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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2019年11月の記事一覧

2019/11/06(水曜日)簡易的な調湿性能試験!

塗り壁の特徴の一つに調湿機能があります。
呼吸性能ともいい、湿気が多いとその湿気を吸ってくれ、乾燥すると、壁内に蓄えている湿気を放出する機能です。
壁の選択をする時に重要な機能で「クロスとどう違うの?」や「他の調湿を謳っている塗り壁とはどうなの?」とご質問を頂く事があります。

もう製品になっている物はデータとして分かる事も多いですが、オリジナルの壁作成等ですと、中々それだけで試験場で試験という訳にもいきません。
弊社はそういう場合でも簡易的に実験し、お客様の求める性能に達しているかを研究もします。
今回はその一端をご紹介します。

例:調湿を売りにした塗料で競合はビニールクロス

簡易的な密閉空間を作り、それぞれの塗り見本を貼り付けています。
石膏ボードが湿気を吸わない様に、目張りしています。
左がビニールクロス、右が研究中の塗料で塗り厚は1㎜弱です。


同じ条件にします。


5分後、まだあまり変わりません。


9分後、少し湿度が上昇して来ました。


11分後、左のビニールクロスの部屋は、湿気の行き場が無くなったのかどんどん湿度が上昇します。


20分後、ビニールクロスは湿度90まで上昇しました。対して試験中の調湿塗料は60度代をキープしています。


1時間後、ビニールクロスの部屋の行き場の無くなった湿気は、少しづつ結露として水滴になります。湿度も依然高いままです。
調湿塗料の方は、あまり変化はありません。
このまま密閉を続けると、塗り壁が吸える限界が来て結露すると思いますが、通常の生活ではこんな極端な状況はあまりないので、快適な空間(人は60度ぐらいの湿度が心地いい)になるのではないでしょうか。高気密住宅が多い現代こそ、塗り壁の調湿性能は大事だと思います。

このように簡易的な試験も行いながら、お客様の求める製品作りをしていきたいと思います。

 

 

2019/11/05(火曜日)ちょっとした補修ならこれで楽々

中土(なかつ)は配合済みの中塗り土です。水で練るだけですぐご使用いただけます。ではなぜ中土(なかつ)が誕生したのか?お客様にどんなメリットがあるのでしょうか?
もともと中塗り土は弊社がある淡路島だけでは無く、全国各地に産地がありました。しかし、中塗り土として使用できる土が採掘できなくなり閉山になったり、需要の落ち込みとともに土の製造をやめたりなどの理由で各地の土屋さんが非常に少なくなっています。その点淡路島は昔から淡路瓦などでも知られているように土の産地として有名で、今現在でも豊富に中塗り土が採掘され、安定供給しております。
名称未設定-8055
また中塗り土は採掘できる地域で粒度や粘りが違うため、現場配合の場合、中塗り土に混ぜる砂やわらすさの量が変わります。中塗り土の配合は各地域でバラバラなので、独特でプロの方でも難しいのが現実です。
以上のような事をふまえ、誕生したのが配合中塗り土「中土(なかつ)」になります。
>>水で練るだけで使用できる!配合済み中塗り土 中土(なかつ)くわしくはこちらから・・・
nakatuHP[1]
当社が長年販売してきた淡路島の中塗り土を塗りやすくブレンドし、工場生産品なので現場配合とは違い、ロッド毎のブレもでません。
お客様のメリットとしては、なにより難しい配合と、配合する手間が必要無いのが一番ではないでしょうか。
はじめて使用する方も安心してお使いいただけ、ちょっとした土壁の補修にはとても便利ですよ。
>>配合済み中塗り土 中土(なかつ)のご購入はこちらから・・・

 

 

 

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