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PEKIのお悩み解決ブログBLOG

2021/09/10(金曜日)漆喰用の海藻糊!黒葉銀杏草??南部角又??どれがいいの??

海藻糊販売!漆喰壁の海藻糊お探しですか?


漆喰を美しく仕上げる為には水引き対策が非常に重要です。
適度に保水しないといけないし、かといって保水しすぎると押さえの回数も増えムラにもなりやすくなります。
そこで下地の水引き具合と共に、漆喰に混入する糊で水引きを調整していますが、日本の漆喰は海に囲まれている地形からなのか・・・昔から、銀杏草や角又、ふのり等の海藻糊が使用され普及しています。

今回、何十年も前から漆喰を塗り続けている左官職人様が漆喰を原材料から作ったのでお話しを聞きました。

弊社「何故島かべではなく今回は漆喰を作られたのですか?」
左官様『設計上、貝灰の混入や配合の指定があったので作ったんだよ』
弊社「塗った感じの違いはありましたか?」
左官様『島かべを練ってすぐ塗る時よりは塗りやすかったけど、練り置きしてる島かべとはあまり変わらない気がするな!ただ暑い時期だったから糊量を調整しやすいのは良かった。一から作ってそれ以上の手間はあったんだけどね(笑)』
弊社「黒葉銀杏草と南部角又の両方使用して頂きましたが、どちらが良かったですか?」
左官様『黒葉銀杏草は昔からホントに品質が安定してるねぇ。炊いた後に漉さなくてもいいぐらい滑らかに溶けてなくなるよ。粘性も充分だし漆喰には一番いいんじゃないかな!南部角又は昔は不純物が結構あって溶けカスも少しあったけど、久しぶりに使ったら銀杏草みたいに使いやすかったよ』
弊社「それは良かったです。でも時期や種類で違うもんなんですねぇ?」
左官様『やっぱ三陸地方が産地だから震災後になにか変わったかもしれないね』
弊社「今回はふのりは使用してませんが、ふのりはどうなんでしょう?」
左官様『ふのりは銀杏草や角又に比べて糊気が安定してないような気がする。弟子時代から使って慣れてれば問題ないんだろうけど』
というようなお話しを聞かせて頂きました。

左官様『この釜で一回でちょうど石灰1袋分の糊が炊けるんだよ』
作ってる最中にお邪魔したかったなと思いながら釜を見せて頂きました。左官職人様 貴重なお話ありがとうございました。

 

海藻糊に関してのお問い合わせは!

2022/09/01(木曜日)土壁販売|土壁補修に使う材料とは?


弱く、もろい土壁補修は材料の選定が重要


 

ご自宅や古い納屋の壁、実家の祖父母が住む家の外塀が土壁むき出し状態でボロボロになっていませんか?

だから直さなくちゃ・・・

こんな風にお考えの方多いんじゃないですか?
出張で全国各地に車でお伺いさせていただきますが、そのような状態の土蔵、土塀を目にすることが多いからです。

「土蔵土塀の補修難しいよなぁ~」

 

そんなお考えになるのは当然です。しかし、「島かべドカッと!」を使えば簡単に、安全に直せます。なぜなのか?おすすめする理由をご説明します。

 

しかし、その前に!

まずは現状の土壁を固め、強くする作業が必要です。これから塗り重ねていく下地になるため、ここの強度を上げておかないと、塗り重ねて平滑にした作業が無駄になってしまうことがあります。

弱くなった土壁を強くするには「浸透性土壁強化剤 土強(どきょう)」をご利用ください。

「土強」を使うとこれだけ強度が上がります⇊

 

土壁補強は終わりましたか?それでは凸凹を直す作業に移りましょう。

 

・土蔵土塀の補修にドカッと!おすすめ理由その①

1度に20㎜近く塗れる厚付け可能な砂漆喰(中塗り漆喰)なので凸凹を簡単に直せる!

想像してみてください。

土壁がむき出しの部分がまっすぐな事なんてほぼ無いですよね。ほとんどの場合ボロボロ落ちて、かなり凸凹しています。

だから1度に20㎜近くも塗れるドカッと!は凸凹を直すのに便利なんです。
地ならし、不陸調整と言われる作業スピードが格段にはやくなります。

 

・土蔵土塀の補修にドカッとをおすすめする理由!その②

厚塗り仕様でも材料の塗り付けは軽く軽快!

むき出し状態の土壁はさきほど言ったようにボロボロしていることがほとんどです。ボロボロしているということは強度が無いからそのような状態になります。
みなさんここから再び想像してみてください。
ボロボロと弱くなった土壁にどんどん塗り上げて、まっすぐに補修する材料がもし重たかったからどういう事が起こると思いますか?

弱くなった土壁が重みに耐えられず、剥がれ落ちてしまいます。

ドカッと!は昔から使用されていた土壁や中塗り漆喰に比べて重さはなんと半分!すごく軽いんです。だから弱い土壁にもやさしいんですよ。軽さは下のYouTube動画でご確認

土蔵土塀の補修に島かべドカッと!おすすめする理由その③

島かべドカッと!は、厚塗り仕様なのに乾燥がはやい!

