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PEKIのお悩み解決ブログBLOG

2022/07/29(金曜日)ボードベースとボードベースライトの使い分けご理解いただけましたか。

◆下地で漆喰の仕上がりを変える!

「漆喰は生き物だ!」とよく言われます。夏と冬では水引き(乾燥具合)が大分違いますよねぇ~

今回は、内装漆喰の現場と共に、昨日の動画に引き続き「ボードベース」と「ボードベースライト」についてご説明致します。

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近畿壁材のファンで、「もう知ってるよ!」と言う方は、飛ばして頂いて、コチラの動画でもご覧下さい。
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では、本題・・・・
ご存知の方も多いとは思いますが、ボードベースもボードベースライトも内装用漆喰専用下地材です。(※これからは「ライト」に略します。)

ボードベース荷姿写真webサイズ300

 

【上の写真はボードベース。】
ボードベースは、主材4kgと結合材1kgのセット品で、1ケースに4セット入っています。

 

ボードベースLigt荷姿web用300

【上の写真はボードベースライト。】
ライトは、4kgの主材だけの1材型で1ケースに6袋入っています。

ボードベースもライトもどちらも石膏系で主成分は同じですが、一番の違いはやはり性能ですね。
実はボードベースについている結合剤が素晴らしく良いボンドを使っている為に、びっくりするくらいよい性能なんです。

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付着力・曲げ強度など様々な性能を見てもライトよりボードベースのほうが格段に上ですね。
特に漆喰の大敵である下地への吸水に関しては、完璧に吸水を止めてくれるので、夏場などの暑い日でも難なく大壁を押さえる事ができます。

「じゃライトいらん!なんで?作ったの?」
とお思いでしょうが、実はライト、これからの冬の季節に重宝します。確かに、水引き吸水を止める性能はボードベースより落ちますが、逆に寒い時期乾きが遅くなる状況では、多少下地に水引があったほうが塗りやすい場合もあります。
※これには塗る皆さんの好みもありますが・・・
そんな場合の少し水が引いたほうが「好き!」と言う方は、ライトがお勧めですね。
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もちろんライトは性能が落ちると言ってもそれは漆喰を塗った場合のボードベースとの比較・・・他社の下地材と比べても格段に性能はあがります。
ようするに、ボードベースが高性能すぎるんですね。

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よく聞かれる「プラスチックにくっ付くの?」と言う質問。
このような場合の事だと思いますが、出ズミのコーナー定規の上も難なく塗ることができます。

これから寒くなる季節、リフォームなどの塗り替えから、新築のボード上の漆喰塗まで幅広くご利用下さい。

ボードベース中身セット写真カタログ用webサイズ
少し厚塗りが必要な場合は、ボードベースに硅砂5号や寒水石の2厘など4kgぐらいまでなら混入可能です。
厚塗り下地が必要な場合は、このように骨材を入れてお使い下さい。

 

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2020/07/13(月曜日)乾燥収縮でのひび割れを防ぐ方法は?

乾燥収縮について考える!

塗り壁の最大の敵はひび割れ(クラック)ではないでしょうか?
ひび割れが発生すると、その箇所から水が入り、汚れ、カビや藻、剥離等、様々な不具合へと繋がってしまいます。

下地が動いてしまってひび割れが発生する場合は(パネル系下地に多い)構造クラックといい、材料ではどうする事も出来ない部分もあるので省きます。
構造クラック以外で、一番多いのは乾燥収縮時の縮みによるひび割れです。
塗り壁材料は水を入れて練り、塗り付けますが、乾燥(水が抜けていく)時に材料の隙間に入り込んでいる水分が無くなり、縮んでひび割れに繋がります。

もしモルタルや漆喰などを配合する場合の対処法としては・・・
①練り水を少なくする。
材料が硬化するなど以外は、塗り付け作業性の為の余剰水なので、出来るだけ硬練りですと、乾燥収縮は小さくなります。勿論作業性も大事なので、作業性確保の為にはMC(メチルセルロース)や角又糊などの糊材の添加をして作業性を確保する方がいいです。ただ化学糊材はセメントの凝結を遅くしますので、冬場はあまり添加しすぎないようにしましょう。

②様々なサイズの骨材を入れる。
材料が塗られた時に、砂などの骨材は隙間に入り込んでいきます。粒と粒の間を埋めていくイメージです。埋まらなかった隙間に水が入る事になりますので、様々なサイズの骨材によって隙間を少なくすれば乾燥収縮は小さくなります。目揃いの骨材だけですと粒同士が並んでしまい隙間を作ってしまいます。

③繊維を入れる。
これは縮んでいく力を、物理的に留める役目ですね。繊維の太さや種類、量で大きくひび割れ抑制効果は変わります。

④泡を少なくする。
セメント系に多い事ですが、減水剤や、化学糊、吸水調整剤を混入して練った場合、多量の空気が混ざります。塗っている途中に破壊されればいいですが、硬化途中に破壊されていく場合は乾燥収縮が大きくなるので、あまり練り過ぎずかつ激しく練らない事が重要です。消泡剤の混入で気泡を消すようにする事も有効です。

⑤薄塗りをする。
1回での塗り厚を薄くし、所定の塗り厚まで塗り重ねると乾燥収縮は勿論小さくなります。

工期や施工上の問題で出来ない事も多いでしょうが、理屈として頭の片隅にでも入れておいてくれればと思います。
ちなみに、一面を薄く塗る壁塗りなので上記のような事が有効ですが、例えば粘土細工のようなもので像や置物のような塊にしてしまうと割れないと思います。そのかわり作った時の大きさよりもキュッと縮まっで仕上がると思います(笑)全体の体積が縮んでひび割れを防ぐ結果になっているんですね!

電話でのお問合せ ☎0799-85-1147 スマートフォンをご利用の場合、こちらをタップすることで電話をかけることができます

 

2020/07/12(日曜日)しっくいパターン(模様)仕上げの講習会

◆講習会でしっくいパターン!

日本左官業組合連合会、しっくい普及推進プロジェクトin島根県が2/9(日)に開催されました。

午前の部は座学で漆喰(しっくい)の歴史やPR方法についてなどでした。
例えばしっくいは調湿や抗菌作用などが主な特長ですがただ口で説明するだけではなく、それを数値化し、科学的な根拠を元に世間のみなさんに評価していただくことであったり、しっくいの現代工法を確立し、割れ(クラック)などのクレームをできる限り無くし、且つ施工単価の統一をはかるなどの取り組みです。
しっくい現代工法ということで内装壁の下地として、圧倒的シェアを持つ石膏ボード下地への施工で、仕上げ方法もお寺やお城のような真っすぐな仕上げではなく、しっくいに模様を付けて洋風、和風どちらの建築にも合う仕上げをする講習会でした。

しっくいは江戸時代より現代に残る歴史ある塗り壁です。歴史があるということはもちもん実績もあり、全国各地のお城、お寺、文化財などに使用され、現代まで何百年もの間建築物を守ってくれました。
このような歴史ある日本の塗り壁「漆喰」をもっと世間の方に知っていただければ、しっくいの良さが伝わればもっとご採用いただくチャンスは増えると思います。

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