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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

「漆喰下地」の記事一覧

2022/04/09(土曜日)漆喰の機能を活かしたオススメの下地|木摺り下地

 

完全自然素材の木摺り下地は、機能に優れている!

 

木摺り下地の歴史は長く、明治~大正時代に洋風建築の住宅内部の需要で普及したと言われています。

最近では、文化財の改修工事でしかほぼ見なくなりました。

コスト的に厳しいのか、一般住宅で木摺り下地を見かけることは、今ではほぼありません。

 

木摺り下地ってどんな下地?

 

木摺り下地には、様々な種類がありますが当社では厚み20mm幅30mm程度の杉や檜の胴縁をだいたい幅7㎜程度の間隔で打ち付けることを推奨しています。

下地の素材は、無垢の木と漆喰だけなのでエコな下地として、文化財などに使われてきました。

ただし、外壁の施工ではやはり実際建築するとなると、コストや工期面でも難しいようですね。

 

木摺り下地のメリットはこれ!

 

〇自然素材の無垢の木と漆喰しか使わないので、シックハウスや文化財に使える!

〇石膏ボードや新建材のように切れ端など産廃が少ない!

〇施工後は、漆喰を20mmと分厚く塗るので結露やカビの心配がない!

木摺り下地は、様々なメリットがあるので漆喰の施工に使用されています!

 

そんな木摺り下地に、ドカ付けが必要な漆喰塗りにはこの製品!

 

厚塗り可能な島かべドカッとは、便利で使いやすい中塗り用の漆喰です。

一般的な中塗り漆喰の倍以上の厚みを、一度に付ける可能です!

木摺り下地の施工に、是非ご利用ください。

 

伝統左官工法のご質問は、当社におまかせ。

 

2022/02/23(水曜日)住宅内装に漆喰塗りをお考えのお客様に、施工事例を参考に漆喰の施工要領を解説!

当社の漆喰壁をお使い頂いたお客様より、素敵な漆喰施工現場のお写真をお送り頂きました。

 

この度、お客様からインスタグラムより施工写真をお送り頂きました。ありがとうございます。

住宅全面を「漆喰」塗りで仕上げた住宅で、漆喰も洋風なパターン仕上げで施工されているとの事です。

最近は、漆喰仕上げもビニールクロスや珪藻土壁と並び定番化され、現代建築にはもちろん、プラスターボードPB(石膏平ボード)にも簡単に塗ることができるようになり、その使用の幅も広がっているように思います。

ただ、亀裂などのリスクはまだまだ解消されたわけでは無く、漆喰の施工というより、下地処理に関する注意が必要です。

当社でも漆喰を安全・安心・メンテナンスなどの視点から下地材や下地処理剤について研究を進めております。

 

漆喰の「特長」に関しては、最近ではインターネットで検索することで多く見ることが出来ます。

よって、ここでは当社の漆喰の特長ではなく、下地材と下地処理についてお送りいただいたような素敵な住宅にもっと気軽にお使い頂けるよう解説致します。

◇漆喰の下地材?下地処理材?

ご存じの方も多いとは思いますが、通常漆喰は、石膏ボードやコンパネなどの下地に直接塗ることはできません。

「塗れない」というより、塗らないほうがよいといった感じでしょうか。

・・・え!なんで?

漆喰は、そもそも自然素材で硬化と共に炭酸カルシウム(石灰石)要は、石になっていきます。

対象となる下地にボンドや接着剤のようにくっ付いていくというより、硬くなって引っ掛かっていくようなイメージです。

となると、引っ掛かりの少ないまた、表面が紙という弱い素材の石膏ボードには長期的にくっ付き続けるの難しいということです。

一時的にはくっ付いているような状態ですが、建物に生じる生活の振動や道路からくる振動、地震などにより剥がれてしまいます。

 

じゃぁ~漆喰に接着剤入れればいいんじゃない?

 

 

確かに!でも・・・そんなことをしたらせっかくの自然素材漆喰のメリットが減っちゃいます。

それと、実はその引っ掛かりだけがボードに直接塗れない原因ではないんです。

ボードに直接漆喰が塗れないもう一つの大きな要因があります。

それは、漆喰の特徴でもある「強アルカリ」と「調湿性能」にも関係します。

 

第一に強アルカリですが・・・

漆喰の主成分は、消石灰です。Phが12~14と高く、練って乾燥ししばらくはアルカリが高い状態にあります。

一説に強アルカリは、紙を腐食させる力があります。漆喰の乾燥が遅く長時間石膏ボードの紙がアルカリに侵されることはよくありません。

また、ボードの紙が漆喰のアルカリの水分を吸って、長時間乾かない場合などは、石膏ボードの中の石膏と表面の紙が剥がれてしまうこともあります。

※以前は、当社も石膏ボードに直接漆喰を塗った見本を作っていましたが、砂漆喰など厚塗りし、乾燥に2,3日かかると紙ごと剥がれた事がありました。

と言うわけで、強アルカリの漆喰を紙の上に直接塗るのは剥がれる危険性があります。

 

第二に調質(湿気を吸う漆喰の性能)ですが・・・

これも経験からの仮説ですが、ボードに直接漆喰を塗って剥がれた現場で比較的多いのは、湿気の多いところ、脱衣所や台所の壁などです。

漆喰には湿気を吸ってくれる性能があります。そのため、吸った湿気が石膏ボードとの接着海面に回りその湿気(水分)が原因で剥がれてしまう危険性です。

紙はもちろん湿気でふやけるので、軟らかい紙の上に硬い漆喰が引っ掛かっている海面に水分があれば取れやすくなりますよね。

 

と言うわけで、写真の現場のように問題なくお使い頂くには、下地処理と下地材が重要になってきます。

その下地処理と下地材がしっかりしていれば、天井にも問題なく漆喰を塗ることが出来ます。

◇漆喰塗りの下地処理

下地処理?ってあんまりいい言葉じゃないですよね「処理」っていうのがちょっと・・・

当社では、石膏ボードの脆弱な部分や、コンパネ(合板)などのアクを止めるための工程をこう呼んでいます。

〇石膏ボードのジョイント部分を強化する!