あたりまえですが厚く壁塗りすると材料がたくさん付いているため、乾燥するまでに時間がかかります。ここで問題になるのがなかなか仕上げ塗りできないとういう事です。

むき出し状態の土壁をまっすぐにできたとしても、まっすぐするために塗った材料が乾かないと、仕上げ塗り作業ができません。
ドカッと!は厚く塗ってもはやく乾燥するように乾燥促進剤を配合しており、そのスピードは土壁や中塗り漆喰に比べ約3倍のスピードで乾燥します。だから仕上げ塗りをはやく行え、工事期間を短縮できます。

いかがですか?以上が漆喰ドカッと!をおすすめする理由です。みなさん一度ご使用ください。見違えるほど土壁補修作業が楽になりますよ。

 

 

◇土壁材料関連ブログは下記から

<<土壁材料について こんな時何を使うの?


<<土壁を塗るための下地材料について


<<仕上げ(上塗り)に使う土壁材料について


<<土壁をつくる材料(素材)について

 

土壁の補修や塗り方など、施工方法のことならご相談ください!

2021/09/10(金曜日)漆喰にシミが!実はそれ線香のアクなんです。

漆喰が黄色くしみてきた!何が原因?漆喰のプロにご相談下さい


3月~4月頃にかけて毎年1件~2件程度お問合せを頂く事例に、「漆喰面に茶色いシミが発生して壁が汚れている!」
このような内容のお問合せに対して共通するのが下記の内容になります。

「施工後すぐには出ていなかった。」
「気になってきたのは3月~4月頃から」
「下地は石膏ラスボードやプラスターボードに石膏を塗っている」
「ほとんどの現場が、お寺の本道や位牌堂など」

症状としては下記の写真のような現象で、基本的には天井に向かって濃くなっている場合が多いです。
名称未設定 (1 - 1)

もう、皆さんがお察しの通り、このような場合の原因は線香の煙によるシミが考えられます。
「そんなに線香は焚いていない!」「他のお寺、改修前は、こんなことはなっていない!」
など、確かにそのような理由で線香ではなく下地からのアクや、漆喰そのものの変色ではないかと考えることも必要です。

もちろん、あらゆる可能性を探っていきますが、1つの事例を参考に線香では無いか?について検証していきたいと思います。

①施工後すぐにでていなかった・・・・
もし、下地材や下地からのアクの場合、漆喰の乾燥と同時にアクが上がってくるので、施工後すぐに出る場合が多いです。
以前は土壁に漆喰を追い掛けしたことで、漆喰面に写真と同じようなアクが発生したことがあります。しかし、今回の事例では下地はラスボードに石膏プラスターで、シーラーも塗っていることから、下地からのアクは考えにくいです。

②気になってきたのは3月~4月頃・・・・・
このような場合が多いのは、季節的な要因が関係します。実は、春先が原因ではなく冬場に原因が発生しています。お寺の本堂などでは冬場もちろん閉め切った状態で、ストーブや加湿器を利用します。このような場合、多くの人が集まることもあり「結露」が発生します。
「え!結露・・・発生してないですよ。」と言う場合が多いのですが、窓に結露するのではなく、漆喰が湿気を吸ってくれるので漆喰面が結露しているのです。特に近年は、素晴らしく優秀なサッシによる機密性と、石膏ボードへの漆喰薄塗り工法により、昔の土壁や木製サッシと違い隙間風などもありませんし、薄塗りの影響で漆喰自体の湿気を吸う量も少なくなります。※漆喰の調湿効果は薄塗りでも十分にあります。
これらの原因により漆喰表面が湿った状態が続きます。そこに、線香の煙が付着し溶けます。線香の煙は、水によく溶けます。

③壁面上部が濃い・・・
_DSC1783

写真は、換気扇周辺の写真です。煙は換気扇に向かって流れていくので、タバコのヤニ同様壁面上部や換気扇周辺が特に汚れてきます。

_DSC1779
これらの原因を総合すると、内部からのアクシミではなく、外部からのアクシミ(線香の煙)であると考えられます。
下の写真をご覧下さい。下の写真は、汚れている部分と白い部分の境がはっきりとしています。これは、施工後すぐより壁に額を飾ってあり、その額をはずして撮影したものです。
額の部分が白いのは、煙をブロックしていたからだと推測でき、もし下地からのアクの場合は、額の後ろも黄色くなると思われます。

_DSC1780

春先によくこのようなアクシミが発見される理由は、たぶん湿気もなくなり壁も乾燥してくる季節に目だって来るのでしょうね。
ちなみに、洗剤で洗ったり、サンドペーパーで擦れば取れたので表面に付着していることも確認できました。

線香の煙による、漆喰面の汚れには換気をよくして、ご注意下さい!

 

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