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「研究室!研究報告」の記事一覧

2022/08/18(木曜日)黒漆喰の顔料|塗り壁材を黒くしたい場合に「島かべ松煙」をおすすめする理由!

「島かべ松煙」は非常に水溶けがよく、分散性も良い


 

松煙を使えば壁材によく混ざり材料ムラになりにくい

 

「島かべ松煙」は漆喰・モルタル・コンクリートなどにいろんな壁材に使える黒色の顔料です。

漆喰には、黒漆喰の着色材として使われており、他の黒色顔料と比べても水溶け性能は、抜群!

水溶けがいいと漆喰やモルタル、コンクリートなどの水で練り合わせる材料への混ざりがよくなります。

また、混ぜた後も下に沈殿せず、混ざったまま、分散したままを維持します。

水溶けの良さと、溶けた後の分散性!この二つの特長が、「島かべ松煙」をおすすめする理由です。

だから「島かべ松煙」は、乾燥後に起こる色とびや、きちんと材料全体に顔料が混ざっていない色ムラが起こりにくくなります。

このような理由から、「島かべ松煙」は当社の壁用黒漆喰「島かべ瑞黒」や、黒漆喰リペア材「プロテクターB」の原料にも使用しています。

 

「島かべ松煙」の水溶け、分散試験動画あります。

ぜひ、ご覧ください!

2022/08/17(水曜日)黒漆喰の顔料【島かべ松煙】は漆喰にどの程度まで混入できる?限界値は?

島かべ松煙の混入量は、漆喰の重量比で約10%まで!


 

今回は、お客様から問い合わせのあった「島かべ松煙」は、漆喰にでどれくらいまで混入できるのか検証してみました。

 

■検証方法

弊社の漆喰上塗り「島かべしっくい」を基準として、「島かべ松煙」を配合します。

今回行ったのは、「島かべしっくい」1袋20㎏に対し、「島かべ松煙500g」が1袋(2.5%)、4袋(2㎏、10%)、6袋(3㎏、15%)の場合と3パターンで検証しました。

 

■検証結果!

〇10%を超えると色の違いが分かりにくい!

松煙4袋、重量比10%で漆喰がほぼ真っ黒になり、10%でも15%でも色の違いは、ほぼ出なかった。

 

〇10%を超えてくると作業性がかなり悪くなる!

2.5%ではそれほど違和感なく塗れましたが、10%だと材料が粘くなり、作業性が落ちました。
作業性、塗りやすいさを考えたら重量比10%が限界かも。ただ、個人差はあると思います。

 

15%ではかなり粘くなり、著しく作業性が悪くなりました。施工するのはかなり困難でした。

これらの検証結果より、「島かべ松煙」は10%以下の配合で色合わせを行うことをおすすめします。

2022/06/15(水曜日)ドイツ壁|近畿壁材が考えるドイツ壁の1つの工法

塗り壁 Design

日本の伝統壁 ドイツ壁で付加価値の高い塗り壁を目指す。


注目が高まる日本のドイツ壁!

リシン吹付とは違う大きな凹凸で高級感と重厚感を演出

近畿壁材が目指す理想のドイツ壁とは何か!施工性・強度などドイツ壁極める!

 

ドイツ壁とは・・・

ドイツ壁をご存じですか、海外からの建築文化が入ってきた大正時代頃から塗られてきたドイツ壁。

モルタルを塗るのではなく、壁にぶつけ(投げ)仕上げるドイツ壁はやはりヨーロッパから伝わった伝統工法。

起源はドイツではないらしいが、何故か「ドイツ壁」

日本の左官技術のように中首鏝で真直ぐ塗り付けることがないヨーロッパでは、石灰モルタル(しっくい)などレンガ鏝で壁にぶつけるスタイル。

その名残だろうか、ドイツ壁もぶつける・・・

 

道具は鏝でなく、日本ではササラを使う!

ドイツ壁の道具 ササラ

もともとは鏝でぶつけていたかもしれない。

しかし、器用な日本人!鏝ではなく「ささら」という独自の文化を生み出した可能性もある。

近畿壁材、淡路島のドイツ壁

日本の伝統文化を新しい時代に合わせて残す近畿壁材の塗り壁!
この素晴らしいドイツ壁も残したい!いい感じでね!

伝統は守っていると衰退する・・・場合もある。

攻めの革新!

ドイツ壁の工法と材料を刷新して研究を進める。

淡路島の砂とドイツ壁

淡路島の砂は、ドイツ壁に向いている!粒度分布も骨材の大きさも!

下の写真のように、寒水石で何か面白くないですよね!

というわけで、色々と配合を変え、顔料を変えドイツ壁について検証しました。

動画を簡単ですが作ったのでご覧ください!

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