近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
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「土壁お探しですか?」の記事一覧

2022/06/01(水曜日)土壁販売|文化財補修で当時の材料が今は無い!どうしよう?


オーダーメイドで塗り壁を作ることができます


 

当社は漆喰や土壁の商品群だけでなく、お客様のご要望に合わせた、オーダーメイドの塗り壁も行っています。

当社オリジナルの仕上材や下地材をつくり、競合他社と差別化したい!

今使用している材料の仕上がりは気に入っているのだが、一部分デメリットがあるので、そこを改良したい!

などが多いお問わせですが、歴史ある建築の保護や補修での相談もよく頂きます。

特に土壁は、以前は地元で取れる土を主原料に左官職人様が配合され使用されていましたが、現在では土の採取も非常に困難で、同じ壁を作るのは難しくなってきました。

そこで当社は現在でも安定供給出来る原材料で、出来るだけ当時の質感、色味などに近づくように配合し、その物件だけのオーダーメイド塗り壁も行っています。

頂いたサンプルに出来るだけ近づくように、時には何十パターンも試作を作りご提案させて頂いています。

中には非常に困難な事もありますが、お困りの方は是非一度、ご相談下さいませ。

 

土壁でお困りならご相談ください!

2018/08/17(金曜日)本土壁やすらぎの施工方法の試験!

昔ながらの本土壁「やすらぎ」をリフォームの現場に使って頂く事になり、3人の左官屋さんのご意見を聞きながら検証を進めました。

本土壁やすらぎとは、淡路土とみじん砂と藁すさと海藻糊を練り合わせた100%自然素材の土壁仕上材で、土壁の高い調湿性能と樹脂ボンドを使わない安全性から古民家から茶室まで幅広くご利用頂いている人気の塗り壁仕上げ材です。

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リフォームなので、もともとは漆喰壁が塗ってありました。
その上にやすらぎを塗ることになりましたが、やはり漆喰に直接やすらぎは塗れません。

 

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「下地材 さっと」で下地を作り、その上に「やすらぎ」を施工します。

 

①混練
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水を入れた練りタルにやすらぎを投入し練ります。
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少しづつ加水しながら硬さを調整!
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練っている職人さんにお聞きしましたら、写真のように大きな練りタルで渦潮のように材料が綺麗に大きく回る場合は、その材料の配合バランスが良いそうです。
骨材や主材、すさなどのバランスが悪い材料は綺麗に混ざらないそうなので、そういった意味ではやすらぎは綺麗に混ざっているので「合格」ですね。
配合のバランスが良いようです。

 

②塗り付け
塗り付けは、1mm程度ですさの節が転ばない程度に真っ直ぐ全面に塗りつけます。
特別な鏝でなくても角鏝で塗り付けが可能なのもやすらぎの魅力です。

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全面に塗り付けが完了したら30分~1時間程度水引を待ちます。

 

③2回目の塗り付け
1.5㎜~2㎜程度で2回目を塗りつけます。
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最後に撫でて仕上るのでこて抜けが無い様に厚みを揃えて塗ります。
【ポイント:土壁がぺたっとしないように押えすぎ、触りすぎに注意!】

 

④撫で仕上げ
表面の土の肌をそろえるように軟らかい本焼及びステンレスの鏝で鏝波を消していきます。

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土の肌目がわかりづらい場合は、部屋を暗くしてライトを当てながら行います。
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一般的な本土壁やすらぎの仕上げ方になります。
ここでもあまり押え過ぎず、水が引いてしまう前に仕上ます。

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完成です。

 

乾燥すれば、市販の聚楽壁とは違う素朴で高級感のある仕上になります。
こだわりの妥協しない作りの古民家の改修や茶室にぜひ本土壁やすらぎをお選び下さい。

2018/08/09(木曜日)真砂コン土間を使用した観光名所

出張時に兵庫県豊岡市の玄武岩が取れることで有名な玄武洞で施工して頂いた真砂コン土間を見てきました。

玄武洞の詳しい説明はこちら・・・

施行して何年も経つので、劣化を心配していましたがその結果は・・・
 

劣化もそれほどなく、しっかり強度がある土間のままで一安心。
真砂コン土間仕上げの特長は、主成分が土で水分の保水性があり、コンクリートやアスファルトとは違い施工面の表面温度上昇も押さえられ、近年の酷暑によるヒートアイランド抑制にも効果があります。

真砂コン液の役目は土間強度の長期安定です。

土とセメントだけで土間を施工すると、一時的に固くなりますが、長期では風化してボロボロになってしまいます。真砂コン液を配合することで、風化をおさえ、長期的に安定した強度を維持することができます。

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