アクは塗る前の下地の汚れが原因になることも
DIYで古民家をリフォームしているお客様よりお問わせいただきました。
「古い土壁の上に新しい塗り壁を施工したら、アクが出てきた壁と、出なかった壁がある。なんでだろう?」
新しく壁を塗る前の下地の汚れがアクの原因になることがあります。例えばビニールクロスの上に塗り重ねる場合、ビニールクロス表面の汚れを除去してから新しい壁を塗るか、清掃をせず塗るかでアクが上がってくる確率がかなり変わります。
土壁も同じで、塗り重ねる古い土壁が汚れているか汚れていないかがアクが出る、出ないには重要です。しかし、土壁でやっかいなのは表面から見える汚れだけではなく、確認できない土壁内部の汚れ。なぜ、土壁は内部に汚れが入っていることがあるのかというと呼吸しているためです。
例えば台所や仏壇が有りお線香を焚いていた部屋、たばこを吸っていた部屋などは土壁がその煙を吸いこみ、内部が汚れていることがあります。古い土壁の上に塗り重ねる場合、このような部屋や場所は注意が必要です。

アクが上がってくる経路は水分
アクは水分を経路にし表面に上がってきます。なので、塗り壁を施工した場合、季節的には乾燥スピードが遅くなる冬に最も出やすくなり、夏はその逆になります。乾燥スピードが遅い=保水している時間が長いためです。
また、塗り壁の場合、塗り厚も影響します。塗り厚が薄い方がはやく乾燥するため水分がなくなるまでが早く、塗り厚が厚い場合はその逆です。当然早く水分が無くなる薄く塗った塗り壁の方がアクは出にくくなります。
しかし、塗り厚は下地の状況しだいで変化するため、調整するのは難しいです。下地が凸凹している土壁なら必然的に塗り厚が厚くなりますからね・・・

アクを防ぐ対策とは
ではアクを防ぐにはどのような対策が取れるのかというと・・・
■塗り重ねる下地表面はしっかり清掃する
■汚れた下地と新しく塗る壁を遮断するため「アク止めプライマー」や「アク止め下地処理材」を利用する
■新しい壁を塗り終わったら風通しを良くし、壁がはやく乾燥するよう努める
などがアク止め対策になります。
ただし、木が材質の下地「べニア」「構造用合板」などは上記のようなアク対策を取っても出てきた報告も多いので、塗り壁を施工する場合はご注意ください。

ご紹介させていただいたお客様のお問わせ、なぜ土壁リフォームをしてアクが出た壁、出ない壁ができたのかの回答は、このお客様は「アク止めプライマー」処理はしていなかったので、
表面から確認しずらい土壁内部の汚れ方の違い、施工環境、条件や塗り厚による乾燥スピード違いが大きく影響している可能性があります。
古い土壁の塗り替えをお考えの方はアク対策も忘れに施工してください。












