AWASOブログ

2025/09/25(木曜日)色の濃淡を利用したデザイン グラデーションの壁

特注色カラー漆喰 色出し試験

 

本日は建築デザイナー様より依頼いただいた特注色カラー漆喰の色出し試験をしております。

 

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一般住宅が採用検討の現場ですが施主様より、素材は「漆喰」を使用し、同じ色で濃淡をつけグラーデーションの壁にして欲しいという要望があったそうです。

そんなご要望を受けたデザイナー様より当社がご相談受け、最終の色出し試験をしています。

 

まず、色出し試験をするまでには、素材「漆喰」の調合を確定させる必要があります。

ただ単純に「漆喰」に着色するわけでなく、着色しても色がムラにならないように、また、濃い色にするには着色材の混ぜる量が増えるのですが、増えても乾燥後の表面の強度が担保できるようになど、まずは「漆喰」そのものをこの度依頼を受けた特注色「漆喰」に合うように調合します。

その調合が確定し、やっと色出し試験を開始できます。

 

配合量を変えて色出しを行い、色合わせして欲しい送って頂いた画像の色と合わせていきます。

ご希望の色に近いところで着色材の配合量を確定し、サンプルを作成しました。

 

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まだ完全に乾燥していないので画像では色が濃く見えますが、塗り壁材は乾燥すると色はかなり薄くなります。乾燥後が本来の塗り壁の色です。

この度のサンプルで施主様のOKがでるのか?はたまた再試験なのか?評価を待ちたいと思います。

 

当社は塗り壁メーカーのため、自社で研究・開発を行っており、「粘土」「石灰」「砂」「繊維」「糊」など、あらゆる塗り壁の素材と原料を取り揃えております。

また、大正元年に創業し、長年塗り壁にたずさわり、公共施設や文化財、一般住宅やDIYまで、幅広くご採用いただいた実績と、蓄積してきた施工方法や材料のノウハウでお客様のご希望をかなえる塗り壁材のご提案をしております。

 

当社のオーダーメイド壁を定期的にご購入いただいているお客様の初期依頼の一例をご紹介すると・・・

 

■地元の名産が竹炭なので、これを混ぜた塗り壁を開発して欲しい。でも、色ムラは極力出ないようにもして欲しい

■もともとシラスの壁や珪藻土壁を使用しているが漆喰もいい!これらすべての素材を混ぜて、すべての素材の良い特長を残した塗り壁を作れないでしょうか

■通常の漆喰の白は明るすぎる。こちらの地元の土がグレーなので混ぜたら、少し明るさのトーンを落とせるのでは?しかも地元の漆喰とPRできる。なので、土を混ぜても強度は保証できる製品にして欲しい

 

などです。

当社ではお客様のご要望に合わせ、ゼロから材料を創る「オーダーメイド塗り壁サービス AWASO」を行っております。

どんなご要望でも結構です。やりたいこと、重要視したいこと、使用したい場所、施工する下地などをお聞かせいただければ、実現できる材料をご提案致します。

お気軽にご相談ください。

2025/09/18(木曜日)特注色漆喰を利用しDIYで自宅をリフォーム

DIYで自宅をリフォーム

 

弊社オンラインショップをご利用のお客様よりご相談をいただきました。

お客様はDIYで自宅のリフォームを計画中で、壁の素材には「漆喰」と「土壁」が最終の選択肢に上がっておりました。

弊社の「漆喰」「土壁」製品の塗りサンプルも購入していただいており、この2つの素材を選定した理由をお聞きすると、やはり自然でナチュラルなものを使用したい想いと、現在の壁ビニークロスの質感とは全く違う、柔らかな質感に仕上がる点で選択したとの事でした。

2つの素材で悩んでいましたが、最終的により滑らかな表面に仕上がる「漆喰」を採用することで確定しました。色は「ダークグレー」。

 

 

リフォームを行うほとんどの部屋は「ダークグレー漆喰」を塗る事が決まったのですが、お客様がAIを使って部屋のシュミレーションを行ったところ、どうしても「ダークグレー」が合わない部屋が1部屋だけありました。

その1部屋は購入していただきお手元にある、弊社「土壁」塗りサンプルの色がお客様のイメージとピッタリ合うそうです。そこでこの度の依頼内容は、素材は「漆喰」を使用し、色は「土壁」の色に合わせて欲しいというオーダーメイドです。

 

 

お客様よりご依頼を受け、研究開発をスタートしましたが、この研究で難しかった点は、

 

