MENUメニュー

課題解決事例MAINTENANCE METHOD

柱際の塗り壁が剥がれ、下地は土壁。柱との間には隙間が・・・
そんな場合のメンテナンス方法

Before

After

柱際の塗り壁剥がれて、下地土壁が落ちて隙間が空いているの補修一例


土壁が弱ってボロボロしている場合は土壁を固める必要があります

まずは、柱や床などを汚さないようにマスキングテープなどで養生してください。

① 白い部分の上塗り浮いている部分を除去します。

亀裂が入っているので、亀裂周辺は浮いていると思います。
ヘラやスクレーパー等で剥がせば剥がれますが、あまり強くやるとどこまでも剥がれるので注意してください!

下図のように土壁が露出します。

② 下地の土壁を固めるため「土強」や「土壁表面強化剤」を刷毛等で塗ります!

狭い場所や、奥の方は細い刷毛や噴霧などで行います。

【土強(どきょう)】古い土壁に浸透して内部より固める超浸透性の土壁強化剤

 

【土壁表面強化剤】土壁補修時、古い土壁の表面を固くするための土壁強化剤

どちらも塗った後は乾燥させて下さい。

 

③土壁補強が終わったら、柱際の隙間を埋めます。

市販のパテやセメント、石膏などでももちろん埋めることができますが、今回は「土壁」「漆喰壁」を使います。

鏝でもOKですが難しい場合は、手で詰め込んで下さい!

「土壁」を使う場合は、既調合中塗り土「中土(なかつ)」を使います!

 

【中土(なかつ)】面倒な配合が不要、土と砂と藁すさが入った水で練ってすぐに使える中塗り土

 

「漆喰」を使う場合は、厚塗りができる砂しっくい!「ドカッと!」が便利です!

【島かべドカッと】一度に10㎜塗れ乾燥スピードも従来の砂漆喰よりも早い土蔵や古民家の改修に使える厚付け用砂漆喰

 

④ 上塗り仕上げ材を塗る前にもう一度土壁の強化剤を塗ります!

ここで再度塗布すると、最終塗る上塗り材が塗りやすくなります。

 

 

⑤ 上塗りを塗って完成!

上塗りを塗って完成ですが、どうしても新しい所と古い所の塗り継ぎは目立ってしまいます。

乾燥後サンドペーパーなどで整えると良いと思います。

 

最後に!

「部分補修なのであまりお金をかけたくないなぁ~」

「穴が埋まればとりあえずそれでいいなぁ~」

とお考えのお客様!は、ホームセンターのパテや石膏などを詰めておくのも一つの方法ですね!

 

その他土壁補修関してはお問わせください!