漆喰壁の住宅の採用実績は増えておりますが、それとともにお客様より
「漆喰の汚れが目立ってきたんだよ。簡単にリペアできる商品てないのかな?」
「リペアしたいけど、せっかく漆喰を塗っているんだから機能や、風合いは変えたくないよね。」
「リペアするなら次は汚れにくい商品だと安心だけど。」
こんな声が多く寄せられるようになりました。漆喰の汚れのお問い合わせは特に外部施工の場合が多く、その理由は洋風の建築が増え、外部一面の大きい壁に軒の出もほとんどなく、風雨に直接壁面がさらされる状況になっているからだと思われます。また漆喰壁は白色のため、汚れると目立ってしまうということもあると思われます。しかし、だからといって昔の日本の在来工法の住宅ばかりに漆喰壁を採用するわけにはいかないですよね。
こんなお客様の声より開発した商品が「ベッラム―ロ」です。発売はまだもう少し先になりますが、いよいよせまってきた発売に備え、ご提案用の塗り見本を作成しました。

まずベッラム―ロを塗る下地をあらかじめ派手に汚し、その上に塗り付けます。これはベッラム―ロのリペア材としての汚れを隠す、隠ぺい力の高さをご確認していただくためです。

いかがでしょうか?こんなひどい汚れも塗り付け後はきれいに隠れ、全くわからなくなっています。ちなみに塗り厚は1.5ミリ程度です。

次に撥水性能の高さの試験です。完成した塗り見本に霧吹きでたっぷり水をかけました。写真のとおり、水をはじくため、吹きかけた水が下へ流れ落ちました。これだけの撥水性があると汚れにくいですよね。
ご提案時は今回作成した塗り見本で隠ぺい力のご確認と、水を入れた霧吹きを持参し、お客様の目の前で水を吹きかけ撥水性能をご確認していただこうと考えております。まもなく販売です。漆喰が汚れてリペアをお考えの方はぜひご検討ください。
「研究室!研究報告」の記事一覧
2017/07/23(日曜日)汚れた漆喰壁の塗り替えをお考えの方へ!塗り見本作成中
2017/07/10(月曜日)アク止め効果も必要とのことで改良!
カビなどで汚れた漆喰面をリペアーするために作った「ベラムーロ」
研究室的には完成しているのですが、現在は営業部での製品評価中!
以前はカラーの試験を行いましたが、色ムラも無く良好に着色出来たのではないかと思います。
と言うわけで・・・今回は「下地からのアク止め」について実験してみました。
通常、外壁の場合は「あく」というより汚れなので一般的には粒子も大きくシーラー材などを塗布することで止まります。
ただ、ベラムーロそのものにもアク止め効果が無ければなりません。
そこで、今回ベラムーロにはアク止め材を入れアク止め効果を高めました。
通常合板に直接塗ることはありませんが、合板のアクは塗り壁の大敵です。
合板のアクが止まるか試してみます。
このように合板にシーラーなどの塗布は行わず、アク止め効果のあるベラムーロとアク止め効果の無いベラムーロを塗ってみます。
左側にアク止め効果ありのベラムーロ、右側にアク止め効果無しのベラムーロです。もちろん、結果の違いは期待しますが、右側もアクが出なければアク止め材を混入する必要もありません!
完成!これで1日乾燥させて結果を見たいと思います。
次に、以前合板にしょうゆを塗って下地材のアク止め効果を検証した下地があったので、アクが出た下地にベラムーロを塗ってみます。
写真で確認できるでしょうか?右側のしょうゆを合板に塗った下地からアクが出ています。
左側は、合板だけなのでアクは止まっています。
この下地に上に2種類のベラムーロを塗ります。上にはアク止め材を増やしたもの、下にはアク止め材を減らしたもの、どちらもアク止め材は入っています。が今度は分量を変えています。
結果・・・・・
このように2種類のアク止め試験の結果は次のようになりました。
まず、合板に直接ベラムーロを塗った試験ですが、アク止め材の入っていない右側からは、見事に合板のアクと思われる木目模様が出ました。
しかし左側は、真っ白でアクは出ていません。
アク止め材の効果が出ているようです。
次に、
アク止め材の分量を変え、実際下地材からアクが出たものに塗った結果ですが、見る限りではどの面もアクが出ているようには見えません。
アク止め材の分量にはさほど影響が無いようです。
漆喰のリペアー材でもあるベラムーロ!当然、汚れた下地に塗ることも多いのでアク止め効果は高めて行きたいと思います。
ただ、強いあくには必ず「城かべアク止めシーラー」を塗布して下さいね。






















