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2025/09/30(火曜日)【内部漆喰の塗り替え】出っ張りのある角部分が少しだけ欠けて漆喰が落ちている

塗り替え用下地材「ボードベース」でパテをつくろう

 

漆喰の塗り替え工事の依頼を受けた施工業者様よりお問わせいただきました。

「内壁の古い漆喰の塗り替え工事をお願いされたんだけど、出隅部分だけ、何かぶつけたのか漆喰が少し欠けて、剥がれている。その他の場所の漆喰はしっかり定着しているので、欠けている部分をどのように処理すれbさいいかな」

※出隅とは出っ張りのある角(コーナー)の事です。

 

とご相談を受けました。

このような場合は、塗り替えに使用する下地材「ボードベース」をご利用ください。

 

 

「ボードベース」は古い漆喰の上に新たしい漆喰を塗る場合などに使用する下地材ですが、少しだけ欠けや剥がれがある場合は、まず「ボードベース」を通常使用方法、壁面施工時より練り水量を減らし、パテ状(紙粘土より少し柔らかい程度)の固さになるように練り、それで欠けた部分の穴埋め作業を行い、平滑(フラット)にします。

埋めたボードベースが乾燥したら、塗り替え予定壁全面に今度は通常使用の練り水量で練ったボードベースを塗り付け、乾燥させてください。このように施工していただければ、ご用意いただく材料は「ボードベース」ひとつで済みます。

≫ボードベース詳しくはこちら・・・

 

あとは、その上に新しい漆喰を仕上げ塗りすれば塗り替え工事は完了です。

この度のお客様のように、「内壁の古い漆喰の上に、また新しい漆喰を塗る工事」と言っても、その現場で状況はさまざまです。

内壁の塗り替えに「ボードベース」を使用するのはわかるんだけど、現場の状況がこんな感じだからどうすれば良いかわからない場合はお気軽にお問わせください。

 

2025/08/25(月曜日)リフォームするならアク止め処理も肝心

 


塗り替え前にまずあく止め処理を!

 

20年以上前に張ったべニアの上に「漆喰」を塗る試験を行いました。当社の研究室内の古い壁です。

アクがどの程度出るか確認するためにアク止め下地処理をせず、そのまま石膏プラスターを塗ってみましたが、やはりアクがかなり出ました。

古いべニア下地のアクが強い!のが有名です。しかもこの部屋は歴代の研究室担当者や営業マンがたばこを吸う場所でもあったため、非常に手強い!(笑)

 

 

 

写真の通り顕著にアクが出ています。
出ていない白い部分もありますが、ジョイント付近で、石膏プラスターの塗り厚が厚い部分だからなのか?出ていない場所もあります。

下地材を厚く塗れば止まるのか?検証が必要ですが、基本的にアクは何も処理しなければ止まりません!

 

この上に仕上げ塗りすると、当然仕上げ塗り面にまでアクは出てきます。

このような下地のリフォームを行うには「島かべプライマー」をこの上から塗布しましょう。

 

 

 

「島かべプライマー」は原液をそのまま塗布していただく商品です。

ビニールクロスのリフォームや、古壁の塗り替え時のアク止め処理にご利用ください。

 

手順としてはまず、合板(べニア)などの下地に直接「島かべプライマー」を塗布します。
乾燥させてから専用下地材「ボードベース」を塗って下地を作ってください。専用下地材「ボードベース」にもアク止め成分が含まれております。

工程は2工程になり作業手間が増えますが、メリットもあります。

「島かべプライマー」「ボードベース」ダブルでアク止め処理できるのより丁寧な施工方法になる点。また、「ボードベース」は乾燥すると白くなる下地材なので、「ボードベース」を塗って乾燥した時点で、アクが上がってきているかどうかの確認ができます。

「島かべプライマー」塗布だけだと、プライマーの塗り厚がほとんど無いため、アクが止まっているかどうかの確認ができません。

 

 

 

「島かべプライマー」の施工方法は、ローラーや刷毛で塗布し、乾燥は6~12時間、「ボードベース」は鏝(こて)で施工し、乾燥は12~24時間となります。

汚れが目立つ古壁の塗り替え時や、べニア、合板など木が材質の下地への施工をお考えの方はアク止め処理を忘れずお願いします。

2025/06/12(木曜日)剥がれた部分と剥がれていない部分が混在する壁の補修について

塗り替えを行う壁をフラットにする

 

当社は毎日壁の補修、塗り替えを検討中お客様からお問わせをいただきます。

その中でよくいただくお問わせが、補修したい壁が剥がれ下地が見えている部分と、剥がれずしっかり定着している部分とが壁一面の

中に混在している場合の補修です。

 

 

そのような場合は、まず、凸凹を直し、フラット(平滑)な状態にする必要があります。

フラットにせず補修すると、剥がれた部分と剥がれていない部分との境目で、クラック(割れ)が発生したり、完成後に色の違い(色ムラ)が出たりするためです。

 

まずは剥がれた落ちた部分周辺の強度確認

 

剥がれていない部分でも、剥がれ落ちた周辺は、定着が弱くなっている可能性が高いです。

剥がれた落ちた周辺の上塗りが残っている部分の壁をチェックし、簡単に落とせる程度にしか定着していないなら、落としてください。

 

剥がれ落ち下地が露出している部分の強化

 

次に剥がれ落ちて露出している部分の強度を確認します。露出部分の表面をほうき等で掃き、弱い部分を落とします。

この作業で残った部分は強度があると判断します。

その後、露出した下地部分の強度を上げます。露出部分が土壁なら「土壁表面強化剤」、モルタルや石膏プラスターなら「島かべプライマー」を塗布し、

強度を上げます。

 

 

ここでやっと穴埋め作業

 

ここでやっと穴埋めし、フラットにする作業が始まります。まずは、凹凸を直すのに必要な厚み(塗り厚)を確認してください。

塗り厚が2ミリ以下なら「下地材 さっと」を利用します。練り水量を減らし固練りし、パテ状に練ったもので埋めます。

フラット(平滑)にするのに2ミリ以上の厚みが必要な場合は「島かべドカッと」で埋めてください。

 

 

埋めた材料が乾燥したら、フラットになった下地全面に「島かべプライマー」を塗布し、あく止め処理を行ってください。

 

このような手順で下地をフラットにし、塗り替えを行う下地処理をするので、みなさんもチェックポイントを抑えといてくださいね。

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