■濃い色にするため着色材の配合量が増えるが、強度や定着力は落ちないように調合する必要がある

■「漆喰」はその他壁材と比較すると色ムラが発生しやすい。しかも、濃い色ほど色ムラが出た場合に目立つ。この度は濃い色なのでできるだけ色ムラが発生しないよう調合する必要がある

■そもそも施工日までの日数が少ないため、数日中に開発する必要がある

 

さまざまな難題がありましたが、サンプルを提出し、採用が決まった特注色漆喰が下記になります。

 

 

弊社はDIYのお客様には製品を販売するだけではなく、施工手順や施工レクチャー、失敗が無いようにするための施工ポイントなどもお伝えしております。

お客様がご納得いく仕上がりになるようお手伝いしたいためです。

ですので、「製品をこんな感じに作って欲しい」というだけでなく、「これからリフォームしようとしている壁の状況がこんな感じなんですけど」からお聞かせください。

新しい壁材を塗るための適切な下地処理方法と、お客様が塗りたい壁材の製造、また、その壁材を使ってできるだけ失敗がないようにする施工レクチャーまで行います。

 

この度紹介させていただいように当初は既製品の「漆喰」や「土壁」でDIYをお考えいただいていたお客様でも、当社のオーダーメイドサービスをご利用いただけます。

ご検討ください。

2025/09/05(金曜日)マンションリフォームにオーダーメイド塗り壁

施主様は当社土のミュージアムの空間に感動

 

この度はご紹介するのは、マンションのリフォームにオーダーメイド塗り壁を採用していただいたお客様のお話です。

施主様は淡路島に観光に訪れた時、当社「土のミュージアム」にご来場くださいました。

 

 

■塗り壁ショールーム 土のミュージアムはこちら・・

 

「土のミュージアム」をご覧いただき、土の空間を体感した施主様はすごく感動してくださいました。この時、施主様はリフォームの予定は全くなかったそうです。

当社は「リフォームなどのご予定がもしできたら、お声かけください。ミュージアムと同じような空間が作れる壁のご提案もできるので」とだけお伝えし、その場は終わりました。

 

その後施主様にリフォームの予定が入る・・・

 

当社ミュージアムにご訪問いただてから時間が経過し、施主様が自宅をリフォームする計画が立った時、ミュージアムの空間がすぐ頭に浮かんだそうです。

どうせリフォームするなら、自宅もあんな素敵な空間にしたい、そんな想いから再び当社にご来社くださいました。

施主様がお部屋内をどのようにしたいのか、壁でやりたいデザインなどをお聞きし、当社がご提案したデザインが下記になります。

 

 

このデザインをご提案した理由は・・・

・ミュージアムと同じ「淡路島の土」を素材にしている

・ミュージアムと同じように素材感を強く感じるデザイン

・リフォーム予定の下地に施工できる

・難しい特別な施工技術が必要ない

などです。

以上のようなことも打ち合わせ時ご説明しながらこのデザイン壁をご提案し、採用に前向きな返事をいただき、まずはご確認いただくためのサンプルを作成し、提出しました。

 

施主様より「イメージどおりです!」とのお返事をいただき、ご自宅マンションリフォームにこの壁をご採用いただきました。

施工が終わり、荷物などの片付けがひと段落したところで、「かなりいい感じに仕上がりましたよ」と完成後のお写真までいただきました。

 

 

ご紹介現場ではオーダーメイド塗り壁だけでなく、当社既製品の漆喰壁「島かべしっくい」も採用いただました。

天井、壁の白い部分は「島かべしっくい」です。

 

 

さらに「島かべしっくい」に塗り壁用の黒色着色材「島かべ松煙」を混ぜ、現場調合で作ったアレンジ壁も。

 

 

白い漆喰壁を濃いグレー色にし、少し凹凸模様をつけたデザイン壁にするだけで、先ほどのリビングとは違う、洗練された大人の雰囲気が感じるお部屋に。

 

当社のオーダーメイド塗り壁は一般住宅やマンションのリフォームにもご利用いただけるサービスです。また、この度紹介させていただいたように既製品と組み合わせて使用することも可能です。

オーダーメイドはデザインや表現したいテクスチャだけではなく、ご予算や施工する場所、実現性の高い施工方法など、お客様のあらゆる状況をお聞きした上で、最適なものをご提案し、ご納得いただいた壁材を研究開発致します。

壁材が気になる、壁でやりたい事はあるができるのかわかない、壁材の事をどこに聞けばよいかもわかならい、なども含めお気軽に問い合わせいただき、お客様のご要望をお聞かせください。

また、この度のお客様ように来社いただれば、塗り壁の空間を体感し、壁の質感などを手で触れて感じていただくこともできるのでお待ちしております。

 

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