近畿壁材 | 2021 | 9月
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匠に役立つPEKIブログBLOG

2021年9月の記事一覧

2021/09/30(木曜日)中塗り土には、どんな土を使う?


中塗り土には、粘性の高い【淡路中塗り土】

 

「中塗り土」は、土だけではありません!

実は、中塗り土は土・砂・藁すさを配合した土壁を言います。

中塗り土の配合の目安としては、土(淡路中塗り土)・砂・藁すさをバケツを1杯ずつの容量比で1:1:1の割合です。

粘り気が多いと感じた場合は、砂を入れてお好みの粘度に調整しましょう!

昔から中塗り土は、荒壁下地に中塗り用として多く使用されてきました。

ですが、最近では中塗り土を仕上げとする「中塗り仕舞い」にもよく使われるようになりました。

淡路中塗り土とは?

【淡路中塗り土】は、淡路瓦としても知られている淡路土です。

特徴としては、やはり高い粘性で水持ちがよく、淡路島の良質な粘土が使用されています。

淡路中塗り土が配合された土壁【中土】

中土は、土・砂・すさが配合済み、水で練るだけですぐ使える中塗り土です。

ぜひ中塗り土の施工をお考えの方は、調合済みの【中土】をご利用ください!

 

土壁のことならお問い合わせください!

2021/09/17(金曜日)漆喰の掻き落とし|漆喰の性能と、掻き落としのデザインの融合!漆喰の可能性探る。


漆喰を使ったデザイン!漆喰の掻き落としについての研究


漆喰を使って書き落としは可能か?
島かべ漆喰で新たな仕上げを作る!

掻き落とし仕上げ!~漆喰壁で掻き落とし仕上げが出来るのご存じですか?

漆喰は、本来モルタルに比べ強度も無く、掻き落としには向かない材料です。
すさも入ってますしね!掻くとき邪魔になります。

でも、ご安心ください!

当社島かべしっくいを使えば、そのご提案が可能です!
過去に施工した事例を見ながら解説致します。

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例えば・・・

掻き落としだと通常の漆喰には出せない凹凸感が出せる!

掻き落し 漆喰 城かべ

漆喰 掻き落し 城かべ

かっこいいですよねぇ~かまぼこ型

漆喰 掻き落し 左官屋

平面的な掻き落しはよく見ますが、今回は最大20㎜以上の凹凸を付け、陰影がはっきり出したいとの左官屋さんのこだわりからかまぼこ型です。この立体感と洗い出しの様な砂の感じがかっこいいです。
今回は、剣山を使用せずにワイヤーブラシで細かく掻き落していました。淡路の砂がくっきりと出ています。

そうそう!

掻き落としのメリットは、

陰影以外にも色々な骨材が使えるところです!

通常お勧めは、淡路島の砂ですが、

写真のように貝殻を入れたりすることも出来ます。

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掻き方のデザインでも表情を変えることが出来ます。

漆喰の掻き落とし 城かべ 

漆喰ちょうな仕上げ 城かべ

写真のように、陰影を活かして格子柄に掻き落としも面白いですよね。

施工方法は、10mm程度塗りつけて掻く深さを変えて陰影をた付けるやり方です。

<<その他の塗り壁デザインはこちらから・・・

一般的な漆喰の掻き落とし施工方法

とにかく、漆喰の掻き落とし工法は、左官の醍醐味とも言える立体感が出て非常にかっこいい仕上げです。
又、経年と共に味わい深くなっていく壁でもあります。

では作業する点での注意点はというと・・・
①下地はモルタル壁を推奨します
・10㎜程度の厚みを付け掻き落とし、仕上がり厚8㎜と重さのある仕上がりの為、下地は動きなくしっかりしていないといけません。パネル系の下地ではクラックや剥離の危険があります。
②掻き落とすのは塗り付け翌日
・リシン掻き落とし(セメント系)と違い、当日にカチカチになってしまうわけではありません。あまり早く掻きすぎると削れすぎてしまいますので翌日に仕上げるのがいいでしょう。
③吸水防止処理を推奨します
・掻き落とし仕上げは表面をデコボコにしてしまう為、押さえ仕上げ等より吸水率は上がります。ですので島かべ撥水剤を利用して吸水防止処理をしておけば、長期間安心です。汚れがデコボコに入っても撥水処理をしておけば洗い流しやすいです。

撥水剤を塗っておくと安心!

