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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2018年8月の記事一覧

2018/08/29(水曜日)ウルトラソイルは春、秋が施工最適時期です!

皆様にご愛顧頂いていますウルトラソイル!
サンプル請求も多く頂きサンプル作成も増えて来ました。
 

今回は施工の季節に関するお話です。
塗り壁もそうですが、現場で施工して頂く商品は、どうしても現場の条件で大きく出来栄えが変わってしまいます。
弊社の土間材 ウルトラソイルは塗り付けと拭き取り(仕上げ)の2工程あり、塗り付けた材料の乾燥具合を見ながら仕上げ工程に進まなくてはいけません。

ウルトラソイルは季節により添加材で1日仕上げが出来るように調整してはいますが、気温や日の当たり具合、風の有無等でどうしても仕上げまでの間隔が変わってしまいます。

一例を出すと
・お昼の休憩をしている間に、カチカチになって仕上げがしにくくなった

・風がビュンビュン吹いて表面だけ先に乾燥しかけてる

・日陰で中々乾かなくて、仕上げが夜までかかってしまった

等々の事が夏場や冬場には起こりがちです。

実際は工期の関係や店舗であれば営業の都合上、時期を選んでいられない場合が多数ですが、提案や打ち合わせの際にふと思い出して頂き、対策をお考えいただければと思います。

勿論、弊社はもっと研究を進めて、より使いやすく、失敗が無い製品作りに邁進したいと思います。

2018/08/17(金曜日)本土壁やすらぎの施工方法の試験!

昔ながらの本土壁「やすらぎ」をリフォームの現場に使って頂く事になり、3人の左官屋さんのご意見を聞きながら検証を進めました。

本土壁やすらぎとは、淡路土とみじん砂と藁すさと海藻糊を練り合わせた100%自然素材の土壁仕上材で、土壁の高い調湿性能と樹脂ボンドを使わない安全性から古民家から茶室まで幅広くご利用頂いている人気の塗り壁仕上げ材です。

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リフォームなので、もともとは漆喰壁が塗ってありました。
その上にやすらぎを塗ることになりましたが、やはり漆喰に直接やすらぎは塗れません。

 

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「下地材 さっと」で下地を作り、その上に「やすらぎ」を施工します。

 

①混練
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水を入れた練りタルにやすらぎを投入し練ります。
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少しづつ加水しながら硬さを調整!
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練っている職人さんにお聞きしましたら、写真のように大きな練りタルで渦潮のように材料が綺麗に大きく回る場合は、その材料の配合バランスが良いそうです。
骨材や主材、すさなどのバランスが悪い材料は綺麗に混ざらないそうなので、そういった意味ではやすらぎは綺麗に混ざっているので「合格」ですね。
配合のバランスが良いようです。

 

②塗り付け
塗り付けは、1mm程度ですさの節が転ばない程度に真っ直ぐ全面に塗りつけます。
特別な鏝でなくても角鏝で塗り付けが可能なのもやすらぎの魅力です。

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全面に塗り付けが完了したら30分~1時間程度水引を待ちます。

 

③2回目の塗り付け
1.5㎜~2㎜程度で2回目を塗りつけます。
_DSC0179

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最後に撫でて仕上るのでこて抜けが無い様に厚みを揃えて塗ります。
【ポイント:土壁がぺたっとしないように押えすぎ、触りすぎに注意!】

 

④撫で仕上げ
表面の土の肌をそろえるように軟らかい本焼及びステンレスの鏝で鏝波を消していきます。

_DSC0227
_DSC0199

 

土の肌目がわかりづらい場合は、部屋を暗くしてライトを当てながら行います。
_DSC1105-2

 

一般的な本土壁やすらぎの仕上げ方になります。
ここでもあまり押え過ぎず、水が引いてしまう前に仕上ます。

_DSC0849 _DSC0846

完成です。

 

乾燥すれば、市販の聚楽壁とは違う素朴で高級感のある仕上になります。
こだわりの妥協しない作りの古民家の改修や茶室にぜひ本土壁やすらぎをお選び下さい。

2018/08/15(水曜日)塗料の種類について!

建築様式の変化や、壁材の保護の観点から弊社でも撥水剤をはじめ、塗料系の商品が増えて来ました。
ですので今回は塗料の種類や、その取扱方法についておさらいしてみたいと思います。

塗料は大きく分けて2つの種類に分かれます。
水系塗料(水性)と溶剤系塗料(油性)です。水系塗料なら塗料になる元(樹脂)と水が混ざっている事になります。逆に溶剤系は樹脂とシンナー(有機溶剤)になります。
一般的には溶剤系の方が耐久性や耐光性の面でも長持ちするとされています。ですので屋根や外壁に使用される事が多いです。一方水系塗料はあまり臭いも気にならず、内装でも使用可能でその扱いやすさから需要がどんどん伸びていると思います。
しかし耐久性や耐候性でより重要なのは樹脂の種類でフッ素樹脂系、シリコン樹脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系などに分かれ、それぞれの樹脂を主剤とした水系と溶剤系に分かれます。
※フッ素樹脂系だけはほぼ溶剤系だけだと思いますが・・・
同じアクリル樹脂なら溶剤系の方が長持ちしますが、溶剤系のアクリル塗料と水系のシリコン塗料ならシリコン塗料の方が性能が良い場合もあるというような事があります(勿論商品内の樹脂量とかも大きく関わりますが)
ですので使用したい箇所や、耐久性によってきちんと専用品を使用したほうが、後々メンテナンスにかかるコストが変わりますので注意したいところです。

扱いやすさはだんぜん水系塗料になります。
使用した刷毛などは、水系塗料であれば水で洗い流した後に、食器用洗剤などで優しくもみ洗い乾燥させればいいですが、溶剤系の場合はペイントうすめ液や溶剤系でもラッカーを使用した場合はラッカーうすめ液で洗浄しなければいけません。さらに放っておくとガチガチに固まり元の刷毛に戻すことは困難になったりします。同様に廃液の廃棄の仕方も違いますので、やはり水系の方が扱いやすいですね!

今後は水系塗料でもどんどん性能が上がり、水系塗料が主流になると思いますので、弊社も開発をすすめ、扱いやすく性能も十分にある撥水剤や強化剤を皆様にお届け出来ればと思います。

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