漆喰中塗りの役目
みなさんもご存じだとは思いますが、特に外部に漆喰を施工する場合、島かべ砂漆喰(中塗り漆喰)を塗り付け、その後追っかけ(砂しっくいが半乾きの状態)で上塗り漆喰を塗るようにと親方などに教わったのではないでしょうか。
この島かべ砂漆喰(中塗り漆喰)を施工するのにはどんなメリットがあるのでしょうか?
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①上塗り漆喰より厚く塗れるため、下地モルタルや石膏プラスターなどの不陸調整がしやすく、上塗り漆喰に適したフラットな下地を作りやすくなる
②モルタルなどに塗ることで下地の動きを上塗りに伝えにくい緩衝材になり、クラック抑制になる
③追っかけで上塗りすると水持ちが良く、いつまでもノロが浮き、鏝押さえ回数が増え、上塗り漆喰の表面強度を上げることができる
④漆喰壁の塗り厚が厚くなるため、漆喰の中性化を遅め、漆喰の耐久性が上がる
以上のような役割があります。
ただし、追っかけ塗りのタイミングは難しく、早すぎると中塗り漆喰の砂が上塗り漆喰の表面に出てきたり、逆に遅すぎると水引きが激しくなり上塗り施工時、気泡が出たりします。
また近年は建築様式も変わり、昔のように施工面積の小さな真壁ばかりでなく、面積の広い大壁が増えてきており、左官さん不足により、ひとつの現場にそれほど人数をかけれないなどの問題も出てきおり、ますます追っかけ塗りでの上塗り施工が難しくなっております。
そんな場合は無理をせず、中塗り漆喰の変わりに下地材「漆喰ベース」を塗り、乾燥後上塗り漆喰を塗ってください。言いかえるならば現代版砂しっくいが「漆喰ベース」でしょうか。
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中塗り漆喰工程は上塗り漆喰を綺麗に、美しく仕上げるためにも重要になります。施工ポイントとして抑えておいてください。
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