MENUメニュー

匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2017年2月の記事一覧

2017/02/16(木曜日)真砂コン煉瓦を作ってみました。

ブログをご購読頂いている皆さん、最近重吉たたきやウルトラソイルばっかりでこの商品の事忘れていませんか?
そうです。「真砂コン土間仕上げ」です。

_DSC0236
20170131140842435_0001

真砂コン土間仕上げは、真砂土(花崗岩が風化した山土)を、少量のセメントを混ぜ合わせるだけで固まり、たたき風の足上げができる材料です。
以前には、この土が固まる仕組みを利用して「土塀」なども作りましたが、かれこれ3年以上経過しましたが問題ありません。

 

さて、本題ですが今回は真砂コン土間仕上げを使って日干し煉瓦作りに挑戦です。
日干し煉瓦は、荒壁粘土などを型枠に入れ、乾燥させ作りますが、いかんせん乾燥に時間がかかりすぎます。
その点、真砂コンを使えば土の日干し煉瓦の風合いはそのままに、乾燥が速くすぐに型から抜けるので日干し煉瓦のような量産にはもってこいです。

まずは、材料ですが・・・主材は真砂土です。

_DSC0237

真砂コン土間仕上げの良い所は土を選ばないと言うことです。
通常の真砂土であれば問題ありません。

次に真砂コン液!これが重要ですね・・・通常「土」と「セメント」は長期では硬化しません。
しかし、この真砂コン液を入れることで長期的に安定し強度も増します。すごい!

_DSC0236

そしてセメント!セメントは通常の普通セメントでまったく問題ありません。

名称未設定 (3 - 3)

これ以外にオリジナルで顔料を入れることは可能です。今回は、「真砂コン専用顔料」黄色を利用しました。

名称未設定 (1 - 1)

また、今回は日干し煉瓦の雰囲気をよくするために「荒すさ」も入れました。

そしてコン練です。

名称未設定 (1 - 3) _DSC0233

型枠はお好みです。本当は型枠合板のほうが抜きやすくていいのですが、手間なので貫板を使いました。

_DSC0242

良い感じですね・・・あまり柔らかすぎると時間がかかるので、少し硬めに練りました。

_DSC0251

型から抜いて乾燥・・・1日干せば手で持てるくらいには固まります。
_DSC0258
花壇や塀などでデザインに使う場合は、翌日にでも表面をワイヤーブラシで擦って余分なすさをバーナーで炙ればより一層良い感じ、真砂コンとは思えない本物の日干し煉瓦の出来上がりです。

_DSC0273 _DSC0277

 

詳しくは、近畿壁材発行のDM春号でご紹介します。お楽しみに・・・・!

≫真砂コン土間仕上げは・・・こちら

2017/02/15(水曜日)寒い時期の漆喰仕事になりそうです・・

兵庫県豊岡市にある赤木家住宅にお邪魔しました。
ここは砂防の父と言われる赤木正雄様の生家で記念館や展示場も併設されている立派なお宅です。
近くに円山川があり、この川の氾濫を何度も経験し、治水事業に尽力されたと伺いました。

この度、全面ではないですが壁の補修をすることになり工法検証の為にお伺いしたのですが・・・

雪、雪、雪・・・
寒波の影響で降り積もっていました。
屋敷内に入っても・・・ご覧の通り


工務店様に工期をお伺いすると3月いっぱいとの事です。

最終仕上げは漆喰ですのでこういっためくれや浮いている箇所は一度めくって下地からやりなおさないといけません。
荒壁まで見えるでしょうが、土の補強をして新たに荒壁土を塗り付け乾燥させている時間はありません。
ましてやこの雪です。気温も相当低いので乾燥途中の凍てが起こります。

そこで提案させていただいたのが、漆喰蔵直し! カタログはこちらから・・・
荒壁土の代わりに!砂しっくいの代わりに!上塗り漆喰の硬化促進に!
城かべ漆喰に混入し、厚く付けたい場合は軽量骨材を入れ、上塗り漆喰に混入すれば押さえの邪魔はせず硬化促進になりますので、少しでも工期の短縮が望めます。
折角の改修ですから、漆喰に不具合なく美しい姿になっていただきたいですね。

2017/02/10(金曜日)代理店様講習会!

先日は左官組合様の講習会をご紹介させていただきましたが、この度は代理店様の講習会へ行ってきましたのでご紹介させていただきます。
講習会内容はまず座学にて、やはり最近お問い合わせが代理店様にも増えている漆喰のメンテナンスということで、簡単に漆喰壁をリペアーできる「漆喰ガード」をご説明させていただきました。
20170128_093936
その後の実技講習では、1ミリ程度大きさの骨材ならば内外装に使用できる塗り壁が作れる高性能透湿樹脂「パワーサンド樹脂」を利用し、さまざまなものを塗り壁にし、施工していただきました。
20170128_100421 20170128_102607
そこでおもしろかったのが参加されていた左官さんが「骨材ならなんでも塗れるなら、これもやってみようや」とたまたまご自身の車に積んでいたもみがらを原料に壁を塗ってみました(^-^)「塗れないことはないが塗りにくい」「それじゃ他の砂みたいな骨材と混ぜて塗ってみんさい」「おぉーだいぶ塗りやすくなった」「もみがらなら原料はただだぞ(笑)」などと陽気な雰囲気の中で実技講習はすすみました。陽気な中にも左官さん達の材料への好奇心や、「この骨材は塗りやすいが鏝波は消しにくい」など研究熱心な職人魂を見せていただいた良い講習会になりました。
ご参加された左官様、代理店様おつかれさまでした(^^)ありがとうございました。
講習会材料 漆喰ガードはこちら…
実技材料 パワーサンド樹脂カタログはこちら…

匠に役立つ塗り壁ブログ

CATEGORYカテゴリー

ARCHIVE月別アーカイブ