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2021/06/05(土曜日)土壁補修|むき出しの土壁を放置していませんか?

 

むき出しの土壁には、厚付け漆喰【島かべドカッと】がおすすめです!

 

ご自宅の納屋の壁や、おばあちゃんちの外塀が土壁むき出し状態でボロボロになっている・・・だから直さなくちゃ・・・と思いながら放置したまま・・・

こんな風にお考えの方多いんじゃないですか?なぜなら出張で全国各地に車でお伺いさせていただきますが、そのような状態の納屋、蔵、外塀を目にすることが多いからです。

そんな時は「島かべドカッと!」が便利です。なぜなのか?おすすめする理由をご説明します。

 

ドカッとをおすすめする3つの理由

 

その①・・・1度に20㎜近く塗れるため凸凹を簡単に直せる

土蔵などで土壁が向きだしになっていると表面の凸凹がかなり大きいので塗り厚が大きいと表面を平らにできます。

その②・・・厚塗り仕様でも軽い!

通常の土壁補修だと古い土壁にどんどん塗り重ねて厚みをつけ、凸凹を調整します。

そうすると古い土壁が重さによりかなりの負担がかかります。

ですがドカッと!とても軽量化されており、下地の土壁への負担が減りはがれにくくなります。

その③・・・厚塗り仕様なのに乾燥がはやい!

あたりまえですが厚く壁塗りすると材料がたくさん付いているため、乾燥するまでに時間がかかります。

ドカッと!は通常の土壁や中塗り漆喰に比べ約3倍のスピードで乾燥します。

仕上げ塗りをはやく行え、工事期間を短縮できます。

いかがですか?以上が島かべドカッと!をおすすめする理由です。みなさん一度ご使用ください。

見違えるほど土壁補修作業が楽になりますよ。

2022/06/04(土曜日)土壁の素材 藁すさ | あくぬきわらすさの話

手作業であくぬきをした希少な藁(わら)すさ


 

特殊な製品ですが、土壁には絶対必要な物

 

藁すさは日本の伝統的な左官材料で、通常土壁に混入されるものです。

木舞下地の荒壁から大直し、中塗り、切返し仕舞いから上塗りである糊差しや水捏ねに至るまですべてに利用され、種類も大きさも様々あります。伝統的には下地に近いほど大きい物を使用します。

「あくぬきわらすさ」長さ約1.5㎝程度で揃えられており、主に切返し仕舞や、上塗りの土壁に混入することが多い藁すさになります。

このような土壁の素材、藁すさも近年の建築様式が徐々に乾式工法に変わりはじめ需要も激減し、製造しているところも少なくなってきましたが、当社では少ないながらもまだまだ需要もあり、数種類のわらすさを製造・販売しています。

製造方法は昔から変わらず採取した稲藁を水に浸して十分灰汁抜きしたあと、よく叩いてほぐし、必要のない節を除去しよく乾燥させ必要な大きさに切断し袋に詰めます。

 

わらすさ(中) わらすさ(中)2
上記の写真は、あくぬき藁すさです。

 

製造風景を少しご紹介します。

当社のあくぬき藁すさは、長期間水にさらしアクを抜いています。
下記の写真は、あく抜き藁すさの粉砕前の藁です。

_DSC2051
これはこれでいい感じの「ぶつぎりすさ」ですね。

_DSC2039 _DSC2038
上の写真は、当社の藁すさの原料・・・あくを抜いて天日で干してから粉砕します。

土壁の切返し仕舞や上塗りは、仕上がりの美しさも求められるため、これらに混入される藁すさは上品な仕上がりで、あまり灰汁のでないものが条件となります。

「あく抜きわらすさ」はその条件を満たしているため使用されます。

2021/06/03(木曜日)荒壁に使う土「荒壁用練り土」とは?

厚付けで伝統建築に用いられる荒壁。

 

【荒壁練り土】竹小舞下地に塗る土壁で、練り状で袋詰めしてあるのですぐに使え、荒すさと混ぜ合わせて使用する練り土

荒壁は土と藁すさでできており、下地材として強度を要するため、塗厚が非常に厚くなっています。

この荒壁に使用するのが荒壁土「荒壁練り土」です。

【荒壁練り土】竹小舞下地に塗る土壁で、練り状で袋詰めしてあるのですぐに使え、荒すさと混ぜ合わせて使用する練り土

当社の【荒壁用練り土】は、淡路真砂土・淡路土・淡路砂が配合された練状の荒壁土です。

荒壁土は、厚塗りを目的としているので中塗り土に比べても粒子が粗くなっています。

土壁で最も厚みのある荒壁は塗り付けが難しく、荒壁土と藁すさを水で練り混ぜた後、長期間保管することにより作業性がよくなります。

【荒壁練り土】竹小舞下地に塗る土壁で、練り状で袋詰めしてあるのですぐに使え、荒すさと混ぜ合わせて使用する練り土

これを「腐り土」と言い、保管期間は長ければ長いほどいいとされています。

他にも荒壁土は、屋根土などにも使われており、当社の「荒壁練り土」は屋根用にもお使いいただけるように藁すさは配合していません。

ぜひ、お試しください。

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