〇石膏ボードのジョイント部分を埋める!

〇石膏ボードやケイカル板の吸水を止める!

〇合板などのアクを止める!

など、このまま塗っちゃったらまずいよなぁ~って場合にやる作業をこう呼んでいます。

こんな作業によく使うのが、「シーラー」「パテ」「ネット」などの材料です。

例えばこんな感じ・・・

>下地の吸水を止める為の下地処理!「島かべドライストップ」

 

>下地のアクを止める下地処理!「島かべプライマー」

上記のような製品が、いわゆる下地処理材となります。

 

◇漆喰施工の下地材(下塗り材)

次に下地材(下塗り材)ですが、これも当社は色々こだわっています。

分け方は複雑で、その状況によって変えたりもするのですが、例えば・・・

① 外壁用か?内壁用か?

② 厚塗りか?薄塗りか?

③ 鏝で塗るのか?ローラー刷毛で塗るのか?

④ 冬用か?夏用か?

⑤ 下地は何か?

などなどお客様の状況によりお勧めする商品が変わります。

>写真のように、内装プラスターボードに漆喰を塗りたい!

>RC鉄筋コンクリートに漆喰を塗りたい!

 

など状況に応じて様々な下地材をラインナップさせて頂いております。

漆喰を美しく仕上げるには、下地が大事!とよく言われますが、どんな下地でもといえば無理がありますが・・・

「下地処理」と「下塗り」を適切に行う事で、ビニールクロスも剥がさずリフォームすることも可能です。

漆喰を塗ろうかな?

是非当社にご相談下さい。

 

 

2022/08/10(水曜日)コンクリートRC建築に漆喰を塗る場合の下地は?|漆喰専用下塗り材販売


 コンクリート下地に漆喰を塗るのに最適な方法は?


 

 

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コンクリート下地の補修を行った後、漆喰仕上げにするとのご要望で、早速見本作成しました!

まずは、モルタル塗り!コンクリートを補修する材料はモルタルを使う事が多いので、市販のモルタルを塗ります。

 

もしモルタルにネットを挟み込むならネットをしっかり隠す

余談ですが、モルタル下地の作成の際にネットを伏せこんでみました。
モルタルにネット挟み込む場合は、1回目の塗り付け後、2回目の塗り付けで伏せこんでサンドイッチしてください!その際ネットは表面から見えないよう確実に隠してください。

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通常軽量モルタルで下地を作る仕様は、16㎜(8㎜2回塗り)ですがそれはさすがに見本では無理なので省略。

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見本ではありますが、やはりモルタルを平滑に塗るのは難しいですね。これが大壁で16㎜厚ともなると大変ですね。やはりプロの職人さんは凄い!

 

RC(コンクリート)をモルタルで補修した後の施工手順

①まずは1つ目の下地処理【島かべドライストップ】を塗布

・「ドライストップ」は、コンクリートやモルタルの吸水を抑え、その上に塗る材料の急激な乾燥が起こらないようにします。

<<ドライストップくわしくはこちらから・・・

 

②次に漆喰専用下地材【漆喰ベース】を施工

「漆喰ベース」は、漆喰の接着力を高め、漆喰の作業性も向上させます。

しかし、漆喰は不陸(凸凹)が大敵です!塗厚が2㎜未満と薄い漆喰は、下地の不陸が浮き出てきやすいからです。

「漆喰ベース」は塗厚が1㎜ほどで、不陸調整が困難です。

なので、コンクリート補修のモルタル塗りの段階で、不陸が無いようにしてください。

新しく作ったコンクリート下地の場合も同様に、セパ穴などをモルタルで埋め、不陸が無いようにしてください。

<<漆喰専用下地材「漆喰ベース」くわしくはこちら・・・

 

「ドライストップ」は原則完全乾燥です。

3時間~6時間ぐらいで乾くと思います。乾いていないと余計に水が引くので注意して下さいね。

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次に、「漆喰ベース」を塗ってみます。

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うす塗りの下地材(塗り厚約1㎜)なので、厚塗りは出来ません。よって不陸(凸凹)は直りませんが、非常塗りやすい。

下地がもともとフラット(平滑)なコンクリート下地であれば、なんら問題は無いですね。

 

さて、いよいよ上塗り【島かべしっくい】塗りです。


<<日本の漆喰 島かべしっくいくわしくはこちら・・・

 

日本の伝統漆喰を既調合し、「塩焼き消石灰」「麻すさ」「粉末海藻糊」をブレンドし、水練り後すぐに塗れる上塗り用漆喰【島かべしっくい】です。

【漆喰ベース】にそのまま塗ります。

RC(コンクリート)が下地となる場合、広い面積の壁面になることが多いです。上に塗る漆喰がゆっくり乾くように製造している「漆喰ベース」は、そんな広い面積(大壁)の漆喰塗りにピッタリな下地材ですよ!

 

★その他漆喰下地関連ブログはこちら・・・

<<住宅外壁に漆喰を塗る場合は何が良い?


<<内壁石膏ボードに漆喰を塗る方法とは?


<<漆喰を塗る下地は何が良いの?


<<古い壁を漆喰に塗り替える場合の下地はどうすればいい?


<<内壁ラスボードに漆喰を塗る場合はどうするの?

 

漆喰のことならなんでもご相談ください!

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