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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2022/09/07(水曜日)木摺り(きずり)下地とそれに塗る漆喰工法で漆喰販売「安全」「安心」そして「エコな下地」と今の時代にピッタリ!


 木摺りに塗る漆喰塗り壁は「安全」「安心」「エコ」な壁材|壁材をお探しのお客様


 

木摺り漆喰は住む人にも地球にもやさしい下地

 

建築における漆喰壁の目的は、以前から弊社でもお勧めしている、「安全」「安心」「エコ」などが上げられます。


特に島かべしっくいシリーズは、「安全」の部分では、自然素材であり、シックハウスの原因となる有害な成分が含まれていません。

衛生面でも強アルカリが菌やウイルスに強いと言われ、結露が少なくカビなどが発生しにくと言われています。


「安心」の部分では、燃えない建材と言うことで火災にも強いことや、もし火災になっても(あってはなりませんが)有毒ガスを発生させることはないなどがありません。

 

このような、漆喰の機能にプラスして注目されているのが、「環境・エコ」分野での活用です。

 

このように漆喰壁の「安全」「安心」については皆さんも周知されている話だと思います。


そんな中、今回のテーマ「エコな下地木摺り下地」ですが、この安全・安心以外の「エコ・環境」についても優れた下地であると思います。

 

木摺り(きずり)漆喰って?何・・・

 

木摺りといっても、種類は様々で明確な定義は無いかもしれません。ある意味ラスモルタル下地のバラ板も木摺りと呼ぶ方もいます。

またサイズや目透かしの間隔、木摺り板の厚みも様々です。茶室なんかは、柱も細く、壁の厚みも薄いので結構ペラペラの木摺り板使いますよね。

当社が「いいかなぁ~」と思う木摺りは、厚さ10㎜、巾30㎜程度の杉材か檜材を巾7㎜程度目透かしして釘止めしたものです。釘止めも2本打ちでしっかり止めることで割れの少ない下地となるようです。下地なのでやっぱりしっかりしていることが前提ですかね。

 

木摺り下地の歴史は、明治維新後の西洋建築が日本に入ってきて普及したようです。

 

そもそも木摺り下地の普及は、明治時代に入ってからの西洋建築を取り入れた、近代建築が盛んになった時期だそうです。

今でこそプラスターボード主流で当たり前のように「内装大壁工法」が行われていますが、当時の小舞土壁ではやはりなかなか大壁はやりにくく、木摺り下地への漆喰やドロマイトプラスターを塗った下地が主流になったようです。

以前そのような現場の改修工事を見せて頂きました。

下地はすべて木摺りで天井と壁の見切りには大きな蛇腹用の下地があります。

このような西洋建築には当時から漆喰塗りが向いていたのでしょうね。今ではこのような厚付けの下塗りや蛇腹の下地などの装飾もみんな島かべドカッとで行う事が出来ます。

 

木摺り下地に最適な島かべドカッと!

 

島かべドカッと!は、木摺り漆喰をはじめ土蔵や土塀の補修に便利な厚付け砂漆喰(中塗り漆喰)です。

通常の砂漆喰では5mm程度しか付けられない面にでも一度に10mm以上の厚みで塗ることができる軽量砂漆喰です。

 

で!木摺りはなぜエコか?

 

で・・・「エコ・環境」の話に戻りますが、木摺り漆喰は何が環境によいのか?と申しますと、まず木摺り板自体が国産の間伐材が使えます。

間伐材とは、森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材のことで、ようするに環境破壊ではなく、環境を守る為に切らないといけない木材です。
また、柱や床材でもないのでそんなに裁断に高度な技術や精度も必要ありません。よって工場のエネルギー消費も少ない。

・・・ちょっと強引な論理

また、建築現場でのごみが、サイディングボードや石膏ボードに比べて非常に少ないのもエコロジーです。

実際左官工事、いわゆる塗り壁が多い建築現場のバッカンゴミは少ないですよ!

ボード系の下地や仕上材は結構切れ端など、ごみが沢山発生するそうですが、木摺り下地なら木材の切れ端と、島かべドカッとの紙袋ぐらいしかごみがでません。

と言うわけで、当社も木摺り下地に関しては「いいね」と思っているので、専用の漆喰なんかも作っています。


ぜひ、文化的建造物の改修だけでなく、新築でも石膏ボードに変わる下地材として木摺り下地いかがでしょうか?

 

 

漆喰や伝統左官工法にご興味がありましたらお問合せ下さい!

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