近畿壁材が「洋風カラーの土壁」をつくろうと思った理由
土壁と聞いてどんな色を思い浮かべますか?
・土の茶色
・ベージュ
・自然素材そのものの色
多くの方が、そんな色を思い浮かべるのではないでしょうか。それは間違いではありません。
土壁には、土そのものの色を楽しむ魅力があります。しかし、私たちはある時から、こんなことを考えるようになりました。
土壁の質感はそのままで、もっと自由に色を選ぶことはできないだろうか。
「この質感でこの色が欲しい」
私たちはオーダーメイド左官材の開発を行う中で、多くの設計者やデザイナーの方とお話しする機会があります。
そこでよく感じるのが、「質感」と「色」を同時に実現する難しさです。
例えば、「この壁の質感は好き」でも、「色が空間に合わない」
または、「この色は理想的」でも、「仕上がりが均一すぎる」
そんなことがあります。
土壁には、他の塗り壁にはない独特の質感があります。しかし、土壁らしい質感を残したまま、洋風のカラーで仕上げられる材料は多くありません。
それなら私たちがつくろう
そう考えたことが、新しいシリーズ開発のきっかけです。
土壁だからこそ、この色が面白い
もし、単純にブルーやピンクの壁をつくるだけなら、方法はいくつもあります。
・塗装
・クロス
・一般的な塗り壁
さまざまな選択肢があります。
しかし今回私たちがつくりたいのは、「ブルーの壁」ではありません。「ピンクの壁」でもありません。
私たちがつくりたいのは、
・土壁の質感を持った、ブルー
・土壁の質感を持った、ピンク
です。
・土壁の素材がつくる表情
・左官材ならではのコテ跡
・光によって変化する陰影
その質感を残したまま、これまでの土壁にはなかった色を空間に取り入れる。それが今回の新しい挑戦です。

ブルー、グレー、グリーン、ピンク、クリーム、ホワイト
今回、新しく発売を予定しているカラーは6色です。
・ブルー
・グレー
・グリーン
・ピンク
・クリーム
・ホワイト
どの色も、強い原色ではありません。今回私たちが目指したのは空間になじむ、やわらかな色。
パステル調でありながら、単なる「かわいい壁」ではない。土壁の素材感が残ることで、光や見る角度によって異なる表情を見せる。
そんな色を目指しています。

「和風の土壁」をやめるわけではありません
今回の新色開発で、誤解してほしくないことがあります。私たちは、土壁を洋風に変えたいわけではありません。昔ながらの土壁を否定したいわけでもありません。
むしろ逆です。
私たちは、土壁という素材に可能性があると考えています。
・和風の空間にも使える
・現代住宅にも使える
・店舗にも使える
・ホテルにも使える
そして、洋風の空間にも使える。
「土壁だから、こういう空間にしか使えない」そんな固定観念をなくしたい。
それが今回の新しいシリーズに込めた思いです。
土壁をもっと自由な素材へ
近畿壁材は、長年土壁をつくってきました。
だからこそ、私たちは土壁の良さも、難しさも知っています。
そして今、「昔ながらの土壁を守ること」だけではなく、「土壁を次の時代へどうつなげるか」も、私たちの役割だと考えています。
土壁の質感を好きになってくれる人を増やす。
土壁を使ったことがない人にも、その魅力を知ってもらう。
そして、「土壁って、こんなこともできるんだ。」と思ってもらう。
そのための、新しい挑戦です。
次回、いよいよ新しいカラーシリーズをご紹介します。











