近畿壁材 | 匠に役立つ塗り壁ブログ
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2025/02/04(火曜日)漆喰を冬に塗る場合に起こりやすい現象とは?

白華(エフロ)が発生し粉が付き、色ムラの原因にもなる

 

自然素材だけで作られる塗り壁材「漆喰」や「土壁」はセメントや樹脂(ボンド)が含まれていないため、その他の壁材と比較すると、塗ってから乾燥するまでのスピードは遅いです。

もともと乾燥スピードが遅い上に、冬は気温が低く、施工環境上でも乾燥しない条件が揃ってくるので、さまざまな不具合が起こります。

 

 

漆喰は乾燥スピードが遅くなりすぎると、白華(エフロ)という現象が発生します。いわゆる硬化不良の一種です。

白華はセメントやコンクリート、漆喰など強アルカリ製品に見られる現象で、セメント内部の石灰の結晶が水分で溶け出し、それが仕上げ表面に浮き出て、その結晶が表面で大きく育つと白くなります。

白華には「一次白華」と「二次白華」があり、「一次白華」は施工後~乾燥するまでの水分が原因で発生したもの。「二次白華」は雨がかりする部分などがその水分により施工完了後に発生したものになります。

白華は水分が原因の為、特に施工後~乾燥するまでに発生する「一次白華」は乾燥スピードに大きく影響を受けます。冬場など施工後、なかなか乾燥しない時期ほど白華現象はひどくなります。

白華した漆喰は表面を手で触ると、白い粉が付きます。このような状態をチョーキングと呼ぶ方もいます。この粉は衣服が擦れただけでも付くのでやっかいです。

また、白華はその名のとおり、白い粉が表面出てくる現象なので、カラー漆喰(色付き漆喰)を塗った場合は、色の付いた所と白い粉が表面出てきた所ができるため色ムラになります。

 

 

最近はマーブル調の仕上げを希望する方も増え、あえて色ムラのように仕上げる方法も人気が高いですが、色ムラがダメな方は冬のカラー漆喰施工はお控えください。

「一次白華(エフロ)」は乾燥スピードが遅くなることが原因なので、対策としては風が通るようにする、暖房設備の活用など、塗った漆喰がはやく乾燥する対策を取ることで症状は緩和されるので、どうしても寒い時期に施工しなくてはならない場合はお願いします。

2024/12/16(月曜日)土でリラックス

淡路島の素材をふんだんに使いリラックス

 

土のミュージアムSHIDOシリーズ新商品が誕生。【土ふます】のご紹介です。

 

コンセプトは、
「土を感じてもらいたい、淡路島を感じてもらいたい、癒し」などの想いから商品開発へ。

コンセプトを叶えられるために、淡路島の素材をふんだんに使用した、商品づくりに取り組みました。

 

▶イメージ写真◀

淡路島の貝を使い土ふますができればなと…当社の研究室へご依頼しました。

 

研究内容は当社のInstagram12/13(金)に更新しています。

「淡路島の貝」「淡路島の土で染めた布」「土のミュージアムのSHIDO色」で完成したのがこちらです。

 

▶完成写真◀

こだわりが詰まった土ふますです。

土のミュージアムSHIDOにて販売させて頂いております。

 

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくこちら・・・

2024/12/09(月曜日)やさしい光と異国空間を感じるサロンの壁

癒しを追求し、壁の素材にもこだわる

 

オーダーメイド塗り壁のご相談をいただいたのは、サロンオーナー様。新店を出すにあたり、内装壁のご相談をいただきました。

新しい店舗は「癒し・やすらぎ」を追求した店舗で、まずはその場所。
元々オーナー様は都市部で複数お店を経営しておりますが、お客様に心から「癒し・やすらぎ」を感じてもらいたい想いから、木々の緑に囲まれ、主要道路などから離れた、もの静かな場所を探していたそうです。

 

 

やっとオーナー様理想の場所が見つかり、建築がスタートすることになったのですが、悩んでいたのが内装の壁。
「癒し・やすらぎ」の追求から、店内に使用する素材は自然素材にこだわりたい強い想いをお持ちでした。

そこでオーナー様が採用したいと考えたのが「漆喰」。自然素材の壁「漆喰」で、希望する色に調色して欲しいという依頼です。

ご希望する色のイメージ写真をいただき、表面の仕上がりテクスチャも打ち合わせでご確認させていただき、研究・開発がスタートしました。

 

漆喰の質感とカラーのバランス

 

この度のご相談で難しかった点は、漆喰の質感を維持したまま、希望のカラーにすること。

オーナー様が求める漆喰の質感とは、塗料(ペンキ)などとは違う、マットな質感。これを出すためには、塗ってから乾燥するまでの時間を調整する必要があります。

乾燥時間によっては漆喰の表面にテカリが出て、塗料(ペンキ)と同じような質感に仕上がってしまいます。

乾燥時間の調整は材料と施工方法でマットになるよう研究しました。

 

 

もうひとつ大変だったのは、ご希望の色が比較的濃いカラーであったこと。色を濃く出すには当然着色材の配合量が増えますが、着色材の配合量が増えるとともに、漆喰の強度は低下します。

なので、大量の顔料を混ぜても強度が落ちないように調合する必要がありました。

 

困難を乗り越え、当社が開発、オーナー様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

実はこのサンプルは二度目に提出したもので、一度目提出のサンプルはオーナー様希望の色より少しだけ濃いので、気持ち薄く、淡くして欲しいと依頼を受け、二度目提出のサンプルで採用がきまりました。

この色の漆喰だけではなく、淡いブルー漆喰や、淡いピンクの土壁などもあり完成が楽しみなサロンです。

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

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