昔ながらの漆喰、土壁の工法チリ周りと貫伏せ!
お寺の新築工事、木舞荒壁も終り中塗りです。チリ回りは土ではなく城かべ漆喰を利用して行っていました。
「強度もあって、チリの隙もないよ」との事、なるほど確かに強そうですね。

砂を入れて砂漆喰にしているそうです。

その上から底埋めして中塗り土!

少し養生して、再度中塗りでテープいっぱいまで塗るそうです。
様々な漆喰材料に関してはご相談下さい!
漆喰メーカー近畿壁材
漆喰壁は自然素材で割れやすい壁です。島かべネットで補強してください
モルタル下地を作成する場合、表層近くにガラス繊維ネットを伏せこむ方が多いのではないでしょうか。
ここで注意したいのが、ノロがネットを覆うようにきっちきモルタルで塗り隠すということです。
ネットは塗ったモルタルから水が抜けて乾燥していく過程での収縮に対して非常に有効で、表層に近ければそれだけ表面のクラック防止に役立つ優れものです。
しかし、ネットが表層に出ており、塗り隠せていない状態だと、ネットが水を吸わないガラス繊維のため、上塗り材料との接着界面で剥離が起こる可能性があります。
上塗り材料が樹脂系仕上げ材なら上塗り材の付着力で接着しますが、漆喰のような天然素材は付着力があまり無いため、きっちりとネットを伏せこむことで剥離を防ぎましょう!
■漆喰専用の島かべネット
漆喰の強アルカリにも負けない、繊維そのものが耐アルカリのネットになっております。

これらのほとんどが、下地からくる灰汁(あく)だと思われますが、そもそもその灰汁ってなんなの?というお話です。
一般的に灰汁と聞いて思い浮かぶのが、お鍋や煮物の時に出てくる得体のしれない物(笑)をイメージされると思います。
灰汁の成分は実は色んな成分があり、カリウムやマグネシウム、シュウ酸などの不要な物の総称で灰汁と呼ばれていて、これらを食した時に雑味やえぐみや渋味が出るので、出来るだけ取り除いた方が人がおいしいと感じるいう事になります。
春の山菜とかには灰汁が多いみたいですが、これは草食動物に食べられにくいように進化したとも言われていますね。
灰汁は水に溶ける成分がほとんどなので、水の移動と共に出てくるの場合が多いです。
さて、そうなると塗り壁で気を付けなければいけないのが、塗り壁を塗った時に下地に灰汁の成分があれば、乾燥過程で水と一緒に表面に上がってくるという事です。そして灰汁だけ表面に残ってしまい、ムラになったり、シミになったりと、表面の意匠的にまずい事になります。
各塗り壁材料にも性質があるので、灰汁を通しやすい、通しにくいはありますが、特に白色や色の薄い壁材だと灰汁が目立ちやすくなります。
下地が合板や集成材などの木材や、タバコを吸っていたお部屋のリフォーム等、灰汁の出る可能性のある物は多く、お鍋の時の灰汁のように掬って取り除く事も出来ません。
なので塗り壁の場合は下地から上がってくる灰汁を上塗り材料に到達する前に止めなければいけません。
ではその方法は・・
①出来るだけ早く乾かす
灰汁が表面に出る前に水が抜けきって、壁材が乾けば表面には現れません。
②灰汁止め材を下地などに混入して灰汁は灰汁止め材に引きつけられるようにして表面に出さない
灰汁止め効果のある下地塗り材の中にはこういうものもあります。
③止水効果のあるものを塗布して、灰汁が上がって来れない様にする
塗材を塗る前に止水材を塗布する事で、塗材と灰汁をもっている物との接触を防ぐ事で灰汁を出さない様にします。
経験上一番効果のある物は、③だと思います。そもそも灰汁が出るものに水分を接触させないようにするので当然と言えば当然かもしれませんが・・・
弊社ではこの③のタイプに「島かべプライマー」という製品をご用意しています。
ほぼほぼ水分は止める設計にし、塗り壁の特徴(吸放湿等)を損なわないように空気は通します。
さらに止水を完璧にすればするほど表面はツルッとなってしまい、塗り壁を塗る際に鏝が滑って作業しにくいのですが、止水はしても引っ掛かりもあり、塗り壁の作業性能を落とさない設計にもなっています。

これは灰汁の出るコンパネ下地で実験した写真です。

上塗材を直接塗っています。塗りたてはあまり変化がないように思います。

完全乾燥した時には、あく止めのシーラー材の有無で、これだけの差が出ています。
リフォームの際や、下地で灰汁が出そうなものに塗り壁をする場合には、ぜひ灰汁止め処理をしてから施工をして下さい。