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「問題解決のご提案!」の記事一覧

2023/12/25(月曜日)【塗り替え下地処理】ビニールクロスは剥がさず下地処理するのがおすすめ

ビニールクロスは剥がさず塗り替える

 

リフォーム需要が高くなり、土壁や漆喰など、自然素材壁の塗り替えにチャレンジする方が増えています。

塗り替え時、一番多くいただくご相談下地が「ビニールクロス」。

ここでいつも問題になるのが「ビニールクロス」剥がすべきか剥がさないべきか論争です(笑)

当社は剥がさず、塗り替えする方法をおすすめています。その理由をご説明します。

 

クロスだけ綺麗に剥がれることがほとんど無い

 

クロスを剥がすと、糊が弱くなり定着が弱くなっていた部分は綺麗に剥がせますが、糊が成分が残り、しっかり定着している部分は

クロスの仕上げ面だけが剥がれ、薄い白い皮のようなものが残ったり、石膏ボード表面の紙まで一緒に剥がれ、石膏が露出して

しまったりします。

こなると下地が凸凹なる部分が増え、下地処理作業が大変になります。

また、薄い皮のような部分は強度がそれほどなく、塗り重ねる下地としてはかなり脆弱です。これを残したまま上に塗り重ねると、その部分から剥がれるリスクもあります。

以上のような理由から当社では「ビニールクロス」は剥がさず、塗り替えすることをおすすめしております。

塗り替え手順は下記でご覧ください

 

■ビニールクロス塗り替え手順⇒近畿壁材 | ビニールクロスに漆喰を塗る方法 (kinkikabezai.com)

 

剥がさず塗り替えをできるのはビニールクロスだけ

 

ただし、「布」や「紙」が素材のクロスの場合は、水分を吸うとかなり弱くなるため、事前に剥がす必要があるのでご注意ください。

2023/12/18(月曜日)【木が素材の下地】べニア・コンパネに塗り壁をする場合の下地処理

あく止め処理が重要 処理せず塗ると必ず出ます

 

木が素材の「べニア」「コンパネ」の上に漆喰、土壁などのお考えの方に注意していただきたい事があります。

それは「灰汁(あく)」です。

「灰汁(あく)」は水を経路に表面に上がってくるのですが、塗り壁材は水で練った材料を壁に塗って、乾燥するまで水分を保持しているため、

対策をせず塗り壁材を塗ると、木のアクが上がってきて、表面がシミのようになって仕上がってしまいます。

 

 

こでは当社独自に木が素材の下地「べニア」「コンパネ」に対し、あく止め効果が高かった処理に順位ご紹介します。

 

塗り壁専用クロスで下地処理

 

一番あく止め効果が高かった下地が「塗り壁シート」

 

 

このシートを一般的なクロスを貼る時と同じように「べニア」や「コンパネ」などに貼り付け、貼り付けた糊が乾燥後、漆喰や土壁を施工します。

このシートを利用した場合、あくは完全に止まっていました。

 

あく止め剤入りプライマーと下地材の併用

 

次に効果があったのがあく止め剤入り製品の併用です。

まず、べニアなどにあく止め剤入りの「島かべプライマー」を塗布し、乾燥させます。

 

 

その後、あく止め剤入り下地材「ボードベース」を塗り下地処理する方法です。

 

 

ただし、この処理方法であくが止まった試験サンプルもあれば、止まらず表面まであくが出てた試験サンプルもありました。

 

プライマー処理のみは80%以上アクが出る

 

ほぼ止まらなかったのは、あく止め剤入り「島かべプライマー」塗布のみの下地処理です。

ほとんどの試験サンプルであくが上がってきました。

 

今回は木が素材の下地「べニア」「コンパネ」の下地処理についてご紹介させていただきました。

灰汁(あく)が非常に出やすい下地だということをご理解の上、下地処理方法や、場合によっては下地変更なども念頭に置き対策をお願い致します。

2023/11/27(月曜日)天井に漆喰、土壁を塗る時のひと工夫

専用の下塗り材を利用する

 

自然素材の塗り壁の需要はさらに高まっているのを感じます。SDGsやエコで環境にやさしい素材という側面から注目いただいております。

当社には毎日数件のお客様から漆喰や土壁の素材に関してのご質問や、それらを施工するためのやり方のご質問をいただきます。

そんな中で、内部の壁への施工、特に最近は天井にも漆喰や土壁を塗って、空間の壁すべてを自然素材の塗り壁にしたいと思っている方が増えているようです。

 

 

樹脂(ボンド)配合塗り壁材ならそれほど気にする必要がございませんが、自然素材の塗り壁、漆喰や土壁は自身の定着力(接着力)がそれほどないため、天井に施工する場合は下地にひと工夫することで定着力を上げます。

天井はずっと下を向いているので壁面施工時より定着を上げる必要があります。なので、専用下塗り材を使用し定着を上げ、さらに工夫を加えます。

 

下塗り材表面を荒らす

 

内部の天井に施工する場合、石膏ボード(プラスターボード)が下地になることがほとんどです。

石膏ボード表面はツルツルした紙なのでひっかかりがありません。なので専用下塗り材を使用し、ひっかかりを作ってあげます。

壁面ならこれでOKですが、天井は下塗り材を塗った後、下塗り材表面を刷毛引きし、表面を荒らし、ひっかかりを大きくします。こうする事で漆喰や土壁の定着力を上げます。

 

天井に自然素材の塗り壁を施工する場合はぜひひと手間加えてください。

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