後には訪問してみたいと思います。

原材料からいろいろと使用して頂きましたが、材料で聞きたいことがありましたら以下よりお問い合わせ下さいませ。

≪お問い合わせはこちらから・・・

2022/08/25(木曜日)年月が経ち、白く色ボケした黒漆喰を補修するには? パートⅠ


黒漆喰補修材「島かべプライマー」で色ムラ、色ボケが消える!


 

古民家の改修、補修や街並み保存などで、黒漆喰を施工していただいた現場はたくさんございます。

このような現場はほんとんどの場合、外壁への施工実績が圧倒的に多いです。


外壁の場合、風雨の影響を受けるため、年月が経つとどうしても黒しっくいが白くなる色ボケ、色ムラが発生します。

また色ムラは黒とは真逆の白色のためよく目立ちます。

 

■白くなる現象

白くなるのは白華(エフロ)という現象です。

セメントやコンクリート、漆喰など強アルカリ性質に見られる独特の現象で、石灰の結晶が水分で溶け出し、それが仕上げ表面に浮き出て、その結晶が表面で大きく育つと白くなります。

白華には一次白華と二次白華があり、一次白華は施工後~乾燥するまでの水分が原因で発生したもの。

二次白華は雨がかりする部分などがその水分により施工完了後に発生したものになります。

白華は水分が原因の為、特に施工後~乾燥までに発生する一次白華は乾燥スピードに大きく影響を受けます。

冬場などなかなか乾燥しない時期ほど白華現象はひどくなります。

そんな白華でお悩みのお客様より「黒漆喰はしっかりしてるんだよねえ~でも白くなって色ムラが目立ってきたからリペアしたいんだけど」こんな声をいただく機会が多くなっております。

 

■黒漆喰補修材

白華した黒漆喰を簡単にリペアできるのが「プロテクターB(ブラック)」です。

刷毛・ローラーで塗るだけで黒しっくいの色ムラを修繕し、なおかつ撥水剤にもなっているため、リペア後雨がかりによる色ムラは発生しません。

黒漆喰の補修でお悩みの方は、ぜひ「プロテクターB」をご利用ください。

2017/08/23(水曜日)漆喰を長期的に保護する為に奮闘中!

外壁漆喰での悩みで多いのが汚れです。
施工した当時は真っ白で美しくても、環境によって違いは出ますが徐々に雨などの影響で汚れていきます。
弊社も日々研究を続けて、今までトップコートの保護材「城かべ撥水剤」や「プロテクターEx」を発売しています。
≪城かべ撥水剤はこちらから・・・
≪プロテクターExはこちらから・・・

撥水剤は漆喰の施工後に塗布して保護するものですが、漆喰壁そのもので防汚や防水に出来ないかを現在研究中です。吸水しなければ汚れも壁内へ進入しにくいです。
今回は出来るだけ吸水しないようにの実験を少し紹介です。

①押さえの漆喰の様子です。
クラック部分は水滴を垂らした直後から一瞬で入り込みます。水の通り道が出来ているので当然ですね。
クラックが無い部分も数十秒で漆喰内部へ入ってしまいました。


②こちらは高機能外壁漆喰壁の「リライム」です。
≪高機能漆喰壁「リライム」はこちらから・・・

本漆喰と比べると全然吸水しませんが、20分ぐらいするとジワーっと水分が入っていきました。
2~3年の短期的にみると充分な防水効果でしょうが、パターンなどの粗い仕上げをする場合は撥水剤の併用を考えた方がいいかもですね。


③こちらは「リライム」を改良している途中経過です。
より水滴が玉になっているのが分かります。これでも凄いんですが、まだまだ満足できないので、防カビ性能や防汚性能、塗りやすさといったところを改善し皆様へお届けしたいと思っています。

ちなみに・・・
発売開始となった超撥水漆喰壁メンテナンス商品「ベッラムーロ」
現在汚れてしまった漆喰を白くしたい!カビが生えてしまった漆喰をきれいにしたい!などの要望におすすめさせて頂きますが・・・

水滴がそのままのっている感じです。3時間経ってもこの状態で変わりませんでした。
壁面が上を向いている事はないので、雨がかかっても流れ落ちてくれますね。

側面からみるとこんな感じです。抜群の撥水力です。
≪ベッラムーロはこちらから・・・

このように日々研究を続け、お客様一人一人に合った壁材を提供したいと思っていますので、些細な事でもご意見を聞かせて下さい。
お問い合わせはこちらから・・・

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