土壁の上に漆喰を塗っているのはよく見るけど逆の場合は?
先日DIYで土壁の補修をしようとしているお客様からご相談を受けました。
「けっこう劣化して欠損部分もある土壁を補修をしようと考えていて、凸凹が大きいので【島かべドカッと】を利用しよう思っている。ただ、最終仕上げは土壁の雰囲気を気に入っているので土壁にしたい。土壁の上に漆喰を塗ってある壁は見たことあるけど、漆喰の上に土壁は塗れるんですか?」

結論は塗れます。
【島かべドカッと】や【島かべ砂漆喰】は中塗り用漆喰なので、骨材(砂など)が含まれているため、乾燥後表面が少しザラザラになります。このザラザラがけっこう重要で、表面がザラザラしているため上に塗る土壁がひっかかりやすくなり、定着します。
では蔵やお城の壁の漆喰、要するに上塗り漆喰のツルツルで滑らかな表面に仕上がっている漆喰の場合はどうするば良いのでしょうか。
先ほどと同様でひっかかりをつくってあげればいいんです。ここで使用するのが下地調整材(下地材)【さっと!】です。

下地調整材(下地材)をツルツル表面の漆喰に塗って乾燥させると、ザラザラした表面になります。これでひっかかりができたので土壁が塗れるようになります。
下地調整材(下地材)がツルツル表面の漆喰に定着するのは、素材に含まれる樹脂(ボンド)の力で定着します。
「土壁」や「漆喰」などの自然素材の塗り壁材は樹脂(ボンド)が含まれていないため、自身の定着力はあまりありません。なので、定着させるには下地づくりが大事になってくるので施工ポイントとして押さえておいてください。












