近畿壁材 | 2018 | 6月
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匠に役立つPEKIブログBLOG

2018年6月の記事一覧

2018/06/24(日曜日)土間たたき、お問合せの多い内容について その②

近畿壁材の土間たたき材料についてお問合せの多い内容について・・・

その② 「施工は難しいのですか? 施工方法について教えて下さい?」

お答えさせて頂きます。・・・結論から申しますと、やはり伝統工法であり、伝統的な方法を継承しておりますので、簡単な物ではありません。
しかし、製品である以上出来るだけ多くのお客様に本物の素晴らしさを「体感」していただきたいと考えておりますので、難しすぎて施工できない!などが無いよう心がけております。

最近では、施工動画等の配信も行い、できる限り分りやすく施工要領を作っております。
≫弊社の動画チャンネルは、もう見て頂きましたか?

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さて、本題に戻ります。
施工について、工程ごとの注意事項をご説明させて頂きます。

①下地は?

20180611-_DSC0185

 

下地は、土や砕石などしっかりと転圧した下地にしてください。軟弱な地盤だと割れてしまいます。
また、コンクリート面もあまりお勧め出来ません。もちろん施工実績はありますが、出来ればコンクリート下地は避けて下さい。

そして、写真のように下地には「水養生」をしっかりしてくださいね、たたきは少ない水分量で施工します。下地に水が取られてしまうとドライアウトを起すので注意が必要です。

②水加減は?

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写真のようにバッサ、手で握って固まるくらいの水加減です。
モルタルやコンクリートのようにどろどろにすると叩いても締まらず、乾燥後の強度も出ません。

③叩いた面の仕上は?

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叩き締め、ノロを浮かせます。そして鏝で表面をしっかり伏せこむと、比較的表面が平らで肌目も揃います。
また、表面強度も上がり、ボロボロ削れることもありません。

④表面に砂利を意匠で出したい場合は?

【重吉たたき】セットにも意匠用の玉砂利を付属しておりますが、(※入れなくても大丈夫)材料を混ぜるときに一緒に入れないで下さい。意匠用の玉砂利は、鏝で押えた最後に表面に叩き込んでいきます。

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お好みで砂利を表面に並べ、鏝や木槌で叩き込んでいきます。

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その後、再度ノロを浮かせ、砂利の頭が見えないように完全に沈めていきます。

最終仕上は、スポンジで表面を拭き取ります。拭き取った後、沈めた砂利が見えますので安心して下さい。

⑤施工後拭き取る場合、乗っても大丈夫ですか?
土間たたきは、施工の段階で叩き締めているので大丈夫ですが、足型が付くのでスタイロフォームなどを利用して拭き取りを行って下さい。

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⑥拭き取りはどのようにすればいいですか?

最後までご覧頂いて有難うございます。
土間たたきにご興味がございましたら、

≫土屋重吉【重吉たたき】商品詳細はこちら・・・

 


 

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2018/06/24(日曜日)土間たたきお問合せの多い内容について その①

近畿壁材の土間たたき材料についてお問合せの多い内容について・・・

その① 「近畿壁材の昔ながらの土間たたき材料はどれですか?」

お答えさせて頂きます。・・・弊社の定義する昔ながらの土間たたき材料は、石灰と土とにがりで固める土間材で、セメントや樹脂を利用しない製品となります。
30年以上も前から販売し、お客様のニーズに合わせた度重なる仕様変更により少し解りづらい部分があることをお詫び申し上げます。

まず、始めに発売したのが「漆喰たたき」という製品で、古代漆喰を利用した土間たたき材料です。
しかし、「漆喰たたき」は、現在廃盤となっております。

次に発売したのが、本格的な土を使った土間たたき材料「彩土たたき(さいど)」という商品です。
しかし、この製品も「土」と「石灰」と「にがり」がばらばらに販売され、尚且つ60mm以上の施工厚という事情から施工の難しさとコスト、工期の問題から改良が求められ、「彩土たたき(さいど)」も廃盤となっております。
※難しいという理由のみで上記とも製品上問題があったわけではありません。

そこで、お客様のご意見と、度重なる社内での試験を繰り返し登場したのが、「重吉(じゅうきち)たたき」です。ジャジャーン!

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≫土と石灰とにがりで固める本格的な「土間たたき」材料、重吉たたきはコチラをご覧下さい。

よって文化財や古民家などへの本格的な土間たたき材料をお探しのお客様また、古いカタログをお持ちで、「漆喰たたき」や「彩土たたき」をご覧になっているお客様この2商品の欠点を克服し、現在は厚さ最低40mmで施工できる土間たたき、「重吉たたき」になっておりますのでご注意下さい。

 


 

2018/06/20(水曜日)再築された古民家を視察しました!

6/16に社団法人 全国古民家再生協会が行う近畿大会が淡路島で開催されました。
漆喰と土壁の弊社は古民家に使用する材料も多く取り扱うので勉強の為に参加させていただきました。
ポスター.pdf

会場となったのは、第4回の再築大賞(林野庁長官賞)に輝いた「ついどはん」という施設です。
築100年を超える民家が洲本市に寄付され、建築を学ぶ学生が中心となり設計士、施工管理者、大工等のプロの指導を受け1年半かけ母屋、長屋、蔵の3つをリノベーションした物件になります。
ちなみに「ついどはん」とは「辻堂さん」を地元の呼び方で変形していったものだそうです。

学生代表の方から、古民家再生にあたっての経緯や作業の上での大変なことを丁寧に講習して頂きました。
学生のうちから本物の建築に携わり彼らがプロになった際に必ずこの経験が活きてくるのではないかと確信しました。

漆喰
内装の壁は砂漆喰に藁スサを入れ、パターンで塗られていました。勿論指導の元、学生が施工しています。
«砂漆喰はこちら・・

レリーフ2
展示品の奥の壁は淡路島の土を使った土壁でレリーフ(模様付け)が行われています。
«淡路島の土壁 中塗り土壁はこちら・・・
«淡路島の土壁 上塗り土壁はこちら・・・


蔵は珍しいガラス張りです。
採光の面と内部のライトアップによって地域のシンボル的な意味合いだそうです。
夜にも見たかったです(泣)

こうして実際の現場において見たこと、感じたことを弊社も商品、サービスに活かしたいと思います。
他2施設を訪問させて頂きましたが、それは又の機会にご報告します。

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