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以上の点が注意点ですが、掻き落とし仕上げは重厚感があり一際目立つ、左官職人様しか出来ない仕上げです。

 

漆喰関連ブログは下記から・・・


内壁漆喰デザインについて

 

漆喰の掻き落としに関してご興味のある方はご相談下さい!

2021/09/28(火曜日)究極の漆喰を作る会社|文化財仕様の本格派漆喰をお探しの方はこれ!

文化財仕様の漆喰|本格的な日本伝統の漆喰をお探しですか?


本格的な日本伝統の漆喰を作る!

 

島かべ練り漆喰は、

江戸時代から続く日本の伝統漆喰製法を忠実に継承した漆喰です。

製品概要


① 練り漆喰である。練った漆喰なので水で練る必要がありません。
② 消石灰が塩焼き消石灰である。主成分の消石灰は、土中釜で石炭と岩塩を混ぜ、塩焼きされた消石灰です。
③ 貝灰(かいばい)が配合されている。古い文献にも書かれている、消石灰以外に貝灰も配合している。
④ 糊は、黒葉銀杏層炊き糊である。伝統の漆喰製法と同じく黒葉銀銀杏草炊き糊で練ってある。
⑤ すさは、麻すさである。

このように、昔ながらの日本伝統の漆喰製法を忠実に継承した漆喰であることがご理解いただけるのではないでしょうか。

そもそもの開発のコンセプトは、文化財で使用するために、配合も文献や文化財担当者のご意見を参考に作り上げた経緯もあり本格的です。
通常使われるMCや粉末海藻糊なども使わず、炊き糊だけで練り上げてあるのが特長です。

 

最近は、古民家改修や社寺建築も採用されています。

仕上げ材以外にも中塗りの砂漆喰として使用されるなど、寒水石などを入れ、屋根漆喰や中塗り漆喰としても使われることが多くあります。


また、漆喰用の油も練り込まれているので撥水性も高く、仕上げ材としては非常に優秀な漆喰です。
最近では、兵庫県明石市の明石城改修などにも使われました。


それでは、ここで伝統の漆喰の素材について

まずは 「塩焼き消石灰」

弊社の漆喰に使う消石灰は、石灰岩を伝統的焼成方法土中釜で焼きます。石灰岩は、海中の生物の遺骸が長い年月をかけて堆積し地殻変動で隆起し地上に出てきたものです。貝や珊瑚などの海中生物と元は同じです。石灰岩同様に貝殻や珊瑚から貝灰や珊瑚灰をとり漆喰を作ることはでき、その歴史は石灰の漆喰より古いとも言われています。
日本唯一の豊富な鉱物資源として私たちの身近なところで多く使われており、セメントの原料や肥料、水害時の消毒、鉄の精錬、こんにゃくの凝固剤や乾燥材、運動場のライン引きなど私たちの生活に欠かせない物となっております。その中でも当社の漆喰は昔からの伝統的な塩焼きを利用し、石灰岩とコークス、岩塩を交互に投入し1000~1200℃の高温で1日かけて焼くといった手間のかかる製造方法にこだわっており良質で品質の良い消石灰になります。

そして「黒葉銀杏草海藻糊」

漆喰はほとんどが石灰からできており海藻糊は少量しか入っていません。
しかし、重要な役割を果たす原材料なのです。漆喰の作業性を良好にし急激な乾燥を防ぎ、付着強度向上などにも役立っております。西洋の漆喰には利用しない日本独特の材料です。
日本の漆喰が真っ白で真直ぐに塗り接ぎ無しに塗る事が出来るのもこの海藻糊が入っているからです。ただ、ボンドなどとは違い、漆喰を硬くしたり漆喰を固めるためではありません。漆喰は石灰の硬化反応で固まり、鏝押さえする事で硬くなります。

最後に「麻すさ」

漆喰は水が蒸発し乾燥すると収縮します。この収縮による割れを防ぐのが麻すさ(麻繊維)です。麻すさは強靭で耐アルカリに優れ弾力性や吸水性に優れ昔から麻ロープや麻袋の再利用品として漆喰には使われております。ただ漆喰のすさは亀裂防止だけが目的ではなく、海藻糊同様に材料の水持ちをよくし、乾燥を防ぐと共に鏝すべり鏝離れを良好にする作業性を向上させる目的にも使われております。

基本この3つの素材で漆喰はできているとお考えいただければと思います。

伝統的な漆喰壁に関して資料お送りします!

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