土屋重吉ONLINESHOPでも発売中の「塩焼き消石灰」について調べてみました・・・

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消石灰と塩焼き消石灰の違い？
消石灰とは、皆さんもご存知のホームセンターの肥料売り場にもある国内唯一の鉱物資源「石灰岩」を重油で焼いて作るものです。

その中でも、塩焼き石灰とは「その石灰岩を焼く製法」が、ホームセンターなどの重油で焼いた消石灰とは違うものなんです。
塩焼き消石灰！・・・・重油じゃなくて、石炭で焼くんです！

そして、そうです焼くときに塩を入れて焼くから「塩焼き」なんです。

まずは、消石灰とは、

消石灰は、原料となる石灰岩（CaCO₃）を加熱すると反応を起こし炭酸ガス（CO₂）を放出して生石灰（CaO）が出来ます。この加熱反応を起こすために焼成する必要があり、これらを現在ではロータリーキルンや、土中釜によるコークス炊にて行い製造します。

消石灰の製造

山から産出した石灰岩（CaCO₃）を焼成する。

石灰岩CaCO₃　→　生石灰CaC　＋　炭酸ガスCO₂

生石灰CaC　＋　水H₂O　→　消石灰Ca（OH）₂

_{このような化学式で石灰岩が消石灰になります。}

で、塩焼き消石灰ですが・・・

塩焼生石灰（消石灰）は、下図のような土中釜を用い昔ながらの伝統的な製法により焼成します。

中でも特徴は焼成時石灰石の数パーセント岩塩を混合して焼成する方法で、重油焼成のロータリーキルンでは鉄製の釜が錆びるので塩焼きは行えません。

というわけで、左官用消石灰で、塩焼きが良いといわれる理由

塩焼きが良いといわれる理由については

 ①石灰の芯まで均一に焼け、焼きしまりを防ぎます。

②消化反応において生石灰の結晶が大きく成長し消化しやすい生石灰ができるといわれております。

③塩焼きの生石灰を消化させることで、未消化の少ない消石灰となります。

④多孔質で白色度も高いとも言われ、沈降速度も遅い消石灰です。

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 このような理由から、今尚塩焼き消石灰が伝統的な仕事には必要とされ、手間は掛かりますが何日もかけて、1,000～1,200℃の高温で塩焼き焼成を行っています。
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