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2022/04/16(土曜日)漆喰を10㎜以上塗らなけばならい場合。こんな漆喰がおすすめ!

 

一度に10㎜以上の厚みで塗れる漆喰がおすすめ!

 

土蔵や土塀、城郭など漆喰を厚く塗らなくてはならない状況は多くあります。

そのために使うのが通常は「砂漆喰」です。ただ、漆喰に砂を入れる砂漆喰でも、実際塗れる厚みには限界があります。

固練りで塗りつけても最大でも5㎜ぐらいが限界ではないでしょうか。

いくら砂を入れてもダレ割れや乾燥収縮による亀裂が発生してしまいます。

 

どんな下地に厚付けが必要?

 

木摺り下地・・・・

木摺り下地は、1回目の塗り付けで10㎜ぐらいは必要です。

また土蔵などの補修でも、大きく欠損した下地への不陸調整にこれも10㎜以上の塗り付けが必要になります。

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このような状況では、通常の砂漆喰の塗り重ねは大変な作業になります。

 

厚付けの漆喰はこれ!「島かべドカッと」

 

また、荒壁や中塗り土で行うこともありますが、これもまた乾燥などに時間がかかってしまいます。

こんな厚付けで塗りたいときに使えるのが、「島かべドカッと」です。

「島かべドカッと」は、木摺り下地や土塀や土蔵の補修などの厚付けしたいがモルタルは使えない場合や、工期などにより乾燥時間や塗り重ねの手間が取れないときに役立つ漆喰です。

通常の砂漆喰ではダレてしまう厚塗りにも対応し、一度に10mmの塗り付けを可能にした軽量砂漆喰です。

また、通常の漆喰は、気硬性で厚付けによる乾燥に時間がかかりますが、ドカットは乾燥スピードも早いので工期短縮になります。

木摺り下地などのドカ付けが必要な場合、下塗りには非常に便利なアイテムになります。

 

島かべドカットは、土蔵や土塀の補修はもちろん、様々な厚付けが必要な場面でお使い頂けます!

 

2022/04/09(土曜日)漆喰の機能を活かしたオススメの下地|木摺り下地

 

完全自然素材の木摺り下地は、機能に優れている!

 

木摺り下地の歴史は長く、明治~大正時代に洋風建築の住宅内部の需要で普及したと言われています。

最近では、文化財の改修工事でしかほぼ見なくなりました。

コスト的に厳しいのか、一般住宅で木摺り下地を見かけることは、今ではほぼありません。

 

木摺り下地ってどんな下地?

 

木摺り下地には、様々な種類がありますが当社では厚み20mm幅30mm程度の杉や檜の胴縁をだいたい幅7㎜程度の間隔で打ち付けることを推奨しています。

下地の素材は、無垢の木と漆喰だけなのでエコな下地として、文化財などに使われてきました。

ただし、外壁の施工ではやはり実際建築するとなると、コストや工期面でも難しいようですね。

 

木摺り下地のメリットはこれ!

 

〇自然素材の無垢の木と漆喰しか使わないので、シックハウスや文化財に使える!

〇石膏ボードや新建材のように切れ端など産廃が少ない!

〇施工後は、漆喰を20mmと分厚く塗るので結露やカビの心配がない!

木摺り下地は、様々なメリットがあるので漆喰の施工に使用されています!

 

そんな木摺り下地に、ドカ付けが必要な漆喰塗りにはこの製品!

 

厚塗り可能な島かべドカッとは、便利で使いやすい中塗り用の漆喰です。

一般的な中塗り漆喰の倍以上の厚みを、一度に付ける可能です!

木摺り下地の施工に、是非ご利用ください。

 

伝統左官工法のご質問は、当社におまかせ。

 

2022/03/28(月曜日)荒壁土と中塗り土の違いは?

 

どちらも土壁ですが塗り厚と使用場所が違います


 

土壁に使う「荒壁土」と「中塗り土」の違い何か?についてご説明します。

【荒壁練り土】竹小舞下地に塗る土壁で、練り状で袋詰めしてあるのですぐに使え、荒すさと混ぜ合わせて使用する練り土

まず「荒壁土」は割れ防止ための稲藁をぶつ切りにした「荒すさ」と混ぜ、土壁の下塗りに使用します。この壁を荒壁と言います。

荒壁は、竹を格子状に編んだ「小舞下地」と呼ばれる下地に40~50㎜程の厚みを付け、塗っていきます。なので荒壁土は中塗り土と比較すると、非常に粗い骨材(砂利のようなもの)が混ざっています。

このように厚く塗る荒壁には、昔から伝統的な工法があります。それは荒壁土と荒すさを混ぜ合わせて練った後、長期間保管し熟成させる「腐り土」と言う工法です。

「腐り土」にすることで保水性が上がり、塗る時の作業性が良くなり、接着力も上がります。また、「腐り土」はより固くなり、強度も上がると昔から言われております。
ちなみに乾燥すると下の画像のように割れが発生します。田んぼが乾いたときのような状態です。田んぼも素材は土ですからね。

 

次に「中塗り土」は土壁の下地の荒壁とは違い、土壁の中塗りに使用します。

文字通り中塗りは、上塗りと下塗りの間の工程です。中塗り土は下地の不陸(凸凹)を平らにするために塗ります。

荒壁乾燥後の写真をご覧いただいても分かる通り、ひび割れが入り、表面も凸凹しています。そんな荒壁表面を平らにするために中塗り土を塗るということですね。

平らにすると上塗り作業が非常に楽になります。中塗り土が乾燥した表面は下の写真です。

荒壁の表面と全く違いますよね?これだけ平になったら仕上げ塗り(上塗り)が非常に楽になります。

なので下地の荒壁とは違い、約10㎜程度厚みで施工します。このため中塗り土は荒壁に比べると塗りやすいです。

あなたはが求めているのは、必要なのは荒壁土ですか?中塗り土ですか?塗り厚や、どの部分に塗りたいのかでご選択ください。

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