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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「研究室!研究報告」の記事一覧

2022/06/15(水曜日)ドイツ壁|近畿壁材が考えるドイツ壁の1つの工法

塗り壁 Design

日本の伝統壁 ドイツ壁で付加価値の高い塗り壁を目指す。


注目が高まる日本のドイツ壁!

リシン吹付とは違う大きな凹凸で高級感と重厚感を演出

近畿壁材が目指す理想のドイツ壁とは何か!施工性・強度などドイツ壁極める!

 

ドイツ壁とは・・・

ドイツ壁をご存じですか、海外からの建築文化が入ってきた大正時代頃から塗られてきたドイツ壁。

モルタルを塗るのではなく、壁にぶつけ(投げ)仕上げるドイツ壁はやはりヨーロッパから伝わった伝統工法。

起源はドイツではないらしいが、何故か「ドイツ壁」

日本の左官技術のように中首鏝で真直ぐ塗り付けることがないヨーロッパでは、石灰モルタル(しっくい)などレンガ鏝で壁にぶつけるスタイル。

その名残だろうか、ドイツ壁もぶつける・・・

 

道具は鏝でなく、日本ではササラを使う!

ドイツ壁の道具 ササラ

もともとは鏝でぶつけていたかもしれない。

しかし、器用な日本人!鏝ではなく「ささら」という独自の文化を生み出した可能性もある。

近畿壁材、淡路島のドイツ壁

日本の伝統文化を新しい時代に合わせて残す近畿壁材の塗り壁!
この素晴らしいドイツ壁も残したい!いい感じでね!

伝統は守っていると衰退する・・・場合もある。

攻めの革新!

ドイツ壁の工法と材料を刷新して研究を進める。

淡路島の砂とドイツ壁

淡路島の砂は、ドイツ壁に向いている!粒度分布も骨材の大きさも!

下の写真のように、寒水石で何か面白くないですよね!

というわけで、色々と配合を変え、顔料を変えドイツ壁について検証しました。

動画を簡単ですが作ったのでご覧ください!

2021/06/08(火曜日)お客様より質問|土強は燃えるのか・・・燃えると性能が落ちるのか!

お客様から土強(どきょう)についての質問がありました!


お客様から聞かれてわからないことは、すぐに調べる!
そんな会社です。では早速調べてみよう!

Q:お客様の質問:土強は、乾燥後燃えますか?

A:溶剤なので施工中は火気厳禁ですが、乾燥後は・・・・確かに!

というわけで、燃やしてみよう!

土強は、古くなった土壁や外壁の中塗り土仕上げが雨で流れないようにする強化剤

塗ると色が若干濃くなるが、この試験体はわからないなぁ~

中塗り土(中土)に土強を塗った!左が土強塗布、右は塗っていません。

乾燥後1か月以上経過した試験体

それでは燃やしてみよう!

燃えないので安心ですが・・・少し焦げますね!

 

土強塗ったほうは、よく焦げました。
土強に含まれる樹脂が燃えたのでしょうね。

燃やすと土強の性能は!どうでしょう

 

土強塗ったほうは案の定水を掛けると流れてしまいますが・・・

土強塗布したほうは問題なく効いています。安心!

土強が燃える、燃やす状況はほとんど無いとは思いますが、竈の土がボロボロする場合など火の回りで土強を使うことはあるでしょうね!

そんな時にはご安心下さい。臭い匂いもありません。

2021/05/28(金曜日)三和土と書いて「たたき」と読みます!ご存じでしたか?

三和土(たたき)は土を押し固め強度を出す伝統工法


 

和土(たたき)には土と石灰とにがりが使われます。『三和』と書くには諸説ありますが、これら3つの素材を合わせたたいて完成させることから三和土(たたき)と呼ぶようになったようです。

 

石灰が高価で、手に入りにくい時代には、土とにがり(当時は海水)を混ぜ、たたき仕上げた二和土などもあったと言われています。

この歴史ある三和土は、セメントやコンクリートが無い時代、住宅土間や基礎をはじめ井戸枠や用水路など、広くみじかな建築に用いられていました。

 

 

相撲の土俵や土塀などもこの工法が応用されています。

 

長年使用することにより現れる苔なども実に風流で独特の味わいを持っていることから茶人にも親しまれています。

屋内においても台所などの土間によく利用されていましたが、梅雨時期などの湿度高い場合には、土が湿気を吸収し、逆に乾燥期には適度な湿気を放出し、透水性があり夏は涼しく、冬は温度低下を防ぐ作用もあります。

 

 

近畿壁材はこの伝統的な三和土を研究商品化し、忠実に伝統を継承した製品を提供しております。そんな伝統の土間たたき製品が気になる方は下記から資料請求お待ちしております。

 

 

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