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「研究室!研究報告」の記事一覧

2018/04/04(水曜日)黒漆喰「瑞黒」をムラなく仕上げる為には?

弊社製品の中でもお問い合わせが上位にくる製品「瑞黒」。
施工方法は2種類あり商品説明書や動画で紹介させて頂いています。

«瑞黒の商品紹介はこちら・・・(動画もありますよ)
«瑞黒についてのお問い合わせ、塗り板サンプル依頼、現物サンプル依頼はこちら・・・

ここでは開発やサンプル作成の立場からより詳しくご紹介します。
まず瑞黒は誰が塗っても真っ黒に仕上がるというコンセプトになっています。
従来白色の物を真っ黒になるまで着色し、さらに漆喰は白華する性質があるので、それらを解消する為にノロ掛け仕様の黒漆喰材料にしています。
その為、材料自体は乾燥が早く通常の漆喰のような感覚とは少し違った施工感となります。

瑞黒を塗る上で重要なことが施工箇所だと思います。
①真壁なのか、大壁なのか?
②1枚の壁の㎡数はどれくらいなのか?
③㎡数に対して施工する人数は何人なのか?
上記のような事を加味して施工方法を決めて下さい。
真壁で1枚1枚仕上げていけるなら、追っかけ施工がやりやすいでしょうし、大壁で面が大きい場合は下地の城かべを乾かさないと物理的に無理だと思います。
現場現場に合った施工方法を選ばれればムラ等のリスクは格段に減ります。

次に、2種類の施工方法の注意点の違いですが
①追っかけ施工の場合
下地の城かべ漆喰から水が上がってくるので鏝伸びが非常に良く作業性が抜群にいいです。注意点は下地の城かべ漆喰が2ミリ以上ぐらいの厚みだったり、砂漆喰からの追っかけ施工だったりすると、必要以上に水が下地から上がってくる状況になり、押さえきれないと光沢だったり部分白華の原因になります。
下地の漆喰を1~1.5㎜ぐらいにして瑞黒を塗りつけて波を消し、1回程度軽く押さえるぐらいで仕上げた方がいいと思います。
※下地から水が上がってくる限り押さえ続ける事が出来ますが、壁面全面が同時に乾く事は無く、部分的な押さえとなると磨き壁をするようなよほどの熟練の技術が必要になってしまいます。

②下地を乾かしてシーラーを塗り乾燥した下地の場合
シーラーの塗り方や濃度に大きく影響されます。シーラーの塗り重なった部分と1度塗りの箇所の水引きが変わったり、追っかけ施工に比べ乾燥が早いと思います。
注意点は白の漆喰でも一緒ですが、乾燥が早すぎるとドライアウト気味になり、乾いた後に手に黒くついてしまいます。そうならないように必ず城かべシーラーの3倍液を使用し、縦横斜めに万遍なく塗りつけ出来るだけムラ引きのしないシーラー施工をして下さい。もしくは1回目を塗りつけてからなるべく早く2回目の瑞黒を塗ると追っかけ施工のようになりドライアウトはおきません。

難しく書いてしまいましたが、理屈が分かって施工すれば私のようなド素人でも上手く仕上げれますのでご参考にして下さい。

2018/02/23(金曜日)重吉(じゅうきち)たたき作ってたので、思いつきで試験!

重吉たたきの製造を行ってたので、すこし分けてもらって試験することにしました。

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以前に試験を行った、少し軟らかく練って行うたたき材料がコンクリートに着くのか?調べてみます。

下地は、会社構内のコンクリート面、シーラーは城かべシーラーではなく、現在開発中の土間用シーラー、このシーラーは、コンクリートやモルタルの付着には非常に定評がありますが、果たしてセメントを使わない土間たたきに使えるのか?

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下地を高圧洗浄後、乾燥させシーラーを塗ります。このシーラーは溶剤なので原液で・・・すこし臭いので内部では使いづらいですね。

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軟らかいたたきは、以前から研究をしているのですが、やはりたたかない分強度が出ません。そのあたりをどのようにするか?そして、収縮を減らす水量はどれくらいか見て行きたいと思います。

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下地完成!2m角ですのでちょうど4㎡です。

_DSC1549

 

にがりも出来ました!

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主材と土も準備OK!です。

_DSC1545

 

施工とその後の工程は。また動画でご紹介しますね!

>近畿壁材の動画、チャンネル登録お願いします。

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2018/01/17(水曜日)土壁が外部に塗れるようになります!

弊社に届くお客様のニーズの中でも1、2を争うほど多い外部への土壁施工。
外部用の土壁は継続研究中ですが、先行して土壁保護用の撥水剤を発売致します。

今までは、撥水するけど塗れ色になったり、テカリが出て土の風合いが変わったりと少しデメリットの部分もあるご提案しか出来ませんでしたが、新発売の土壁用撥水剤は表情を変えず、撥水効力をプラスする為、土壁そのままに雨がかりから保護する事が出来ます。


簡単な比較の様子です。
左に新撥水剤、中央に土そのものを強化する土強、右は処理なしの状態です。


処理なしに水をかけると、すぐに染み込み濡れ色になります。雨がかかり続ける事で短期で流れ出してしまいます。


次に土強です。かなり濃い濡れ色のまま仕上がっています。水をかけるとほぼ吸い込まずに下に流れていき、撥水剤ではないのに土が強化され保護されているのが分かります。
やはり蔵等の荒壁土や中塗り土の強化に最適ですね。
«土壁強化剤 土強はこちらから・・・


次に新撥水剤に水をかけていきます。ほぼ吸い込みがなく水が下に流れ落ちていき、土壁に影響が及んでいません。
水の吸い込みがないと、カビや藻の抑制も出来、結果長期間壁材が守られることに繫がります。

近々発売致しますので、ニュースレターや営業からの提案をお楽しみに!
分かりやすい動画検証も随時行っていきます。

 

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