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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

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2022/06/22(水曜日)下地処理方法を変えて乾燥対策


夏は塗り壁の乾燥はやくなることが問題

 

 

暑い夏の塗り壁作業は本当に大変です。しかもこの暑さで困る事がもうひとつ。気温が高いため、どうしても塗った塗り壁材の乾燥スピードがはやくなることです。

「なぜ困るの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんので、塗り壁材の乾燥がはやくなることでデメリットを少し紹介します。

 

■デメリット① 作業性が悪くなる。塗りにくくなる

塗り壁の水分が乾燥して少なくなると、材料が固くなるため作業性が悪く、塗りにくくなります。

 

■デメリット② 塗った塗り壁材に割れが発生しやすくなる

塗った場所の条件や環境にもよりますが、急激乾燥のような状態は割れ(クラック)の原因になります。
また、乾燥して水分が少なくなっている塗り壁材をコテで触ると、これも割れの原因になります。

 

■デメリット③ 塗り壁材の剥がれやすくなる

急激乾燥のような状態の壁材は壁に定着せず、剥がれる可能性が高くなります。

 

近年は洋風住宅が増え、内装は玄関部分が吹き抜けになっていたり、外壁も伝統建築のように柱で区切られた壁でなく、面積の広い大きな壁になっています。

塗る面積の広い大きな壁に漆喰を塗りたい!でも夏だから乾きがはやいし心配・・・
こんなお悩みをもっている方はぜひ一度下地材「内装用ボードベース」「外装用漆喰ベース」をお試しください。
ボードベース荷姿写真webサイズ300[1] 漆喰ベース荷姿写真webサイズ300[1]

 

この内部用、外部用2つの下地材の特長は・・・
①水引き性能が高いため、仕上げ材の乾燥スピードが遅くなる
②水引きが安定し、ムラ乾きしない
③ビニールクロスや古い漆喰壁の塗り替えにも使える強い接着力

■すでにご使用いただいているお客様の声
「夏は珪藻土壁を塗る場合にも使っています。塗る時、以前は珪藻土の乾きがはやいので、霧吹きをかけながら塗っていたが、その必要なくなりました。」

そんなの使ってみなくちゃわからないよ!という方はぜひ一度実際にご使用いただき、乾燥スピードの違いを実感してください。

2022/06/21(火曜日)漆喰にも土壁にも!海藻糊は塗り壁の優れた糊材!

混ぜやすく、扱いやすい粉末海藻糊を販売


 

漆喰や土壁に混入される海藻糊のことをご存知ですか?

漆喰をお城やお寺などに薄く真っ直ぐに塗れたり、土壁が鏝(こて)ムラ無く薄く塗れたり、真夏や下地の水引が早い、乾燥しやすい場所に塗り壁が施工できるのもすべて海藻糊(糊材)のおかげなんです。

_DSC1916 _DSC1911

 

塗り壁の海藻糊の役目は、材料に適度な粘性と、鏝(こて)作業による作業性や水持ちを向上させる効果があり、炭酸化によりゆっくり硬化する漆喰の初期硬化を補助する役目があります。

昔から日本の漆喰や塗り壁に使われていた海藻糊には、「角又」・「銀杏草」・「ふのり」が有名ですが近年安定供給されているのはほとんどが銀杏草です。

日本近海で採れていた様々な海藻糊
名称未設定 4
現存する北海道日高産黒葉銀杏草。希少価値が非常に高い海藻です。

重吉ぎんなん(草)圧縮
≫銀杏草は、粘り気が違う!コチラからご購入下さい。

戦後は現場で炊き糊として作り、漆喰や砂壁で使われておりましたが、現場での臭いがきつく、火を使うため火災のリスクと手間もかかることから使われなくなってきました。
そのような現場の状況から、炊かずに使えて便利な「粉末の銀杏草」を開発し、販売しております。

海藻糊は、漆喰壁や土壁の塗りやすさや乾燥スピード、強度など必要に応じて加え、自分好みに変える事ができます。
海藻糊を状況に応じ上手く使いこなしてみては如何でしょう!

ご購入は下記から!

2022/06/16(木曜日)壁に挟む「ネット」なぜ挟むの?

 

ネットはクラック、割れ防止に使用します


ネット

最終仕上げ塗りを行う下地になる、モルタルなどに写真のようなネットを挟み込むことがあります。
ネットを挟み込むことによって、下地の割れを軽減するためです。

下地が割れてしまうと、当たり前ですがその上に塗る、仕上げ塗りにも割れが発生してしまいます。
「塗り壁は下地が命!」
昔から左官職人様達に言われているのもこれが一番の理由です。
大壁(塗り面積が広い壁)の場合は特に注意が必要です。ネットは必ず挟み込むようにしてください。

 

挟む時には注意も必要

 

挟み込む時注意したいのが、材料を覆うように伏せこむ、ネットが見えなくなるまで塗り隠すということです。

ネットは材料から水が抜けて乾燥していく過程での収縮に対して非常に有効で、表層に近ければそれだけ表面のクラック防止に役立つ優れものです。
しかし、ネットが表層から確認できる状態だと、ネットが水を吸わないため、仕上げ塗り材料との接着界面で剥がれてしまう可能性があります。

上塗り材料が樹脂などボンドが入った材料なら、接着力が高いのでそのリスクは低くなりますが、漆喰や土壁のような自然素材はそこまで接着力がないので、きっちりと伏せこみ、塗り隠すことが大事になります。


漆喰の強アルカリにも負けない、繊維そのものが耐アルカリ繊維のネットになっております。
また、当社のネットは繊維~製造まで国内生産をしており、海外製品に比べ、強度は高く、でも繊維は柔らかい特長があります。

クラック対策にぜひご利用ください。

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