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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2017/08/15(火曜日)茶室の犬走りにウルトラソイルを施工したいとお考えのお客様へ

~混連・塗り付け・仕上げ編~

お盆休み特別編!ウルトラソイルでも本格派茶室の犬走りに合うんです!
の昨日投稿の続き・・・・前回は、養生してシーラーしただけの話だったので、「そんなもんしっとるわ!」と言われてしまいますが、今回は、いよいよ施工です。

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ウルトラソイルは1㎡セットなので便利です。今回は、20㎡なので20セット準備しましたが、欠点は1セット30kgあって重い・・・・
そこさえクリアーできればいいのですが、さすがに無理でした。

≫ウルトラソイルについてもう一度詳しくお知りになりたい方は・・・

今回は、本格的な茶室の犬走り、こんな素晴らしい現場にウルトラソイルが採用されて光栄です。
色は、灰茶です。

昨日、養生と「島かべドライストップ」3倍液の塗布を終え、いよいよ施工していきます。人工は、5名!㎡数の割りに多めですがどれくらいの歩掛りになるかの目安にもします。練りは2名、施工は3名で行います。

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ウルトラソイルは、主材と配合材と骨材の左官材料3原則で構成されており、まずは、主材と骨材を空合わせします。今は、夏なので乾燥を遅らす夏用添加剤(遅延剤)を付けてあるので一緒にいれます。
昨日の試験施工で、乾燥が遅かったので今日は、(遅延剤)を半分に減らします。

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水は、カタログ表記では4L程度!自然素材の砂を骨材に使っているので、すこし骨材の乾燥具合で水加減が変わるようです。
今回数回練って、適正な水は5リットルでした。

皆さんが、練る場合は、3.5Lから4L程度からの加水で調整お願いします。

水量が決まれば配合材と練り水を事前に希釈しておきます。

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塗り付け開始です。要領は、土間モルタルと同じですが、少し固練りなので左官やさんにはもう少し均しやすくとの声も聞かれました。
亀裂抑制のために材料の密度を上げてあることと砂の粒度も影響しているようです。
施工性を取るか、性能を取るか難しい問題です。ただ、塗れないほど作業性が悪いわけではないので安心して下さい。

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たまには白黒写真もいかが?
テンポ良く進んでいます。塗り付けから1時間程度で塗り付け完了です。

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完成!さすがに早いですね、少し水引きを待って再度鏝押さえを行います。このままでも十分綺麗な土間です。

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遅延剤を減らした影響か?乾燥は、さすがに昨日の試験とは違い早いようです。見本枠の中に施工するのと、実際の土間上に施工するのでは、下地の温度や練り水の温度などの差、また下地への水引の差で乾燥スピードが変わるようです。

8時30分開始で、10時頃に塗り付け完了!少し置いてもう一度頭を張って、11時過ぎには拭き取りが出来たので、想定より早いです。
もし、人が少なかったら慌てました。やはり遅延剤は減らさなくてもいいかもです。

11時・・・スポンジ拭き取り開始

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良い感じになってきました。確かにもう少し待っても大丈夫ぐらいですが、綺麗に拭き取り出来ています。

本物の土間たたきを想定しているので洗い出しのように骨材をあまり出さないほうがよさそうです。
また軟らかいと拭き取り時少し凹んだようになるのもたたき風で良い感じです。

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それでは、最後に完成写真!

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養生・・・2、3日後、白華等が気になる場合は、酸洗いを行って下さい。

今回快く取材させて頂きました、皆さん本当に暑い中お疲れ様でした。感謝いたします。

後日お電話を頂き、酸洗いを行って凄く良い感じに仕上がったと喜んで頂きました。
亀裂が気になりましたが、くつ脱ぎ周辺や束石周辺も割れていないようです。

このような素晴らしい茶室にウルトラソイルが使われ光栄です。

今回の問題点を持ち帰り、改良を進めたいと思います。

≫ウルトラソイルはこちら・・・

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