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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2023/12/01(金曜日)黒漆喰 施工方法|黒漆喰をうまく塗る方法

真っ黒に仕上がる漆喰

 

弊社製品の中でもお問い合わせが上位にくる製品、「壁用黒漆喰 島かべ瑞黒」

施工方法は2種類あり商品説明書や動画で紹介させて頂いています。

 

 

ここでは開発やサンプル作成の立場から、よりくわしくご説明します。

まず瑞黒は、「誰が塗っても真っ黒に仕上がる」というコンセプトになっています。
従来白色の漆喰を真っ黒になるまで着色する手間、さらに漆喰は白華し、色ムラが非常に出やすい性質があるので、それらを解消する為にノロ掛け(超うす塗り)仕様の黒漆喰材料にしています。
その為、材料自体は乾燥が早く通常の漆喰のような感覚とは少し違った施工感となります。

 

施工箇所 塗る壁の広さと人数の確認!

 

瑞黒を塗る上で重要なことが施工箇所だと思います。

①真壁なのか、大壁なのか?

②1枚の壁の㎡数はどれくらいなのか?

③㎡数に対して施工する人数は何人なのか?

上記のような事を加味して施工方法を決めて下さい。
真壁で1枚1枚仕上げていけるなら、追っかけ施工がやりやすいでしょうし、大壁で面積が広い場合は、下地の漆喰を乾かさないと物理的に無理だと思います。
その現場に合った施工方法を選択すれば色ムラなどのリスクは格段に減ります。

次に、2種類の施工方法の注意点の違いですが

 

①追っかけ施工の場合
下地の漆喰から水が上がってくるので鏝伸びが非常に良く作業性が抜群にいいです。注意点は下地の漆喰が2ミリ以上ぐらいの厚みだったり、砂漆喰からの追っかけ施工だったりすると、必要以上に水が下地から上がってくる状況になり、押さえきれないと表面に光沢が出たり、部分的な白華(色ムラ)の原因になります。

下地の漆喰を1~1.5㎜ぐらいにして瑞黒を塗りつけて波を消し、1回程度軽く押さえるぐらいで仕上げた方がいいと思います。
※下地から水が上がってくる限り押さえ続ける事が出来ますが、壁面全面が同時に乾く事は無く、部分的な押さえとなると磨き壁をするようなよほどの熟練の技術が必要になってしまいます。

 

②下地の白漆喰を乾かして、シーラーを塗り乾燥した下地の場合
シーラーの塗り方や濃度に大きく影響されます。シーラーの塗り重なった部分と1度塗りの箇所の水引きが変わったり、追っかけ施工に比べ乾燥が早いと思います。
注意点は白の漆喰でも一緒ですが、乾燥が早すぎるとドライアウト気味になり、乾いた後に手に黒くついてしまいます。

そうならないように、必ず下地の白漆喰に「島かべドライストップ」の3倍液を使用し、縦横斜めに万遍なく塗りつけ出来るだけムラ引き(ムラ乾き)しないようにシーラー施工をして下さい。
もしくは、瑞黒1回目を塗りつけてから、なるべく早く2回目の瑞黒を塗ると追っかけ施工のようになりドライアウトはおきません。

難しく書きましたが、理屈が分かって施工すれば私のようなド素人でも上手く仕上げることができたので、ご参考にして下さい。
特に冬は乾燥スピードが遅くなるため、白華しやすい季節です。気温や天候には充分気を付けて施工お願いいたします。

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